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前場に注目すべき3つのポイント~やや利食い優勢ながら、断続的に売り方の買い戻しは入りやすい~

2023/4/19 8:35 FISCO
*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~やや利食い優勢ながら、断続的に売り方の買い戻しは入りやすい~ 19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:やや利食い優勢ながら、断続的に売り方の買い戻しは入りやすい ■LIXIL、23/3下方修正 営業利益 250億円←390億円 ■前場の注目材料:三菱自、インドネシアで新小型SUV生産、東南ア戦略車に位置付け ■やや利食い優勢ながら、断続的に売り方の買い戻しは入りやすい 19日の日本株市場は、利食い優勢ながら底堅い相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが10ドル安だった。ゴールドマン・サックスの決算が予想を下回ったほか、ジョンソン・アンド・ジョンソンの下落が重荷となった。その後、中国の1-3月期国内総生産(GDP)が1年ぶりの伸びとなるなど、経済活動の再開の影響が明確化したため世界経済への悲観的見方が後退し下げ幅を縮小した。また、エヌビディアは同社にネガティブだったアナリストが、AI絡みの需要増加期待に投資判断を2段階引上げたため買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の28655円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28760円まで上げる場面が見られたものの、その後は28580円まで売られた後は、こう着感の強い展開のなか、日中比変わらずだった。アトランタ連銀のボスティック総裁は、利上げはあと1回想定しているとの発言が伝わったが市場の反応は限られており、投資家の関心は主要企業の決算に向かっているようだ。国内においても主要企業の決算が本格化してくることから、積極的な売買は手控えられてきそうだ。 日経平均は3月9日に付けた28734円に接近してきており、いったんは達成感が意識されてきやすいところであり、利益確定に向かわせやすいところでもある。前日までの8営業日続伸で過熱感も警戒されやすい面もあり、調整を挟みたいところであろう。ただし、日経平均は順調に下値を切り上げてきており、押し目待ちに押し目なしの状況であるため、買い方にとっては徐々に押し目買いポイントを切り上げざるを得ないところだ。3月高値接近で達成感が意識されてきたとしても、その後の下値の堅さが意識されると、売り方の買い戻しを交えたトレンドに向かわせよう。決算を見極めつつ、押し目買い意欲は強まりそうだ。 また、VIX指数は低下傾向を継続しており、断続的に売り方の買い戻しは入りやすいだろう。ゴールドマン・サックスは決算が嫌気されたものの、売り一巡後は買い戻しの動きを見せており、センチメントは悪化しないと考えられる。金融不安で売り込まれた金融セクターへの買い戻しは継続しそうだ。また、昨日はTSMCの設備投資計画の引き下げ報道が半導体株の重荷となったが、米国では小幅に上昇していたほか、エヌビディアの上昇もあってSOX指数は小幅に上昇した。前日に売られた半導体株の一角にはショートカバーが入りやすいだろう。その他、ispace<9348>の強い動きが継続しており、直近IPO銘柄へは個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい。 ■LIXIL、23/3下方修正 営業利益 250億円←390億円 LIXIL<5938>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は1兆5600億円から1兆4950億円、営業利益を390憶円から250億円に下方修正した。国内におけるリフォーム向け事業は堅調に推移。一方で、物価上昇等により国内での新設住宅着工戸数が、特に2022年10月以降において想定を上回る速度で減少し始めたことにより、第2四半期決算時の予想に対して新築向け商品の生産及び販売数量が大幅に減少した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28658.83、+144.05) ・シカゴ日経先物は上昇(28655、大阪比+5) ・SOX指数は上昇(3077.72、+11.04) ・VIX指数は低下(16.83、-0.12) ・米原油先物は上昇(80.90、+0.07) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・三菱自<7211>インドネシアで新小型SUV生産、東南ア戦略車に位置付け ・日立<6501>日立ハイテク、半導体製造装置の生産能力倍増、山口に新棟 ・パナソニックHD<6752>グループ会社、ノルウェー社と契約、商用車向けに円筒型電池供給 ・日揮HD<1963>官民プロジェクト開始、廃食用油から航空燃料 ・栗本鐵工所<5602>二次破砕機品ぞろえ拡充、自動化需要狙う ・横河電機<6841>DX人材育成、国内外IT技術者50%を転換 ・トーカロ<3433>神戸テクノ・ロジパークに表面改質の新工場 ・清水建設<1803>墨出しロボ導入、高速道の床版更新工事、生産性9割向上 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 10件
1803 東証プライム
1,161
11/27 15:30
-10.5(%)
時価総額 915,466百万円
1804年創業の大手ゼネコン。麻布台ヒルズ(土木)などで施工実績。チャンギ国際空港第3ターミナルなど海外でも実績多数。日本道路などを傘下に持つ。建設事業は生産体制の再構築などで収益力向上を目指す。 記:2024/10/10
1963 東証プライム
1,308.5
11/27 15:30
-16.5(%)
時価総額 339,711百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
3433 東証プライム
1,763
11/27 15:30
-33(%)
時価総額 107,896百万円
溶射中心の表面処理メーカー。兵庫県神戸市に本社。溶射市場で国内トップシェア。溶射加工は半導体・FPD向け比率が高い。配当性向50%程度目安。25.3期は増収増益見通し。半導体・FPD向けなどが牽引へ。 記:2024/07/01
5602 東証プライム
4,040
11/27 15:30
-45(%)
時価総額 51,704百万円
上水道用ダクタイル鉄管の提供等を行うライフライン事業が主力。自動車部品製造の鍛造プレス機等の機械システム事業、産業建設資材事業も。連続式二軸混練機で国内トップシェア。27.3期営業利益80億円目標。 記:2024/06/13
5938 東証プライム
1,723.5
11/27 15:30
-32.5(%)
時価総額 495,230百万円
住宅設備機器メーカー大手。トステム、INAX、新日軽等が統合して誕生。水廻り設備や金属製建材に強み。住宅窓サッシで国内トップシェア。リフォーム関連製品は売上順調。循環型素材「レビア」の拡販等に取り組む。 記:2024/06/11
6501 東証プライム
3,735
11/27 15:30
+23(%)
時価総額 17,317,585百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
1,479
11/27 15:30
-39(%)
時価総額 3,630,126百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6841 東証プライム
3,382
11/27 15:30
-65(%)
時価総額 908,490百万円
生産制御システム、流量計、差圧・圧力伝送器等の制御事業が主力。1915年創立。波形測定器、光通信関連測定器等の測定器事業も。分散形制御システムに強み。マテリアル部門は化学、マイニングの顧客基盤拡大図る。 記:2024/10/10
7211 東証プライム
403.9
11/27 15:30
-20.2(%)
時価総額 601,925百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
9348 東証グロース
519
11/27 15:30
+8(%)
時価総額 48,417百万円
月面開発事業を展開。顧客の荷物を月周回軌道・月面まで輸送するペイロードサービスが中核。パートナーシップサービス、データサービス等も。「HAKUTO-R」ミッション2を最速で24年12月に打ち上げへ。 記:2024/10/05