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前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に~

2021/3/31 8:45 FISCO
*08:45JST 前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に~ 31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に ■イオンモール、21/2上方修正 営業利益343億円←300億円 ■前場の注目材料:ルネサス、「1カ月で再開」堅持、出荷回復3—4カ月 ■売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に 31日の日本株市場は売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。30日の米国市場ではNYダウは104ドル安だった。バイデン大統領が予定しているインフラ計画の詳細発表を控え、景気回復期待と同時に財政赤字の拡大を織り込み長期金利が14カ月ぶり高水準に達したことや原油価格の下落も重しとなり終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の29370円。円相場は1ドル110円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から利食い優勢の展開になりそうだ。昨日は指数インパクトの大きい値がさの一角が日経平均をけん引する格好となり、こう着感は強かったものの、配当分を吸収する強い展開だった。米国市場の下落影響から値がさの一角は反動も意識されやすく、朝方はインデックスに絡んだ売りが先行することになろう。また、実質新年度相場入りではあるものの、月末最終日となることから機関投資家等の積極的な売買は手控えられやすい面もある。その他、ここ数カ月は月末最終日に大きく下落する傾向があるため、警戒する声も少なからず聞かれているため、押し目狙いのスタンスといったところであろう。 米国ではバリュー株への物色にシフトしているものの、ハイテク株についてもSOX指数は小幅な下落にとどまっていることもあり、長期金利の上昇に対する耐性はついてきているようである。バイデン大統領のインフラ計画に対する期待感は根強く、売り仕掛けてくる流れも出しづらいとみておきたい。物色の流れとしてはバリューシフトの流れを引き継ぐ格好になると考えられるものの、割高感が後退してきているハイテクなどグロースの押し目を狙う動きも意識されやすいだろう。また、バイデン大統領のインフラ政策の流れを受けたインフラ関連などへの物色も想定しておきたいところである。 なお、米国でのブロック取引による金融市場の大きな混乱はみられていないものの、今後損失額が明らかになるにつれて、相場の重荷となる可能性がありそうだ。そのため、コア銘柄への物色を手控え、中小型の材料株などへシフトしやすい面も想定しておく必要はあるとみておきたい。 ■イオンモール、21/2上方修正 営業利益343億円←300億円 イオンモール<8905>は2021年2月期業績予想の修正を発表。営業利益は300億円から343億円に上方修正している。第4四半期に入り、国内においては緊急事態宣言の再発出の影響があり、一時的に専門店売上が落ち込んだものの、年間を通じて国内外の専門店売上は改善基調で推移した。営業利益は減益ながらもコンセンサス(330億円程度)を上回る見通し。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29432.70、+48.18) ・1ドル110円30-40銭 ・VIX指数は低下(19.61、-1.13) ・米長期金利は横ばい ・3月期末のドレッシング買い期待 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・ルネサス<6723>「1カ月で再開」堅持、出荷回復3—4カ月 ・明電舎<6508>中国にEVモーターの新工場、国内投資は中止 ・トヨタ<7203>EV「レクサス」披露、トヨタ新戦略、25年、全車種に ・シャープ<6753>電子デバイスを集約、2子会社、福山で ・伊藤忠<8001>伊藤忠など、インドネシアでユーグレナ培養推進 ・トヨタ<7203>中国でFCシステム生産 ・マツダ<7261>手動運転可能な下肢障がい者向けEV試作 ・中央発條<5992>新型「MIRAI」にバネ製品、水素タンク固定用など ・IHI<7013>発電設備をドローン点検、サービス開始 ・ダイフク<6383>空港マテハン収益向上、車向け経営ノウハウ活用 ・ブラザー工業<6448>工作機械の中国工場増床、愛知と合わせ能力2倍 ・日立建機<6305>鉱山機械「排出ゼロ」に、ABBと協力覚書 ・DMG森精機<6141>ユニット部品製造を分社、採算管理徹底 ・豊田織<6201>自動運転の貨物けん引車、来年10月発売 ・NTN<6472>グリース漏れ70%低減、フィルム延伸機向け軸受 ・富士通<6702>小山工場でローカル5G、無人搬送に活用 ・マクセルHD<6810>全固体電池を開発、表面実装に対応 ・京セラ<6971>簡単に5G接続可能な通信機器、5月投入 ・東洋炭素<5310>燃料電池向けに白金「担持」の電極触媒、工程短縮、低価格化 ・日本製鉄<5401>脱炭素へ開発投資前倒し、一部高炉、電炉に転換 ・コニカミノルタ<4902>パルスオキシメーター生産再開、家庭用、能力20倍 ・三菱ガス<4182>CO2からメタノール製造、技術供与、来年開始 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 2月鉱工業生産速報値(前月比予想:-1.3%、1月:+4.3%) <海外> ・10:00 中・3月製造業PMI(予想:51.2、2月:50.6) ・10:00 中・3月非製造業PMI(予想:52.0、2月:51.4) 《ST》
