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前場に注目すべき3つのポイント~日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑~

2024/10/7 8:54 FISCO
*08:54JST 前場に注目すべき3つのポイント~日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑~ 7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑 ■安川電、今期純利益640億円に上方修正 関連会社株の売却益計上 ■前場の注目材料:芝浦機械、インドで現地仕様の電動射出機開発、シェア30%に ■日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑 7日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、ギャップアップから始まることになりそうだ。4日の米国市場はNYダウが341ドル高、ナスダックは219ポイント高だった。9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増加となり、市場予想(15万人増程度)を大きく上回ったことが材料視された。また、米東海岸などの港湾ストライキが終結したことが買い安心感につながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1065円高の39625円。円相場は1ドル148円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップから始まることになりそうだ。米雇用統計の結果を受け、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅な利下げ観測は後退した。米長期金利が上昇するなか、為替市場では円相場が一時1ドル=149円台と円安に振れて推移しており、日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑が高まりやすいだろう。 朝方はインデックスに絡んだ商いが集中するなか、日経平均株価は1910円安となった9月30日の急落部分を上回ってくる。先週の為替市場では高市トレードで付けた円安水準を上回ってきていたが、株式市場においても高市トレードで付けた9月27日の39829.56円が射程に入ってくることになりそうだ。買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろうが、大幅上昇によって売り方の買い戻しのほか、レバレッジ型ETFなどの調整買いが意識されやすいなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 物色としてはインデックス主導のなかで指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、今週決算発表が予定されているファーストリテイリング<9983>は、先週末に上場来高値(分割考慮)を更新しており、買い戻しの動きが強まるようだと、日経平均を押し上げてきそうだ。また、円安基調が強まるなか、輸出関連への物色も意識されてくるだろう。一方で、地政学リスクへの警戒から積極的にポジションを傾けにくい面もあるため、短期的な値幅取り狙いが中心になりやすい面はある。 ■安川電、今期純利益640億円に上方修正 関連会社株の売却益計上 安川電<6506>は2025年2月期業績予想の修正を発表。純利益を540億円から640億円に上方修正した。半導体・電子部品市場の立ち上がりが想定以上に緩やかであることに加え、中国市場全般の回復が想定より弱いことから、売上収益ならびに営業利益は前回予想より減少する見込み。一方で、関連会社投資に係る売却及び評価損益の計上もあることから、純利益を上方修正した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(38635.62、+83.56) ・NYダウは上昇(42352.75、+341.16) ・ナスダック総合指数は上昇(18137.85、+219.37) ・1ドル=149.00-10円 ・シカゴ日経先物は上昇(39625、大阪比+1065) ・SOX指数は上昇(5206.84、+81.62) ・VIX指数は低下(19.21、-1.28) ・米原油先物は上昇(74.38、+0.67) ・米国のインフレ沈静化期待 ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・芝浦機械<6104>インドで現地仕様の電動射出機開発、シェア30%に ・タムラ製作所<6768>ブラジルでトランス増産、新工場建設 ・三菱電機<6503>電機各社、DC向け半導体レーザー増産、光デバイス需要の拡大で ・大東建託<1878>疾患リスク早期発見、YKK APなどと、業界横断組織 ・三菱重<7011>新潜水艦は「ちょうげい」、命名・進水式 ・セブン&アイHD<3382>ヨーカ堂など傘下の株式売却検討 ・豊田通商<8015>脱炭素投資を加速、2兆円に拡大 ・ホンダ<7267>上期の新車販売、「N-BOX」3年連続首位 ・トヨタ自<7203>空飛ぶクルマ開発、米ジョビーに730億円追加出資 ・NTN<6472>関電とPPA、和歌山工場、CO2を年589トン削減 ・新東工業<6339>重量測定・箱詰め集約、ロボシステム発売 ・スター精密<7718>メディカル参入、医療機器新興2社に出資 ・アステリア<3853>NTTデータイントラと、ノーコードとローコード技術融合 ・サンコール<5985>HDD用サスペンション撤退 ・日本製鉄<5401>微生物腐食リスク診断、海洋機構などと、産学官共同プロ始動 ・東洋建設<1890>遠隔操作で玉外し、波消しブロック作業の無人化実現 ・栗田工業<6370>グループのクリタック、PFAS除去浄水器、業務用・家庭用 ・UBE<4208>丸紅系に宇部スチールの経営権譲渡 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 20件
1878 東証プライム
16,910
1/10 15:30
-115(%)
時価総額 1,165,420百万円
