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前場に注目すべき3つのポイント~米株高好感もエヌビディアの下落影響を見極め~

2024/11/26 8:50 FISCO
*08:50JST 前場に注目すべき3つのポイント~米株高好感もエヌビディアの下落影響を見極め~ 26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■米株高好感もエヌビディアの下落影響を見極め ■リコー、25/3上方修正 610億円←520億円 ■前場の注目材料:島津製作所、航空機器の生産効率化、30年度めどコスト20%減 ■米株高好感もエヌビディアの下落影響を見極め 26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが440ドル高、ナスダックは51ポイント高だった。トランプ次期大統領が財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を指名した。金融市場の安定性につながる可能性が高いとの見方から買い安心感が広がった。また、イスラエル政府がヒズボラと停戦合意に向けた閣議開催との報道を受けて、中東情勢の悪化懸念が和らいだことも買い安心感につながった。米長期金利の低下も手掛かり材料になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の38795円。円相場は1ドル154円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開から始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日線(38720円)を挟んでの推移が続き、同線を上回って終えていた。25日線が支持線として意識されやすく、ショートカバーを誘う可能性がありそうだ。昨日の日経平均株価はマドを空けての上昇で200日線、25日線を突破し、一時節目の39000円を回復。買い一巡後はこう着感が強まり、上げ幅を縮めたものの、25日線が支持線として意識されていた。米国では先高期待が高まるなか、NYダウは連日で最高値を更新するなか、これに連動する展開が期待されそうだ。 一方で、エヌビディアは4%を超える下げとなり、トレンドが悪化傾向にある。昨日は東エレク(8035)など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われていたが、エヌビディアの下落影響が限定的となれば、押し目待ち狙いの買いが強まるほか、売り方の買い戻しの動きも入りやすいだろう。ただし、エヌビディアの影響を受けるようだと、日経平均の上値も抑えられる形になりやすく、バリュー株などへの物色に向かわせそうだ。 昨日の日経平均株価は496円高ながら、東証プライムの騰落銘柄については、値下がり数がわずかに上回っていた。米国は先高期待が高まっているが、トランプ次期政権による政策については、中国に対する大幅関税などの影響が警戒されていることもあり、米株高の影響も限られるとみられる。米国市場の強い値動きによって、欧州市場から米国への資金シフトの動きなども指摘されているなか、積極的な上値追いの動きは限られよう。 そのため、物色としては個別に材料の出た銘柄に値幅取り狙いの資金が集中しやすい。昨日はアクティビストの買い観測から京成<9009>と京急<9006>が大きく買われていた。足もとでは東京メトロ<9023>の強気格付け観測が相次いでおり、関心が集まりそうである。 ■リコー、25/3上方修正 610億円←520億円 リコー<7752>は2025年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は11月8日に700億円から520億円に下方修正していたが、今回は520億円から610億円に上方修正した。中国子会社の移転に伴い、現地の不動産デベロッパーから立ち退き補償金の支払い遅延などが起きていた。仲裁を申し立てていた深セン国際仲裁院から仲裁判断を受領し、立ち退きに関する違約金を今期の利益に計上する。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(38780.14、+496.29) ・NYダウは上昇(44736.57、+440.06) ・ナスダック総合指数は上昇(19054.84、+51.18) ・シカゴ日経先物は上昇(38795、+55) ・SOX指数は上昇(4987.92、+32.13) ・VIX指数は低下(14.60、-0.64) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・島津製作所<7701>航空機器の生産効率化、30年度めどコスト20%減 ・鶴見製作所<6351>鳥取工場増強し鋳物部品2倍に、ポンプ向け内製拡大 ・第一生命HD<8750>第一生命保険「想定レート」円安に修正、大手生保で相次ぐ ・村田製作所<6981>新中計発表、27年度売上高2兆円超目指す ・日本特殊陶業<5334>東芝が1500億円で子会社売却、パワー半導体などに集中 ・中外製薬<4519>デロイトトーマツと量子コンピューター、創薬デザインで実証 ・長瀬産業<8012>農業新興に出資、農家の生産活動サポート ・東京電力HD<9501>青森・東通村が要望、原発工事の早期再開を ・ブリヂストン<5108>20インチ超タイヤ国内増産、3工場に270億円投資 ・酒井重工業<6358>インドネシアで20トンローラー生産、来年6月開始 ・三井E&S<7003>累計生産1億2000万馬力、舶用エンジン ・タムラ製作所<6768>埼玉・狭山に新製造棟、来年完成、ハンダ粉末生産 ・さくらインターネット<3778>NECと生成AI基盤で協業、LLM「コトミ」搭載 ・航空電子<6807>基板接続コネクター2割小型化、5アンペアで通電可能 ・清水建設<1803>大阪でマルチテナント型物流施設着工、関西圏で初 ・住友化学<4005>6インチGaN基板開発、28年度量産化を目指す ・東ソー<4042>アミン活用しCO2回収、山口で原料化設備稼働開始 ・神戸製鋼所<5406>低CO2アルミ製品化、来年度生産50%を同ブランドに ・大成建設<1801>1時間耐火の木質建材開発 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 23件
1801 東証プライム
6,584
11/25 15:30
-187(-2.76%)
時価総額 1,205,965百万円
1873年創業の大手ゼネコン。建築事業の売上比率が高い。新国立競技場などで施工実績。クアラルンプール国際空港など海外でも実績多数。リニューアル、エンジニアリング事業関連プロジェクトなどに経営資源を配分。 記:2024/08/09
1803 東証プライム
1,154
11/25 15:30
-12(-1.03%)
時価総額 909,946百万円
