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前場に注目すべき3つのポイント~ギャップスタートも次第に個別材料株やテーマ銘柄での短期的な値幅取り狙い~

2021/8/30 8:27 FISCO
*08:27JST 前場に注目すべき3つのポイント~ギャップスタートも次第に個別材料株やテーマ銘柄での短期的な値幅取り狙い~ 30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:ギャップスタートも次第に個別材料株やテーマ銘柄での短期的な値幅取り狙い ■モロゾフ、22/1上方修正 営業利益12.4億円←8.6億円 ■前場の注目材料:三菱電、12インチ新ライン、福山でパワー半導体増産 ■ギャップスタートも次第に個別材料株やテーマ銘柄での短期的な値幅取り狙い 30日の日本株市場は、買い先行の相場展開が見込まれる。27日の米国市場ではNYダウが242ドル高だった。注目となっていた連邦準備制度理事会(FRB)の年次経済シンポジウムの講演でパウエル議長は年内の資産購入縮小開始が適切となる可能性に言及したものの、利上げには程遠いとタカ派色を強めなかったことから、長期にわたり低金利が継続されるとの期待に買いが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の27855円。円相場は1ドル109円80銭台で推移。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。日経平均は先週末に一時27500円を下回ったほか、支持線として意識されていた25日線を割り込んでいた。8月半ばのリバウンド局面でも3営業日程度で25日線を割り込んでおり、今回も同様な展開が見込まれていたものの、シカゴ先物にサヤ寄せする格好からのギャップスタートにより、先週の戻り高値水準を捉えてくる可能性がありそうだ。薄商いのなかで先物主導によるインデックス売りの影響が見られていたが、先週末の下落に対するショートカバーの動きも見られそうである。 先週はパウエル議長講演を控えた様子見ムードのなか、東証1部の売買高は連日で10億株を下回っていた。議長講演を通過したことにより、リスク選好姿勢から商いが膨らんでくるかが注目されよう。米国では半導体株の上昇によりナスダックも強い動きをみせていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する展開が期待されるところか。これにより、足元でリバウンド基調が続いているマザーズ指数も25日線を支持線に75日線を意識させてくる可能性もあり、個人主体のセンチメントも改善させよう。 一方で、アフガニスタン情勢については、少なくとも米国軍の撤退期限となる8月末までは緊張が続くことになる。撤退が間に合わなければ地政学リスクが高まることに繋がるため、慎重姿勢につながりやすい。また、今週は米国市場では雇用統計など重要な経済指標の発表を控えているため、引き続きテーパリングへの警戒も意識されやすいところである。そのため、個別材料株やテーマ性のある銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい需給状況も意識しておく必要があろう。 ■モロゾフ、22/1上方修正 営業利益12.4億円←8.6億円 モロゾフ<2217>は2022年1月期業績予想の修正を発表。営業利益を8.6億円から12.4億円に上方修正した。計画的・効率的な生産体制の構築、店舗の人員体制の最適化、経費の削減、売上状況に応じた適正在庫の確保などにより、営業利益、経常利益はともに前回予想を上回る見込み。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(35455.80、+242.68) ・ナスダック総合指数は上昇(15129.50、+183.69) ・シカゴ日経先物は上昇(27855、大阪比+215) ・SOX指数は上昇(3436.45、+66.07) ・VIX指数は低下(16.39、-2.45) ・米原油先物は上昇(68.74、+1.32) ・米長期金利は低下 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・三菱電<6503>12インチ新ライン、福山でパワー半導体増産 ・ストライク<6196>損保と提携、表明保証保険を付与 ・島津製<7701>国循と脳梗塞リスク遺伝子、微量血液で1時間検出 ・小野薬<4528>アストラと慢性腎臓病薬「フォシーガ」、厚労省から承認取得 ・ルネサス<6723>滋賀工場跡地を売却、構造改革推進 ・フタバ産業<7241>CO2排出量半減、トヨタに追随、30年度目標引き上げ ・日産自<7201>三菱自と軽EVを来春国内投入、航続距離170km ・ダイセル<4202>車用安全部品事業の構造改革、製品統合で原価低減 ・日本製鉄<5401>耐食性10倍の鋼板、インフラ向け拡販 ・UACJ<5741>アルミ—スカンジウム合金、豪社と共同研究 ・日本新薬<4516>肺高血圧治療薬、国内で追加承認 ・クラレ<3405>「セプトン」など世界で値上げ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 13件