関連銘柄 22件
4182 東証プライム
2,910.5
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 646,827百万円
メタノール、芳香族化学品等のグリーン・エネルギー&ケミカル事業、無機化学品等の機能化学品事業が柱。BT積層板、脱酸素剤等で世界トップシェア。不採算事業の見直し・再構築図る。27.3期売上8500億円目標。 記:2024/10/09
4902 東証プライム
685.8
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 344,727百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
5310 東証プライム
4,590
11/22 15:30
-45(%)
時価総額 96,358百万円
等方性黒鉛に強みを持つカーボンメーカー。太陽電池、原子力、半導体向け等に特殊黒鉛製品を提供。世界最大規模の等方性黒鉛製造ラインを保有。配当性向30%以上目安。特殊黒鉛製品は付加価値品販売で利益拡大図る。 記:2024/08/05
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5992 東証スタンダード
1,274
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 32,541百万円
トヨタ系列の自動車ばねメーカー。1925年創業。シャシばね、精密ばね、コントロールケーブル等の製造・販売を行う。新型ランドクルーザー250シリーズが同社製品採用。28.3期売上高1000億円以上目標。 記:2024/06/15
6141 東証プライム
2,637.5
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 374,409百万円
工作機械メーカー大手。5軸・複合加工機やターニングセンタ、マシニングセンタ、超音波加工機等を手掛ける。海外売上高比率が高い。機械1台当たりの受注単価は上昇。民間航空機や宇宙、メディカル向け等が需要好調。 記:2024/06/28
6201 東証プライム
11,515
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 3,752,059百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1926年設立のトヨタグループの母体。フォークリフト、カーエアコン用コンプレッサーで世界トップシェア。貴金属やコバルトを使用しないアルカリ水電解式水素製造装置向けの電極を開発。 記:2024/06/04
6305 東証プライム
3,377
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 726,443百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6383 東証プライム
3,288
11/22 15:30
+32(%)
時価総額 1,248,881百万円
マテリアルハンドリング業界最大手の物流システムメーカー。1937年創業。自動倉庫システム、無人搬送車、仕分け・ピッキングシステム等を手掛ける。一般製造業・流通業向けではFA分野における新領域開拓等に注力。 記:2024/08/06
6448 東証プライム
2,752
11/22 15:30
+60(%)
時価総額 709,345百万円
レーザー複合機・プリンターなど通信・プリンティング機器が主力。1908年創業。愛知県名古屋市に本社。家庭用・工業用ミシンや工作機械、デジタル印刷機等も。製品ラインアップの強化などで産業用領域の拡大図る。 記:2024/08/09
6472 東証プライム
246.8
11/22 15:30
+2.3(%)
時価総額 131,412百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6508 東証プライム
4,110
11/22 15:30
+50(%)
時価総額 187,120百万円
中堅重電メーカー。1897年創業。変電・配電システムや発電システム、電鉄用システム、上下水道プラント用設備、半導体製造分野向け機器等を手掛ける。変電事業は北米などの需要増、収益性改善策の寄与で順調。 記:2024/06/15
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6810 東証プライム
1,667
11/22 15:30
-6(%)
時価総額 82,843百万円
各種リチウム電池やIoT電源システム、産業用テープ等の機能性部材料、車載用光学部品、理美容機器等を手掛ける。LEDヘッドランプレンズで世界トップシェア。小野事業所に新ライン構築で一次電池の生産能力増強へ。 記:2024/10/20
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7261 東証プライム
1,003
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8905 東証プライム
2,000
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 455,128百万円
国内最大級の商業ディベロッパー。イオンのショッピングセンターや商業施設の開発に加え、店舗の運営・管理等を行う。海外のモール開発でも実績。国内の既存モールは収益力回復。26.2期営業利益690億円目標。 記:2024/10/28