1804年創業の大手ゼネコン。麻布台ヒルズ(土木)などで施工実績。チャンギ国際空港第3ターミナルなど海外でも実績多数。日本道路などを傘下に持つ。建設事業は生産体制の再構築などで収益力向上を目指す。 記:2024/10/10
3778 東証プライム
4,950
11/25 15:30
+30(0.61%)
時価総額 207,360百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
4005 東証プライム
375.7
11/25 15:30
+2.1(0.56%)
時価総額 622,617百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4042 東証プライム
2,112
11/25 15:30
+0.5(0.02%)
時価総額 686,571百万円
総合化学大手。1935年創業。苛性ソーダ、高速液体クロマトグラフィー用カラムで国内トップシェア。臭素は国内生産量トップ。ハイシリカゼオライトは自動車用途中心に出荷順調。分離精製剤の生産能力増強図る。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,497
11/25 15:30
+227(3.62%)
時価総額 10,908,840百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
5108 東証プライム
5,397
11/25 15:30
+2(0.04%)
時価総額 3,851,828百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
5334 東証プライム
4,780
11/25 15:30
-43(-0.89%)
時価総額 952,405百万円
自動車関連事業が主力。スパークプラグ、排気ガス浄化システム用酸素センサで世界トップシェア。半導体製造装置部品、酸素濃縮装置等も。自動車関連分野は高付加価値製品の拡販図る。30.3期売上7500億円目標。 記:2024/06/03
5406 東証プライム
1,616
11/25 15:30
-10.5(-0.65%)
時価総額 640,495百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
6351 東証プライム
3,785
11/25 15:30
+80(2.16%)
時価総額 104,088百万円
各種ポンプ、環境装置等の製造・仕入・販売を行う。1924年創業。水中ポンプで国内シェア約3割。京都に主要生産拠点。北米、アジアなどでも事業展開。配当性向30%以上目標。27.3期売上高720億円目指す。 記:2024/10/12
6358 東証プライム
2,364
11/25 15:30
-25(-1.05%)
時価総額 20,912百万円
1918年創業の道路建設機械メーカー。ロードローラで国内トップシェア。路面切削機、散水車等も手掛ける。締固め技術に強み。ユアサ商事などが主要取引先。高付加価値化等による収益構造改革、アジア市場の深耕図る。 記:2024/10/04
6768 東証プライム
513
11/25 15:30
+1(0.2%)
時価総額 42,462百万円
トランス、ゲートドライバ、昇圧リアクタ等の製造・販売を行う電子部品関連事業が柱。1924年創業。電子化学実装関連事業、情報機器関連事業も。エアコン向けリアクタで国内トップシェア。グローバル展開の強化図る。 記:2024/10/14
6807 東証プライム
2,641
11/25 15:30
-54(-2%)
時価総額 185,670百万円
NEC系のコネクタメーカー。携帯機器、自動車向け売上比率が高い。ユーザー・インターフェース・ソリューション、加速度計、ジャイロ等も手掛ける。26.3期売上2600億円目標。コネクタは新市場・顧客開拓図る。 記:2024/08/27
6981 東証プライム
2,563.5
11/25 15:30
+1.5(0.06%)
時価総額 5,102,936百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7003 東証プライム
1,496
11/25 15:30
-59(-3.79%)
時価総額 154,236百万円
舶用エンジン、コンテナクレーン等を手掛ける総合重工メーカー。1917年に旧三井物産造船部として創業。舶用大型エンジン、港湾クレーンで国内トップシェア。舶用推進、港湾物流の中核事業中心に収益力強化進める。 記:2024/10/12
7701 東証プライム
4,275
11/25 15:30
+6(0.14%)
時価総額 1,265,699百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
7752 東証プライム
1,688
11/25 15:30
+41(2.49%)
時価総額 990,837百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
8012 東証プライム
3,165
11/25 15:30
-22(-0.69%)
時価総額 363,684百万円
老舗化学品専門商社。1832年創業。機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連分野で事業展開。メーカー機能も持つ。取引社数は約1.8万社。フード、半導体、ライフサイエンスが注力領域。 記:2024/08/30
3,881
11/25 15:30
+82(2.16%)
時価総額 4,002,665百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30
9006 東証プライム
1,354.5
11/25 15:30
+135(11.07%)
時価総額 373,518百万円
京浜、三浦半島地盤の私鉄大手。羽田空港へのアクセスを担う空港線に強み。流通事業や不動産事業、ビジネスホテルの運営等も。中期経営計画では27.3期営業利益350億円目標。不動産事業の強化等に取り組む。 記:2024/07/04
9009 東証プライム
4,370
11/25 15:30
+531(13.83%)
時価総額 753,436百万円
東京都心と成田国際空港を結ぶスカイライナーなどを運行する大手私鉄。1909年創業。流通業や不動産業、ホテル運営等も。オリエンタルランドの大株主。今期は運輸業における成田空港輸送の増加などを見込む。 記:2024/06/04
9023 東証プライム
1,795
11/25 15:30
+58(3.34%)
時価総額 1,042,895百万円
運輸業では、東京都区部を中心に、9路線からなる地下鉄ネットワークを保有。有楽町線・南北線の延伸については2030年代半ばの開業をめざしている。不動産事業、流通・広告事業も手掛ける。 記:2024/09/20
563.9
11/25 15:30
+5.1(0.91%)
時価総額 906,197百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13