2217 東証プライム
4,720
1/21 15:30
-50(%)
時価総額 33,455百万円
神戸発祥の老舗洋菓子店。1931年設立。チョコレートや焼菓子、洋生菓子等を全国の百貨店、量販店で販売。喫茶・レストラン事業も展開。洋生菓子はカスタードプリンなどが順調。26.1期営業利益率6.5%目標。 記:2024/11/08
3405 東証プライム
2,264.5
1/21 15:30
-14.5(%)
時価総額 803,590百万円
化学メーカー大手。1926年創業。ポバール樹脂などビニルアセテート部門が柱。光学用ポバールフィルム、ガスバリア材「エバール」などで世界トップシェア。ポバール樹脂が欧州等で拡大。不採算事業は整理し採算改善。 記:2024/12/13
4202 東証プライム
1,340.5
1/21 15:30
+8(%)
時価総額 371,242百万円
1919年創業の化学メーカー。酢酸等のマテリアル事業が主力。自動車エアバッグ用インフレータ、化粧品原料、医薬品用添加剤、ディスプレイ材料等も手掛ける。総還元性向40%以上目標。酢酸は国内外で拡販図る。 記:2024/08/29
4516 東証プライム
3,748
1/21 15:30
+11(%)
時価総額 263,301百万円
中堅製薬メーカー。1919年創立。泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患、婦人科が注力領域。サプリメントなど機能食品事業も。中計では29.3期営業利益300億円目標。成長ドライバーの育成などに取り組む。 記:2024/11/27
4528 東証プライム
1,614.5
1/21 15:30
-10(%)
時価総額 805,140百万円
1717年創業の医薬品メーカー。抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」、慢性腎臓病治療剤「フォシーガ錠」などが主要製品。新薬開発に特化。配当性向40%目途。がん・免疫疾患、中枢神経疾患などが重点研究領域。 記:2024/08/26
5401 東証プライム
3,126
1/21 15:30
+8(%)
時価総額 2,970,703百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。米鉄鋼大手USスチール買収は不透明。 記:2024/11/15
5741 東証プライム
4,985
1/21 15:30
+15(%)
時価総額 240,915百万円
古河スカイと住友軽金属工業の経営統合で2013年に誕生。アルミニウム圧延品で国内生産量トップ。東洋製罐等が主要取引先。国内では缶材、厚板などが販売順調。中期経営計画では28.3期事業利益600億円目標。 記:2024/12/07
6196 東証プライム
3,555
1/21 15:30
-30(%)
時価総額 68,803百万円
独立系M&A仲介会社。小型・中型案件に特化。M&Aプラットフォーム「SMART」やM&A情報発信サイト「M&A Online」の運営等も行う。積極採用で業績拡大図る。25.9期は2桁増収増益を見込む。 記:2024/12/14
6503 東証プライム
2,571.5
1/21 15:30
-12(%)
時価総額 5,434,099百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
2,079
1/21 15:30
+45(%)
時価総額 3,889,009百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
7201 東証プライム
427.9
1/21 15:30
+5.2(%)
時価総額 1,806,044百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7241 東証プライム
703
1/21 15:30
-2(%)
時価総額 62,975百万円
トヨタ系の自動車用プレス部品メーカー。1945年設立。ボデー部品、内装部品、足回り部品等を手掛ける。排気系部品で国内トップシェア。農業事業等も。原価改善活動、サプライチェーンの見直しなどに取り組む。 記:2024/10/05
7701 東証プライム
4,351
1/21 15:30
-25(%)
時価総額 1,288,201百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08