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後場に注目すべき3つのポイント~軟調に推移する株式を横目にビットコインは好調

2023/3/20 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~軟調に推移する株式を横目にビットコインは好調 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、軟調に推移する株式を横目にビットコインは好調 ・ドル・円は上げ渋り、米金利に追随 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は反落、軟調に推移する株式を横目にビットコインは好調 日経平均は反落。227.45円安の27106.34円(出来高概算6億3380万株)で前場の取引を終えている。 前週末17日の米国株式市場のダウ平均は384.57ドル安(-1.19%)と反落。シリコンバレー銀の親会社SVBファイナンシャル・グループがニューヨークで連邦破産法11条の適用を申請したとの報道を受け、金融システムへの不安が再燃し、売りが先行。また、複数銀行の預金支援を受け昨日大きく上昇していた地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が再び下落に転じたことも一段の警戒感につながった。この日はトリプルウィッチングで先物やオプション満了に絡んだ売りも加速した可能性があり、マイナス圏で終了。ナスダック総合指数も反落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を受けて、本日の日経平均は前週末比80.06円安の27253.73円と反落でスタート、その後は軟調もみ合い展開となっている。 個別では、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテ<6857>などの半導体関連株が軟調に推移、郵船<9101>や川崎汽船<9107>、商船三井<9104>などの海運株、JAL<9201>やANA<9202>などの空運株、なども大幅下落。トヨタ自<7203>、日本製鉄<5401>、ファーストリテ<9983>、メルカリ<4385>、任天堂<7974>なども下落した。ほか、第3四半期営業減益をネガティブ視されたサツドラHD<3544>、フォークリフト向けエンジンでの不正を発表した豊田自動織機<6201>などが急落、HEROZ<4382>、プロレド・パートナーズ<7034>、アイル<3854>などが東証プライム市場の値下り率上位に顔を出した。 一方、日本電産<6594>、ソニーG<6758>も上昇。そのほか、上半期営業利益は一転して前年同期比倍増となったLink-U<4446>が急反発、第3四半期決算発表以降買い優勢の展開が続いているサンリオ<8136>が急伸、ニッカトー<5367>、フェイスネットワーク<3489>、冨士ダイス<6167>などが東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。 セクターでは海運業、倉庫運輸関連、空運業が下落率上位となった一方、石油・石炭、非鉄金属が上昇した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の10%、対して値下がり銘柄は88%となっている。 本日の日経平均は、米株安の流れを受けて売りが先行。スイスの金融大手クレディ・スイスについて、同じくスイスの金融大手であるUBSが買収することで合意したと発表したことなどが下支え要因として意識されている。ただ、21-22日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催予定で、明日春分の日は東京市場が休場となるなか、売り手優位の状況が続いている。 新興市場も軟調な展開が続いている。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は下落してスタートした後、朝方に下げ幅を大きく広げた。その後も売り優勢の展開が続いてマイナス圏での軟調な展開が続いている。世界的な金融システム不安がくすぶっていることは国内の個人投資家心理を悪化させており、流動性リスクの大きい新興株も神経質な動きを強いられている。前引け時点での東証マザーズ指数は3.16%安、東証グロース市場Core指数は4.76%安で時価総額上位銘柄が下落をけん引している。 さて、本日20日、スイスの銀行大手UBSグループは同業クレディ・スイス・グループを買収することに同意した。買収は30億スイス・フラン(約4300億円)規模の株式交換になり、合意には広範囲な政府保証と流動性供給が含まれるという。ただ、クレディ・スイスの株式時価総額は17日終値時点で約74億フラン、買収額はこの半分未満となった。 UBSによる買収合意を受けてクレディ・スイス・グループが発行していた劣後債の一種である「AT1債」約160億スイス・フラン(約2兆2800億円)相当が無価値になったという。2750億ドル(約36兆円)規模の欧州AT1債市場にとって過去最大の損失となり、他社が発行したAT1債にも不安が広がるかに焦点があたっているようだ。ブルームバーグのデータによると、クレディ・スイスのAT1債を保有している数多くの資産運用会社には、パシフィック・インベストメント・マネジメント、インベスコ、ブルーベイ・ファンズ・マネジメントが含まれているもよう。これらの投資運用会社に影響が広がっているか注目が集まろう。 また、クレディ・スイスの破綻はなくなったが、世界的な金融システム不安の高まりは拭えていない。クレディ・スイスの混乱は「氷山の一角」にすぎないと、JPモルガンのボブ・ミシェル氏は語っていた。JPモルガン・アセット・マネジメントの最高投資責任者は、2008年以来最大のアメリカの銀行の破綻を受けてクレディ・スイスが混乱に陥り、「世界の銀行セクターを襲う伝染病が始まったばかりだ。」とも述べている。