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前場に注目すべき3つのポイント~トレンドは出難いものの底堅さが意識される~

2021/4/16 8:52 FISCO
*08:52JST 前場に注目すべき3つのポイント~トレンドは出難いものの底堅さが意識される~ 16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:トレンドは出難いものの底堅さが意識される ■日光電、21/3上方修正 営業利益265億円←200億円 ■前場の注目材料:三菱電、AI人材2000人、DX推進の先導役育成 ■トレンドは出難いものの底堅さが意識される 16日の日本株市場は底堅い相場展開が見込まれる。15日の米国市場はNYダウが305ドル高、ナスダックは180ポイント高だった。3月小売売上高が10カ月ぶりの大幅な伸びを記録したほか、週次新規失業保険申請件数も予想以上に減少したため強い景気回復への期待も強まり、終日堅調に推移。長期金利の低下を受けたハイテク株の買いも目立ち、相場を支援した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の29750円。円相場は1ドル108円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開から始まろう。米国市場では前日に売られていたハイテク株が買い戻されており、エヌビディアはアナリストによる投資判断引き上げを受けて5%を超える上昇となった。AMDの上昇率も5%を超えており、ハイテク株主導による相場展開が期待されよう。また、昨日の模様眺めムードの一因となっていたTSMCの決算については、予想を上回る業績内容ではあったが、株価は2%を超える下落となっている。ただし、昨日の段階で慎重姿勢が見えていたことから、改めて嫌気される流れには向かわないとみておきたい。 日経平均は29500円処での底堅さを確認しており、25日移動平均線が支持線として機能している。一方で上値は5日線レベルでの攻防を続けており、大きなトレンドは出難いと考えられるものの、5日線レベルでの底堅さが意識される場面においては、押し目狙いのスタンスは次第に高まることになりそうだ。週末要因のほか、米国では決算発表が本格化していることもあり、米国の流れを受けた買い一巡後は狭いレンジでのこう着に向かわせやすいところ。しかし、押し目狙いのスタンスにより底堅さは意識されやすいだろう。 物色の流れとしては昨日のバリューシフトからグロースへのリバランスを想定。そのため、TOPIX型から225型優位の展開が見込まれよう。また、決算など個別に材料の出ている銘柄での日替わり物色のほか、ナスダックの上昇やハイテク株高によるセンチメント改善を受けて、マザーズなどの中小型株には個人主体の短期値幅取り狙いの資金が向かいやすい。マザーズ指数も25日線を支持線として機能させる一方で、5日、75日線レベルでの攻防を見せている。もち合いを上放れてくる兆しをみせてくるようだと、指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄へはリバウンド狙いの資金が集中しやすい。 ■日光電、21/3上方修正 営業利益265億円←200億円 日光電<6849>は2021年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は200億円から265億円に上方修正している。新型コロナ感染症患者受け入れのための医療提供体制の整備が年度末にかけて進められ、生体情報モニタ、人工呼吸器の売上が想定を大幅に上回った。コンセンサス(210億円程度)を上回る。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29642.69、+21.70) ・NYダウは上昇(34035.99、+305.10) ・ナスダック総合指数は上昇(14038.76、+180.92) ・シカゴ日経225先物は上昇(29750、大阪比+130) ・1ドル108円70-80銭 ・SOX指数は上昇(3271.33、+57.44) ・VIX指数は低下(16.57、-0.42) ・米原油先物は上昇(63.46、+0.31) ・米長期金利は低下 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・三菱電<6503>AI人材2000人、DX推進の先導役育成 ・SCREEN<7735>KOKUSAI買収を前向きに検討 ・富士フイルム<4901>23年度に営業益2600億円、積極的な成長投資継続 ・住友重<6302>5.56ミリ機関銃 開発撤退、予算制約から発注量減 ・東芝<6502>CVC、日本企業と協調、東芝買収、政府審査にらみ ・三井物産<8031>洋上風力の点検・メンテ、北拓と共同出資会社を設立 ・NTN<6472>外輪の回転ずれゼロ、深溝玉軸受を開発 ・日産自<7201>半導体不足、生産調整続く、日産は米・メキシコ、ホンダは北米 ・豊田織<6201>ローカル5G実証、自動運転技術を開発 ・日野自<7205>初の小型EVトラック、超低床で荷役効率化 ・ブリヂストン<5108>タイヤ熟練工の技を可視化、航空機・鉱山車用システム ・日立建機<6305>東南アに部品再生工場、3週間の納期短縮 ・ホトニクス<6965>画像計測器を増産、新棟建設 ・三菱重<7011>米LNG設備のCO2回収で基本合意 ・NTT<9432>欧で光通信商材拡販、「IOWN」ノキア参加 ・富士通<6702>コネクテッドカー向け基盤、走行データ統合管理 ・三菱電<6503>パワー半導体の開発試作棟新設 ・東レ<3402>小型のCO2分離膜、多孔質炭素繊維を利用 ・三菱ケミHD<4188>宇宙VBと契約、月面探査車関連部品向けCFRP部材など提供 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・11:00 中・1-3月期GDP(前年比予想:+18.5%、10-12月期:+6.5%) ・11:00 中・3月鉱工業生産(前年比予想:+18.0%) ・11:00 中・3月小売売上高(前年比予想:+28.0%) 《ST》
関連銘柄 19件
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5108 東証プライム
5,395
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
6201 東証プライム
11,515
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 3,752,059百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1926年設立のトヨタグループの母体。フォークリフト、カーエアコン用コンプレッサーで世界トップシェア。貴金属やコバルトを使用しないアルカリ水電解式水素製造装置向けの電極を開発。 記:2024/06/04
6302 東証プライム
3,287
11/22 15:30
+65(%)
時価総額 403,989百万円
大手総合重機械メーカー。1888年創業。減・変速機、環境プラント、産業機械、建設機械等を手掛ける。射出成形機などで世界シェアトップクラス。事業ポートフォリオ改革推進。26.12期売上1兆2500億円目標。 記:2024/10/07
6305 東証プライム
3,377
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 726,443百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6472 東証プライム
246.8
11/22 15:30
+2.3(%)
時価総額 131,412百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6849 東証プライム
2,163
11/22 15:30
-11.5(%)
時価総額 369,791百万円
医用電子機器メーカー。国内で唯一AEDを製造。脳波計、生体情報モニタなどで国内トップシェア。医療機器の設置工事、保守サービス等も。総還元性向35%以上目安。製品競争力の強化、北米事業の成長等に注力。 記:2024/06/29
6965 東証プライム
1,816
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 599,585百万円
光電子増倍管などの電子管事業、光半導体素子などの光半導体事業が柱。光電子増倍管は世界トップシェア。小惑星探査機「はやぶさ」などで納入実績。海外売上高比率は70%超。学術向け光電子増倍管は売上順調。 記:2024/07/07
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7205 東証プライム
408.5
11/22 15:30
+1.1(%)
時価総額 234,716百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10