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後場に注目すべき3つのポイント~「製造業売り・サービス業買い」の構図は長期化へ

2022/11/2 12:23 FISCO
*12:23JST 後場に注目すべき3つのポイント~「製造業売り・サービス業買い」の構図は長期化へ 2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、「製造業売り・サービス業買い」の構図は長期化へ ・ドル・円は弱含み、金利にらみ ・値上がり寄与トップはソニーG<6758>、同2位はTDK<6762> ■日経平均は3日続伸、「製造業売り・サービス業買い」の構図は長期化へ 日経平均は3日続伸。7.13円高の27686.05円(出来高概算6億8172万株)で前場の取引を終えている。 1日の米株式市場でダウ平均は79.75ドル安(−0.24%)と続落。中国が「ゼロコロナ」政策を緩和するとの思惑で上昇したアジア、欧州市場の流れを引き継ぎ買いが先行。ただ、10月ISM製造業景況指数やJOLT求人件数などの経済指標が予想を上回ったことで利上げ観測が強まり長期金利が上昇に転じると下落に転じた。ナスダック総合指数も−0.88%と続落。米国株安を引き継いで日経平均は116.62円安からスタート。ただ、ナスダック100先物が堅調に推移していた中、日本時間明日未明3時頃に結果公表を控える米連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に持ち高を傾ける向きは限られ、寄り付き直後から下げ渋ぶる展開に。アジア市況も堅調な中、日経平均は前場中ごろには前日比プラス圏に浮上、そのまま前引けまで堅調推移が続いた。 個別では、業績予想を上方修正したソニーG<6758>、日本製鉄<5401>、ニチレイ<2871>、横河電機<6841>、市場予想を上回る7−9月期営業益となったTDK<6762>が大幅に上昇。直近、好決算が確認されたばかりの三井物産<8031>、双日<2768>、NTN<6472>、東邦チタニウム<5727>、JVCKW<6632>なども大幅高。冶金工<5480>、スミダ<6817>は前日のストップ高に続いて本日も2ケタ上昇率で急伸。一方、花王<4452>が大幅な減益決算を受けて急落。CTC<4739>も減益決算が嫌気されて大幅安。業績予想を下方修正した住友化学<4005>、業績予想を上方修正も市場予想に届かなかった日本酸素HD<4091>も大きく下落。直近の決算を嫌気した売りが続いたLITALICO<7366>、サイバー<4751>なども急落した。 セクターでは鉱業、鉄鋼、石油・石炭が上昇率上位となった一方、化学、精密機器、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体53%、対して値下がり銘柄は42%となっている。 日経平均は前日終値を挟んだ水準で一進一退も、寄り付きから下げ渋る底堅い展開で、前日に超えた75日移動平均線上を維持している。祝日明けの週末には日足一目均衡表の雲上限を突破して上放れが期待できそうな状況だ。 一方、外部環境を巡る不透明感は一向に晴れてこない。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利上げペース減速に対する期待は根強いものの、前日に発表された米9月労働省雇用動態調査(JOLTS)での求人件数は前月比43.7万件増の1072万件で、減少を予想する市場予想(975万件)に反して増加した。また、労働市場の逼迫緩和を示唆する結果として株式市場で好感された8月分については、1028万件へと速報値(1005.3万件)から上方修正された。失業者1人に対する求人件数は約1.9件と、8月の約1.7件から増加した。 こうした結果を受けて、債券市場ではFRBの利上げペース減速期待がさらに後退。フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、2023年5月には再び政策金利が5%を超えることを織り込んできている。一方、株式市場の方は日米ともに引き続き底堅く、利上げペース減速期待は根強いようだ。 しかし、やはり市場が期待するようなFRBのハト派化への転換はやや後ろ倒しになったと考えられる。今回の9月JOLTSの結果を受けて、今週末の米10月雇用統計に対する注目度は一段と高まった。FRBもこの結果を確認する前に過度に市場に対してハト派的な見解を示すことは考えにくい。12月FOMCに向けて利上げ幅縮小の議論を開始したといった程度の、事前の報道で伝えられている範疇に収まるだろう。 ほか、企業業績の悪化も気掛かり。円安効果もあり、日本企業の業績は相対的に堅調で、株価の反応もまずまずといった印象だが、前日に発表されたトヨタ自<7203>の決算は市場予想を下回った。生産台数の下振れなどの事前報道で目線は切り下がっていたはずだが、原材料費高騰の影響の大きさや先行き不透明感が嫌気され、株価は前日に続き本日も下落している。10月31日に業績予想を下方修正した村田製<6981>も、前日に続き続落しており、あく抜けには至っていない。半導体関連については、市況が急速に調整している一方、アドバンテスト<6857>など堅調な業績を受けて直後の株価が買いで反応しているケースもある。悪材料一辺倒であってくれた方が材料出尽くしであく抜けにも繋がりやすいと思われるが、強弱材料が混在している分、逆に底入れ時期が遠のいているようで素直に喜べない。 加えて、安川電機<6506>やファナック<6954>の業績下方修正もあり、製造業は全体的にパッとしない株価推移のものも多い印象。一方で、リオープンの進展でインバウンド需要の期待が高まっている内需関連の銘柄は、先週こそは利益確定売りで調整したものの、今週は再び強い動きを見せている銘柄が多く見られる。ANA<9202>、JR西<9021>などの代表的な銘柄のチャートはしっかりとした基調を維持している。グローバル経済がこの先も減速傾向にあることが予想される中、今後のFOMCの結果次第でもあるが、次四半期決算シーズン頃までは、現在の「製造業売り・サービス業買い」の物色動向が続く可能性が高いと見ておいた方がよさそうだ。 ■ドル・円は弱含み、金利にらみ 2日午前の東京市場でドル・円は弱含み、148円37銭から147円17銭まで値を下げた。米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、主要通貨は対ドルで値を上げた。また、日本政府による円買い介入への警戒感から一段の円安は抑制され、ドルは失速した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円17銭から148円37銭、ユーロ・円は145円55銭から146円80銭、ユーロ・ドルは0.9870ドルから0.9891ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・日本食品化工<2892>、ブライトパス・バイオ<4594>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソニーG<6758>、同2位はTDK<6762> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・7-9月期失業率:3.3%(予想:3.2%、4-6月期:3.3%) ・NZ・7-9月期雇用者数増減:前期比+1.3%(予想:+0.5%、4-6月期:0.0%) ・日・10月マネタリーベース:前年比-6.9%(9月:前年比-3.3%) 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合議事要旨(9月21-22日開催分) 「物価が一段と伸びを高めても、予想物価上昇率が低位」(1人の委員) 「賃金への波及が限られる下では粘り強く緩和継続が必要」 「最近の為替相場の急激かつ投機的な動き、日本経済にとって好ましくない」(ある委員) ・鈴木財務相 「為替介入、一定の効果があった」 「投機による過度な変動は容認できない」 「過度な変動には適切な対応をとりたい」 「為替介入、実施直後に発表することもしないこともある」 ・黒田日銀総裁 「急激かつ一方的な変動は投機であり、介入はG7でも当然視されている」 「今後も政府と連携し、市場動向や経済への影響を注視する」 「量的・質的緩和の導入以来、デフレ状況ではなくなった」 ・マックレム・カナダ銀行総裁 「0.50%利上げは通常のステップよりも大きい」 「カナダドルが予測よりも弱い場合、金利に関しより多くの作業を行う必要」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・9月貿易収支(予想:+14億ユーロ、8月:+12億ユーロ) 《CS》
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2768 東証プライム
3,371
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-32(%)
時価総額 843,761百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
2871 東証プライム
4,489
10/9 15:00
+47(%)
時価総額 601,719百万円
冷凍食品最大手。低家庭用冷凍食品シェアは約20%。温物流事業にも強く、冷蔵倉庫設備能力や庫腹量でトップシェア。家庭用調理品は売上増。炒飯を中心に米飯類の販売数量は回復。低温物流は効率化を進める。 記:2024/06/04
2892 東証スタンダード
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±0(%)
時価総額 18,304百万円
コーンスターチ等の食品用素材、環境配慮型樹脂等の工業用素材、ファインケミカル製品等を手掛ける。三菱商事グループ。1948年創業。静岡県富士市、岡山県倉敷市の2拠点で製品を製造。食品向け澱粉は需要回復傾向。 記:2024/06/03
4005 東証プライム
417
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-9(%)
時価総額 690,494百万円
大手総合化学会社。エッセンシャルケミカルズやエネルギー、機能材料、情報電子化学、健康、農業、医薬品の分野で事業展開する。今期3Q累計はエッセンシャルケミカルズや機能材料、情報電子化学等が伸び悩んだ。 記:2024/04/12
5,331
10/9 15:00
-21(%)
時価総額 2,308,819百万円
産業ガス国内最大手の大陽日酸を中核とする持株会社。1910年創業。魔法びんなどの製造・販売を行うサーモスも傘下に持つ。三菱ケミカルグループの連結子会社。産業ガス事業では食品・飲料、医療向けなどに注力。 記:2024/08/26
4452 東証プライム
7,051
10/9 15:00
+96(%)
時価総額 3,349,225百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4594 東証グロース
49
10/9 15:00
+1(%)
時価総額 3,931百万円
新規がん免疫療法薬の開発を手掛ける創薬ベンチャー。パイプラインにiPS細胞由来再生NKT細胞療法「BP2201」など。遺伝子改変iPS-NKT細胞の開発を推進。抗体医薬パイプラインの導出などに注力。 記:2024/09/01
4,315
11/30 15:00
±0(%)
時価総額 1,035,600百万円
伊藤忠傘下のシステムインテグレータ大手。マルチベンダー対応に強み。今年8月に親会社が完全子会社化に向けたTOBを発表。TOB価格は1株4325円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2023/09/14
4751 東証プライム
1,029.5
10/9 15:00
+25(%)
時価総額 520,849百万円
インターネット広告事業が主力。運用型広告で国内首位。検索連動型広告に強み。ABEMA等のメディア事業、ゲーム事業、投資育成事業等も手掛ける。ABEMAはスポーツコンテンツの拡充、マネタイズを強化。 記:2024/08/26
