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前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス~

2024/5/10 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス~ 10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス ■ソフトバンク、24/3営業利益 17.4%減 8760億円、25/3予想 2.7%増 9000億円 ■前場の注目材料:兼松、ベトナムで排出権創出、水田のメタン削減 ■買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス 10日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが331ドル高、ナスダックは43ポイント高だった。週次失業保険申請件数の予想を上回る増加を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が強まった。米長期金利の低下で、ハイテクも底堅く推移した。シカゴ日経225先物は大阪比395円高の38435円。円相場は1ドル155円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37980円まで売られ、節目の38000円割れからのリバウンドとなった。前日の大幅な下げで割り込んでいた75日線を上回ってきており、25日線が位置する38560円辺りを意識させてきそうだ。朝方はインデックス買いが入ることで日経平均株価についても、75日線回復から25日線を意識させてくるだろう。SQに絡んだ商いも指数を押し上げる要因になりそうだ。 ただし、決算発表がピークを迎えるなか、積極的な売買は手控えられやすく、先物主導のインデックスに絡んだ商いにとどまりやすい。週末要因もあって買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性もあるだろう。また、SQ値が高く決まる可能性もあるため、寄り付き後はSQ値が抵抗線として意識されてくる展開もありそうだ。まずは買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになろう。 また、米国では半導体株の一角が軟調だった。アームホールディングスの下落については前日の段階で織り込まれているため、ソフトバンクG<9984>には買戻しが入りやすいだろうが、本日決算発表となる東エレク<8035>の軟調推移が続くようだと、日経平均株価の重荷となる可能性はありそうだ。物色としてはインデックスに絡んだ売買のほかは、決算を手掛かりとした個別対応となる。 なお、昨夕に決算を発表したところでは、ソフトバンク<9434>、日産自<7201>、富士フイルム<4901>、キリンHD<2503>、花王<4452>、ダイキン工<6367>、住友不<8830>、ニコン<7731>、コスモエネHD<5021>、神戸鋼<5406>辺りの動向が注目されそうだ。 ■ソフトバンク、24/3営業利益 17.4%減 8760億円、25/3予想 2.7%増 9000億円 ソフトバンク<9434>が発表した2024年3月期業績は、売上高が前期比2.9%増の6兆840億200万円、営業利益は同17.4%減の8760億6800万円だった。2025年3月期業績は、売上高が前期比1.9%増の6兆2000億円、営業利益は同2.7%増の9000億円を計画。主力のモバイルを含むコンシューマ事業などが成長する見込み。端末の売り上げが伸びるうえ、販売手数料が減少することで増益となる。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(39387.76、+331.37) ・ナスダック総合指数は上昇(16346.27、+43.51) ・シカゴ日経先物は上昇(38435、大阪比+395) ・VIX指数は低下(12.69、-0.31) ・米原油先物は上昇(79.26、+0.27) ・米長期金利は低下 ・米国のインフレ沈静化期待 ・東証による企業価値向上の要請 ・兼松<8020>ベトナムで排出権創出、水田のメタン削減 ・酉島製作所<6363>エジプトに新拠点、インフラ向けポンプ保守 ・ブラザー工業<6448>ローランドDG買収断念へ、買い付け価格上げず ・三菱自<7211>米裁判所、三菱自子会社に賠償命令、交通事故で1570億円 ・大和ハウス<1925>社内起業後押し、予算300億円規模 ・伊藤忠<8001>低炭素還元鉄の供給網構築、ブラジル社などと協力 ・三井物産<8031>米テキサスで太陽光発電、300億円投じ26年商業運転 ・富士通<6702>がんタイプ分けで成果、説明可能なAI技術を開発 ・日立建機<6305>仮想で施工進捗管理、アプトポッドなどと基盤開発 ・菊池製作所<3444>グループのイノフィス、欧米人仕様ロボスーツを今夏投入 ・MonotaRO<3064>“置き配” 対象を全国に拡大、個人客も利用可能 ・ダイヘン<6622>新中計、社会課題解決製品の26年度売上高700億円に ・アルプスアルパイン<6770>経営構造改革、海外中心に3000人削減 ・王子HD<3861>環境型包材の開発に着手、ワルキと食品・日用品向け ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 3月家計支出(前年比予想:-2.3%、2月:-0.5%) ・08:50 3月経常収支(予想:+3兆4546億円、2月:+2兆6442億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 26件
1925 東証プライム
4,652
11/27 15:30
-9(%)
時価総額 3,067,896百万円
賃貸住宅事業、商業施設事業、事業施設事業が柱。戸建住宅事業やマンション事業、環境エネルギー事業等も手掛ける。商業施設事業では大型物件への取り組みを強化。中計では27.3期売上高5兆5000億円目指す。 記:2024/06/13
2503 東証プライム
2,046.5
11/27 15:30
-40.5(%)
時価総額 1,870,501百万円
国内ビール2強の一角であるキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンを傘下に収める持株会社。ビールは「一番搾りブランド」が主力。医薬事業、ヘルスサイエンス事業等も展開。ファンケルへのTOBは成立。 記:2024/10/05
3064 東証プライム
2,645
