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前場に注目すべき3つのポイント~来年以降の経済回復を想定した景気敏感株への物色

2020/11/17 8:50 FISCO
*08:50JST 前場に注目すべき3つのポイント~来年以降の経済回復を想定した景気敏感株への物色 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:来年以降の経済回復を想定した景気敏感株への物色 ■リクルートHD、2Q営業利益47.6%減 747億円、コンセンサス下回る ■前場の注目材料:楽天、米KKRと楽天、西友に出資、小売りDXを主導 ■来年以降の経済回復を想定した景気敏感株への物色 17日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。16日の米国市場ではNYダウが470ドル高となり、節目の3万ドルに接近している。バイオ製薬のモデルナは開発中の新型コロナウイルスワクチンの大規模な第3治験で94.5%の有効性が確認されたとの暫定分析結果を発表。新型コロナウイルスの来年に向けたワクチン実用化が現実味を帯びてきたことが材料視されている。また、バイデン氏が議会は速やかにパンデミック経済救済策を成立させる必要があると主張したことも後押した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の26175円。円相場は1ドル104円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行の展開になりそうだ。インデックスに絡んだ売買によって指数が押し上げられる格好になりやすいだろう。前日の強い上昇で週明けの米国市場の流れはある程度織り込まれているとみられるが、一段の上昇によって需給状況は良好であり、海外勢による日本株比率引き上げの動きをより強めさせることになりそうだ。日経平均の26000円回復で過熱感が警戒されそうであるが、ショートポジションを積極的に積み上げてくる流れは考えづらく、短期的なショートの流れに対しては押し目狙いのスタンスになろう。 また、新型コロナウイルス感染症の拡大が不安視されるが、米国ではワクチン開発進展によって来年以降の経済回復を想定した景気敏感株への物色に向かわせている。日本株の相対的な強い値動きによって海外勢は日本株の比率を引き上げる対応に迫られていることもあり、米国同様、景気敏感株への物色が次第に強まってくる可能性がありそうだ。JAL<9201>、ANA<9202>などには米系証券により格上げの動きも観測されており、出遅れている景気敏感株への見直しの動きが期待されよう。一方で資金シフトが明確に起こるというよりは、相対的にバリュー株志向になりやすいと考えられ、グロース株は利食いをこなしながらの上昇基調が続くことが期待される。 新興市場の中小型株については、アンジェス<4563>に短期的な資金流入が継続している。ワクチン期待というよりは売り込まれていた銘柄に対するリバウンド狙いといった流れであろう。反対にこれまでマザーズ指数を押し上げてきていた時価総額上位の銘柄については、利食いの流れが意識されやすいところ。マザーズ指数は25日線が上値抵抗として意識されており、この抵抗線を突破してくるようであれば再び時価総額上位の銘柄に関心が集まることになろう。 ■リクルートHD、2Q営業利益47.6%減 747億円、コンセンサス下回る リクルートHD<6098>が発表した第2四半期決算は売上高が前年同期比13.0%減の1兆446.21億円、営業利益は47.6%減の747.29億円だった。コンセンサス(770億円程度)を下回った。今期は45.8%減の1117.29億円を見込んでおり、コンセンサス(1670億円程度)に届かず。新型コロナウイルスの感染拡大が幅広い事業に響く。ただ20年7-9月期との比較では事業環境が悪化しないとの前提をもとに算定した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(25906.93、+521.06) ・NYダウは上昇(29950.44、+470.63) ・ナスダック総合指数は上昇(11924.13、+94.84) ・シカゴ日経225先物は上昇(26175、大阪比+185) ・SOX指数は上昇(2570.98、+62.16) ・VIX指数は低下(22.45、-0.65) ・原油先物は上昇(41.34、+1.21) ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・楽天<4755>米KKRと楽天、西友に出資、小売りDXを主導 ・三菱ケミHD<4188>事業部門再編、5ドメインに ・SUBARU<7270>米に変速機組み立ての新ライン、23年夏めど稼働 ・大同工業<6373>独社と米合弁、来年1月、4輪チェーン生産 ・日本信号<6741>鉄道駅用センサーを建機衝突防止に活用、サンプル出荷 ・凸版印刷<7911>ヘルスケア成長へ布石、検査キットで新会社 ・東レ<3402>RO膜を中東で連続受注、海水淡水化プラント向け ・富士フイルム<4901>銀系抗菌技術商品が新型コロナ感染抑制、99%超不活性化 ・住友化学<4005>合成生物学で新組織、新事業の創出加速 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日豪首脳会談予定 <海外> ・09:30 豪準備銀行11月理事会議事要旨 《ST》
関連銘柄 13件
3402 東証プライム
817.5
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-18.7(%)
時価総額 1,333,736百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4005 東証プライム
393.2
11/1 15:00
-16.9(%)
時価総額 651,618百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4188 東証プライム
814.7
11/1 15:00
-16.1(%)
時価総額 1,227,173百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4563 東証グロース
49
11/1 15:00
-1(%)
時価総額 10,666百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
4755 東証プライム
903.6
11/1 15:00
-19.1(%)
時価総額 1,862,329百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
3,554
11/1 15:00
-125(%)
時価総額 4,420,739百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
9,141
11/1 15:00
-392(%)
時価総額 15,502,770百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6373 東証スタンダード
793
11/1 15:00
-3(%)
時価総額 8,663百万円
二輪・四輪自動車関連製品、産業機械関連製品等を手掛ける。石川県加賀市に本社。バイク用チェーンで世界トップシェア。「D.I.D」ブランドを展開。階段昇降機の設置実績で国内トップ。自動車向けなどで拡販進める。 記:2024/07/26
6741 東証プライム
930
11/1 15:00
-6(%)
時価総額 63,556百万円
鉄道信号や道路交通安全システム等の交通運輸インフラ事業、ホームドアや自動改札機等のICTソリューション事業が柱。1928年設立。29.3期売上高1500億円目標。次世代鉄道信号保安システムの拡大図る。 記:2024/08/10
7270 東証プライム
2,461.5
11/1 15:00
-320(%)
時価総額 1,855,730百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7911 東証プライム
4,438
11/1 15:00
-76(%)
時価総額 1,551,995百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
9201 東証プライム
2,425
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-30.5(%)
時価総額 1,060,074百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9202 東証プライム
2,916.5
11/1 15:00
-93.5(%)
時価総額 1,412,443百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02