5401 東証プライム
3,137
10/9 15:00
-59(%)
時価総額 2,981,157百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5480 東証プライム
4,500
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時価総額 69,737百万円
大手ステンレス鋼メーカー。1925年創業。ステンレス鋼、床用ステンレス鋼板、高耐食鋼・合金、耐熱鋼・合金等を手掛ける。NASブランドで知られる。中国、インドなどのターゲット市場で高機能材の拡販図る。 記:2024/09/02
5727 東証プライム
1,220
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+49(%)
時価総額 86,951百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。ENEOSホールディングスの連結子会社。金属チタンは航空機向け等の堅調も材料高重し。 記:2024/05/21
6472 東証プライム
256.4
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時価総額 136,524百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6506 東証プライム
4,670
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-53(%)
時価総額 1,245,442百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6632 東証プライム
1,304
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-6(%)
時価総額 213,856百万円
カーナビ等の車載機器、無線システム、音響機器等を手掛ける電機メーカー。日本ビクターとケンウッドの経営統合により誕生。中計では26.3期売上高3700億円以上目標。ゲーム・アニメ事業の強化等に取り組む。 記:2024/06/04
6758 東証プライム
2,820
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時価総額 17,605,536百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6762 東証プライム
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時価総額 3,722,492百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6817 東証プライム
945
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-4(%)
時価総額 30,376百万円
コイル専業メーカー。パワーインダクタ、LFアンテナ用コイル、キセノンイグナイターなどが主要製品。車載・xEV関連向け売上比率が高い。配当性向30%以上目安。中計では26.12期売上高1900億円目標。 記:2024/08/29
6841 東証プライム
3,720
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+28(%)
時価総額 999,285百万円
大手制御機器・計測器メーカー。プラント生産設備の制御・運転監視を行う分散型制御システム等の提供が主力。制御事業は値上げ効果や大型案件の寄与などで好調。特別利益を計上。24.3期3Q累計は収益伸長。 記:2024/04/14
6857 東証プライム
7,639
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+269(%)
時価総額 5,852,765百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6954 東証プライム
4,120
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+1(%)
時価総額 4,159,334百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,869.5
10/9 15:00
+77(%)
時価総額 5,817,748百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,563.5
10/9 15:00
-4.5(%)
時価総額 41,823,469百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7366 東証プライム
1,277
10/9 15:00
+37(%)
時価総額 45,512百万円
障がい者就労支援サービス等の就労支援事業、児童発達支援サービス等の児童福祉事業が柱。発達障害ポータルサイトなどの運営も。就労支援事業は新規開設施設の集客が順調。児童福祉事業は既存施設の利用率が高水準。 記:2024/06/07
8031 東証プライム
3,234
10/9 15:00
-62(%)
時価総額 9,790,570百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
9021 東証プライム
2,785
10/9 15:00
-12(%)
時価総額 1,359,088百万円
大手鉄道会社。近畿、北陸、中国、九州北部が鉄道営業エリア。山陽新幹線、北陸新幹線などを運行。流通業、不動産業、旅行・地域ソリューション業も展開。高付加価値の不動産アセット拡充など不動産事業の拡大図る。 記:2024/08/01
9202 東証プライム
2,905.5
10/9 15:00
-3(%)
時価総額 1,407,116百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02