一度始まった大きな金融不安の影響は簡単には払しょくできそうにないだろう。 一方、安全資産として金価格は上昇している。さらに、ビットコインも前週から上げ幅を大きく広げている。13日に277万円台で始まった価格は現時点で370万円台まで急騰している。アメリカでFRBによる利上げシナリオが低下したことに加えて、世界的な金融不安が背景となっている。ビットコインは過去に、ナスダックと連動する動きを多々見せていたが、ここにきて全く異なる動きをみせている。ここにきて銀行システムに対するアンチテーゼとして生まれたビットコインに資金が流れていることは当たり前といっても過言ではない。月曜日の当欄を担当している筆者は株式に加えて暗号資産も調査しているが、引き続きビットコイン価格が株式よりも相対的に強く動くと想定している。 世界的な金融不安を早急に払しょくすることが難しいなか、投資家はポートフォリオを一旦見つめなおす必要がありそうだ。ビットコインを中心とする暗号資産は投資家から少し嫌われている側面もあったが、これを機にビットコイン中心に調査し、ポートフォリオに組み込むか一考する必要があるだろう。明日からは米国でFOMCが開催される。後場の日経平均は、外部環境の不透明感が続くなか明日は祝日で休場となるため、軟調な展開が続くか。 ■ドル・円は上げ渋り、米金利に追随 20日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り、131円69銭から132円63銭まで上昇後はやや値を下げた。米10年債利回りと米2年債利回りをにらんだ値動き。一方、日経平均株価は軟調地合いだが、クロス円はドル・円に連動し、大幅安を回避している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は131円69銭から132円63銭、ユーロ・円は140円72銭から141円89銭、ユーロ・ドルは1.0666ドルから1.0709ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・EduLab<4427>、インフォネット<4444>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・2月設備稼働率:78.0%(予想:78.4%、1月:78.0%←78.3%) ・米・2月鉱工業生産:前月比0%(予想:+0.2%、1月:+0.3%←0.0%) ・米・2月景気先行指数:前月比-0.3%(予想:-0.3%、1月:-0.3%) ・米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:63.4(予想:67.0、2月:67.0) ・米・3月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:3.8%(予想:4.1%、2月:4.1%) ・米・3月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.8%(予想:2.9%、2月:2.9%) 【要人発言】 ・プーチン・ロシア大統領 「ウクライナ紛争の外交的解決にオープン」 ・ケント豪準備銀行総裁補 「現行システムのストレスは金利政策の判断材料の1つに過ぎない」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 27件
3489 東証スタンダード
1,346
3/29 9:48
+62(%)
時価総額 13,406百万円
都内で新築マンションや中古再生ビルを投資家に1棟売り。不動産小口化商品も。24.3期上期は費用先行。下期は33件(前下期25件)の販売を予定。昨年7月買収の建設会社も上乗せ。通期最高業績・連続増配を計画。 記:2024/01/14
3544 東証スタンダード
897
3/29 9:49
+19(%)
時価総額 12,761百万円
北海道のドラッグストアチェーン。医薬品や食品、化粧品を販売する「サツドラ」と調剤薬局を展開。道内外観光地への出店やインバウンド向け店舗に注力。自治体や企業との協定締結を推進。業容好調で、中間期は利益急伸。 記:2024/02/23
3854 東証プライム
2,985
3/29 9:47
-25(%)
時価総額 74,753百万円
独立系システム開発会社。中小企業向け在庫管理システム、EC業務支援システムに強み。パートナー紹介など良好な受注環境続く。システムソリューション事業は好調。増収効果等により、24.7期1Qは大幅増益。 記:2024/01/28
4382 東証スタンダード
1,671
3/29 9:49
+16(%)
時価総額 25,108百万円
AIサービス会社。個人向けに「将棋ウォーズ」等のゲームを開発、企業向けには市場予測や物件の構造設計等のサービスを提供。AI/DX事業で大型案件獲得。M&A効果等で、24.4期2Qは大幅な増収、営業増益。 記:2024/01/28
4385 東証プライム
1,938.5
3/29 9:49
+10(%)
時価総額 311,848百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4427 東証グロース
303
3/29 9:32
-3(%)
時価総額 3,051百万円
学力測定や教育ツールの研究・開発、教育プラットフォームを通じた学習サービス、マッチングサービスなどを展開。減価償却費の減少等により、テスト等ライセンス事業は黒字転換。販管費減少。24.9期1Qは損益改善。 記:2024/02/25
4444 東証グロース
1,218
3/29 9:46
-5(%)
時価総額 2,415百万円
商用Webサイトの構築・運用が柱。企画デザインからシステム開発、保守までの一貫展開に強み。24.9期3Q累計は新規客の獲得が順調で増収増益に。通期営業最高益を計画。今年1月にAI記事作成ツールを提供開始。 記:2024/03/12
4446 東証プライム
658
3/29 9:48
+4(%)
時価総額 9,300百万円