建物賃貸国内最大手。賃貸住宅管理戸数、賃貸仲介件数などで業界トップ。一括借上の賃貸経営受託システムが強み。投資マンションの販売等も手掛ける。建設事業ではBtoBの請負体制強化で受注ルートの拡大図る。 記:2024/11/10
1890 東証プライム
1,329
1/10 15:30
-14(%)
時価総額 125,419百万円
海上土木に強みを持つ総合建設会社。1929年設立。陸上土木や建築工事、不動産事業等も。中部国際空港などで施工実績。フィリピンなど海外でも実績多数。成長ドライバーに位置付ける洋上風力建設事業に注力。 記:2024/08/02
2,490
1/10 15:30
+115.5(%)
時価総額 6,485,344百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
3853 東証プライム
589
1/10 15:30
-18(%)
時価総額 10,302百万円
データ連携ツール「ASTERIA Warp」、モバイルアプリ作成ツール「Platio」などの提供を行う。投資事業も手掛ける。Warpはサブスク比率が上昇。Platioは導入先の利用規模拡大などで順調。 記:2024/12/09
4208 東証プライム
2,347
1/10 15:30
-17(%)
時価総額 249,251百万円
コンポジット、ナイロンポリマーなどの製造・販売を行う樹脂・化成品部門が主力。ポリイミド等の機能品、産業機械等も。1897年創業。旧社名は宇部興産。ポリイミドフィルムで世界トップシェア。事業構造改革推進。 記:2024/10/09
5401 東証プライム
3,043
1/10 15:30
-40(%)
時価総額 2,891,827百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。米鉄鋼大手USスチール買収は不透明。 記:2024/11/15
5985 東証スタンダード
250
1/10 15:30
-5(%)
時価総額 8,515百万円
モーター関連部品、バッテリー関連部品等を手掛ける自動車部品メーカー。ハードディスク用部品、プリンター用部品等の製造・販売も行う。京都市に本社。HDD用サスペンションは電子情報通信分野において需要が回復。 記:2024/12/07
6104 東証プライム
3,550
1/10 15:30
-50(%)
時価総額 90,088百万円
射出成形機やダイカストマシン、押出成形機等を手掛ける機械メーカー。旧社名は東芝機械。ダイカストマシンは国内外でトップシェア。射出成形機は国内、中国で販売順調。中計では27.3期営業利益率10%目標。 記:2024/12/08
6339 東証プライム
911
1/10 15:30
±0(%)
時価総額 49,723百万円
鋳造設備機械メーカー。1934年創業。鋳造設備で世界トップシェア。表面処理事業、集塵機等の環境事業、搬送事業、特機事業も。自動車関連企業が主要顧客。鋳造事業では自動車部品向け造型機案件など海外売上が順調。 記:2024/12/22
6370 東証プライム
5,690
1/10 15:30
-8(%)
時価総額 661,184百万円
水処理薬品及び水処理装置の製造・販売、水処理装置のメンテナンス・サービス等を手掛ける。業界トップの知的財産権を誇る。海外売上比率は約5割。電子部門は受注順調。水処理装置は国内等で複数の大型案件受注。 記:2024/12/08
6472 東証プライム
243.7
1/10 15:30
-0.2(%)
時価総額 129,761百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期営業利益500億円目標。生産拠点再編による資産効率の向上図る。 記:2024/12/08
6503 東証プライム
2,570.5
1/10 15:30
-16.5(%)
時価総額 5,431,986百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6506 東証プライム
4,271
1/10 15:30
+21(%)
時価総額 1,139,033百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6768 東証プライム
549
1/10 15:30
-1(%)
時価総額 45,441百万円
トランス、ゲートドライバ、昇圧リアクタ等の製造・販売を行う電子部品関連事業が柱。1924年創業。電子化学実装関連事業、情報機器関連事業も。エアコン向けリアクタで国内トップシェア。グローバル展開の強化図る。 記:2024/10/14
7011 東証プライム
2,167
1/10 15:30
-4.5(%)
時価総額 7,310,695百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7203 東証プライム
2,932
1/10 15:30
-73(%)
時価総額 46,310,902百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,528.5
1/10 15:30
-25(%)
時価総額 8,070,480百万円
二輪・四輪車メーカー大手。1948年設立。二輪車は世界シェアトップ。除雪機や耕うん機、発電機などのパワープロダクツも手掛ける。エンジンなどに強み。EVラインナップ及び充電サービスの拡大などに取り組む。 記:2024/12/14
7718 東証プライム
1,895
1/10 15:30
+4(%)
時価総額 78,402百万円
CNC自動旋盤等を手掛ける工作機械メーカー。静岡県静岡市に本社。小型プリンターの製造・販売等を行う特機事業も展開。海外売上高比率が高い。工作機械事業では日本、タイ、中国における生産体制強化などに注力。 記:2024/12/22
8015 東証プライム
2,647
1/10 15:30
-37(%)
時価総額 2,811,564百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。自動車鋼板事業の競争力強化、サイバーセキュリティ事業の拡大図る。 記:2024/11/12
9983 東証プライム
48,700
1/10 15:30
-3,400(%)
時価総額 15,497,363百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25