11/27 15:30
+30(%)
時価総額 1,326,073百万円
工業用間接資材のネット通販最大手。工具、部品、消耗品、事務用品等を扱う。取扱商品は2200万点超。登録会員数は960万口座超。圧倒的な品揃えが強み。顧客は中小企業が中心。テレビCMなどで認知度向上図る。 記:2024/10/11
3444 東証スタンダード
300
11/27 15:30
±0(%)
時価総額 3,701百万円
精密機器や電気機器、自動車部品向けの試作・金型製品等の製造・販売を行う。装着型ロボットやドローン等のフィールドロボットの開発も手掛ける。ロボット・装置関連製品では受託開発、受託製造の引き合いが拡大傾向。 記:2024/06/03
3861 東証プライム
551.1
11/27 15:30
-4.8(%)
時価総額 559,026百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
4452 東証プライム
6,494
11/27 15:30
-68(%)
時価総額 3,025,555百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
3,315
11/27 15:30
+7(%)
時価総額 4,123,452百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
6,555
11/27 15:30
-73(%)
時価総額 579,160百万円
コスモ石油、コスモエネルギー開発、コスモ石油マーケティングなどを傘下に収める持株会社。岩谷産業の持分法適用関連会社。再生可能エネルギー事業等も。半導体レジスト用樹脂など機能化学品の収益拡大に注力。 記:2024/08/10
5406 東証プライム
1,543.5
11/27 15:30
-39.5(%)
時価総額 611,760百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
6305 東証プライム
3,383
11/27 15:30
-24(%)
時価総額 727,734百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6363 東証プライム
2,305
11/27 15:30
-53(%)
時価総額 66,951百万円
産業用ポンプ専業メーカー。国内向け火力発電用や中東向け海水淡水化設備用に実績。海水淡水化プラントは世界トップ。海外売上高比率5割超。官公需は受注堅調。海外向けは淡水化プラントなど拡大。資材価格高騰が重し。 記:2024/06/27
6367 東証プライム
18,085
11/27 15:30
-420(%)
時価総額 5,300,967百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6448 東証プライム
2,703
11/27 15:30
-19.5(%)
時価総額 696,714百万円
レーザー複合機・プリンターなど通信・プリンティング機器が主力。1908年創業。愛知県名古屋市に本社。家庭用・工業用ミシンや工作機械、デジタル印刷機等も。製品ラインアップの強化などで産業用領域の拡大図る。 記:2024/08/09
6622 東証プライム
6,850
11/27 15:30
-110(%)
時価総額 175,381百万円
変圧器等の電力機器、産業用ロボット、自動搬送台車、高周波電源等を手掛ける。アーク溶接ロボットで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。EV充電システム等は販売順調。27.3期売上高2500億円以上目標。 記:2024/06/15
6702 東証プライム
2,818.5
11/27 15:30
+74(%)
時価総額 5,837,418百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6770 東証プライム
1,525
11/27 15:30
-27(%)
時価総額 334,404百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
7201 東証プライム
373.5
11/27 15:30
-18.6(%)
時価総額 1,576,437百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7211 東証プライム
403.9
11/27 15:30
-20.2(%)
時価総額 601,925百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7731 東証プライム
1,787.5
11/27 15:30
-65(%)
時価総額 628,265百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
8001 東証プライム
7,325
11/27 15:30
-125(%)
時価総額 11,609,319百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8020 東証プライム
2,582.5
11/27 15:30
-109.5(%)
時価総額 218,221百万円
1889年創業の総合商社。食料、電子・デバイス、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空、ICTソリューションなどで事業展開。強固な顧客基盤が強み。総還元性向30~35%目標。27.3期当期利益350億円目指す。 記:2024/10/08
8031 東証プライム
3,170
11/27 15:30
-48(%)
時価総額 9,596,817百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8830 東証プライム
4,556
11/27 15:30
+72(%)
時価総額 2,169,048百万円
大手総合不動産会社。住友本社の不動産部門を継承する会社として1949年に設立。東京都心部を中心にオフィスビル230棟超を管理・運営。不動産販売やリフォーム等も。六本木五丁目、飯田橋など進行中の案件は豊富。 記:2024/07/07
9434 東証プライム
190.9
11/27 15:30
-0.5(%)
時価総額 9,101,992百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
+137(%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17