サーバープラットフォームの提供やアプリケーション開発等を行う。マンガアプリに実績を多数持つ。今期は増収、大幅増益スタートとなった。自社プロダクトがけん引。大手出版社や通信会社からの開発受注も好調だった。 記:2024/01/25
5367 東証スタンダード
597
3/29 9:42
+4(%)
時価総額 7,245百万円
耐摩耗ボールや耐熱チューブなどのセラミックス製品が主力。エンジニアリングも。セラミックス製品の競争優位性を追求。セラミックス事業は足踏み。24.3期2Qはエンジニアリング部が増収。計測機器などが伸びる。 記:2023/12/25
5401 東証プライム
3,637
3/29 9:49
+8(%)
時価総額 3,456,317百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
6167 東証プライム
691
3/29 9:48
-1(%)
時価総額 13,820百万円
超硬合金製を中心とした耐摩耗工具・金型の専業メーカー。超硬合金製工具・金型の国内シェアは30%。耐摩耗性に強み。顧客との共同開発も展開し、次世代自動車への対応に注力。顧客の生産地変更で、3Q累計は足踏み。 記:2024/02/23
6201 東証プライム
15,745
3/29 9:48
+30(%)
時価総額 5,130,367百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。フォークリフトやカーエアコン用コンプレッサーで世界トップシェア。海上や空港向け物流機器や繊維機械も事業領域。産業車両・自動車事業の売上増や円安により、3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/02/04
6594 東証プライム
6,202
3/29 9:49
-22(%)
時価総額 3,698,153百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・商業・産業向けモーターに加え機器装置や電子・光学部品を展開。M&Aにより多分野での世界首位に意欲。産業・インフラ系需要の好調もあり、中間期は増収増益。 記:2023/12/27
6758 東証プライム
12,985
3/29 9:49
+55(%)
時価総額 16,375,150百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
6,724
3/29 9:49
+29(%)
時価総額 5,151,720百万円
半導体の動作を試験するテスター大手。メモリ向け世界トップシェア。ディスプレイ・ドライバーIC用テスタでもトップシェア。半導体・部品テストシステム事業部門はスマホ向けが足踏み。24.3期2Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/09
6920 東証プライム
42,910
3/29 9:49
-20(%)
時価総額 4,045,812百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7034 東証プライム
500
3/29 9:42
+19(%)
時価総額 5,598百万円
成果報酬型コスト管理コンサルに強み。専門家派遣や賃貸借契約書管理システムも。24.10期は物価高影響による成果報酬型コスト管理コンサルの苦戦を想定。固定報酬型コンサル強化に伴う人件費増も利益に響く見込み。 記:2024/02/07
7203 東証プライム
3,819
3/29 9:49
+13(%)
時価総額 62,306,935百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
8,232
3/29 9:44
-27(%)
時価総額 10,690,816百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
39,250
3/29 9:44
-10(%)
時価総額 18,511,595百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8136 東証プライム
2,966
3/29 9:44
+66(%)
時価総額 757,540百万円
「ハローキティ」や「ポムポムプリン」などキャラクター商品を展開。ライセンスが収益源。テーマパーク事業も手掛ける。会員向けアプリの会員数は約170万人。欧州は黒字転換。24.3期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,079
3/29 9:44
-71(%)
時価総額 2,080,963百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,549
3/29 9:44
-63(%)
時価総額 1,646,788百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
1,993
3/29 9:44
-39.5(%)
時価総額 1,424,453百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9201 東証プライム
2,916.5
3/29 9:44
+45.5(%)
時価総額 1,274,930百万円
エアライン大手。国際旅客、国内旅客、貨物郵便がコア領域。国内線高シェアで事業基盤安定。インバウンドの寄与等により、国際線の有償旅客数は大幅増。国内線の有償旅客数も増加。24.3期2Qは最終黒字転換。 記:2024/01/14
9202 東証プライム
3,189
3/29 9:44
+29(%)
時価総額 1,544,414百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9983 東証プライム
47,370
3/29 9:44
+660(%)
時価総額 15,074,129百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27