マーケット
11/26 15:15
38,442.00
-338.14
44,722.06
-138.25
暗号資産
FISCO BTC Index
11/28 11:34:09
14,652,507
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~やはり方向感つかみにくい相場・物色動向

2021/5/20 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~やはり方向感つかみにくい相場・物色動向 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続落、やはり方向感つかみにくい相場・物色動向 ・ドル・円は失速、米議事要旨後のドル買いは一服 ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がKDDI<9433> ■日経平均は小幅続落、やはり方向感つかみにくい相場・物色動向 日経平均は小幅続落。13.99円安の28030.46円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。 19日の米株式市場でNYダウは3日続落し、164ドル安となった。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン価格の急落が警戒され、一時600ドル近く下落。その後ビットコイン価格が下げ幅を縮小したほか、アトランタ連銀のボスティック総裁が「暗号通貨にシステミックリスクはない」と述べたことで、NYダウも下げ渋った。ただ、4月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では金融緩和策を見直す可能性が示唆され、これを警戒した売りがNYダウの戻りを抑制。本日の日経平均も米株安の流れを引き継いで168円安からスタートした。一方、前日に続き28000円を下回る場面では押し目買いも入り、前場の日経平均は28000円を挟んで一進一退の展開となった。 個別では、ファーストリテ<9983>や三菱UFJ<8306>が軟調で、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>は小安い。ANA<9202>は4%超の下落。発行可能株式数を倍増させる定款変更の上程を発表し、将来的な増資による株式価値の希薄化が警戒されているようだ。また、市況関連株の下げも目立ち、日本製鉄<5401>と住友鉱<5713>が揃って5%近く下落しているほか、東製鉄<5423>が東証1部下落率トップとなっている。一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けて東エレク<8035>やレーザーテック<6920>が堅調。任天堂<7974>やソニーG<6758>は小高い。ヤマハ発<7272>は一部証券会社の目標株価引き上げを受けて3%近い上昇。また、子会社の提携を発表したスターティアH<3393>や自社株買い実施を発表した岩崎電<6924>が東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、鉄鋼、空運業、鉱業などが下落率上位。一方、繊維製品、その他金融業、金属製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の25%、対して値上がり銘柄は71%となっている。 本日の日経平均は28000円を挟んでの一進一退で、方向感に乏しい展開となっている。前場の上下の値幅は350円弱とさほど狭いわけでないが、先週来荒い値動きだったため、ややこう着感が出てきたとの印象も受けるだろう。東証1部銘柄の約7割が値上がりしているあたり押し目買い意欲の根強さを感じられるが、大型株が相対的に軟調で株価指数を押し下げているようだ。東証株価指数(TOPIX)も0.06%の上昇にとどまっている。個別・業種別に見ると、半導体関連株の上昇が日経平均を下支えする一方、市況関連株の下げが目立つ。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりとやや低調。方向感がつかみづらく、積極的な売買を手控える投資家が増えてきた感がある。新興市場ではマザーズ指数が0.02%の上昇で前場を折り返しており、日経平均と同様に前日終値を挟み一進一退の展開だ。 中国当局による規制をきっかけにビットコインなどの暗号資産が軒並み急落し、一時は時価総額で1兆ドル近くが消失したとみられている。ボスティック氏が「システミックリスクはない」と述べても、その影響に対する懸念は払しょくしづらいだろう。また、急落後の下げ渋りに支持者・保有者は意を強くしているというが、今後も中国に限らず規制強化の動きが出てきて、暗号資産への逆風が続く可能性はある。政策当局者にとって暗号資産の台頭は資本・金融規制の抜け穴になり得ることから、本質的に好ましいことではないだろう。各国の「デジタル法定通貨」構想も暗号資産台頭へのけん制の意味合いが強いと考えられる。 また、米連邦準備理事会(FRB)要人はこれまで「インフレは一過性」との見方を強調し、現在の大規模な金融緩和策を当面維持する姿勢を示していた。それだけに、今回公表されたFOMC議事要旨で条件付きながら見直し検討の可能性が示唆されたことにはまずまずサプライズ感があったようだ。19日の米10年物ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は2.48%(-0.04pt)に低下。インフレ過熱への懸念はいったん和らいだと言えるが、商品市況の上昇とともに買われていた市況関連株は反動安の様相だ。一昨日の当欄で紹介したように中国が鉄鉱石・鉄鋼価格の上昇抑制に向けた措置を発表したほか、米経済指標の予想下振れが目立つようになってきたことも意識されているようだ。 金融緩和縮小は高バリュエーションの半導体関連株などにとっても逆風となりそうだが、過去の緩和縮小局面ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数がアウトパフォームしていたという分析も伝わっている。やはりここから先の物色の方向感はつかみにくくなりそうだ。 さて、東京市場では直近の株価急落に伴って年金基金等が資産構成比率の修復を目的とした買いを入れているとの観測がある。発表済みの投資主体別売買動向などを見ると、海外投資家や個人投資家からも現物株の押し目買いが根強く入っていることが推察される。ただ、株式投資家は「下値で買う」タイプであり、相場全体を上向かせるだけのパワーは乏しいだろう。日経平均が一時28500円近くまで上昇した18日、ネット証券売買代金ランキングでは日経レバETF<1570>が売り超に転じていた。予想どおり、短期志向の個人投資家はこの水準で早々に利益確定売りを出しているようだ。 また、前日の先物手口を見るとゴールドマン・サックス証券、BofA証券、クレディ・スイス証券といった外資系証券がTOPIX先物を売り越していた。相場の方向感を決定づける、マクロ系ファンドなどの海外投資家が売り持ち修正に動き出したとは考えにくい。日経平均は目先、上値の重い展開が続くとの見方を維持したい。 (小林大純) ■ドル・円は失速、米議事要旨後のドル買いは一服 20日午前の東京市場でドル・円は失速し、109円前半でやや値を下げる展開となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け資産買入れの段階的縮小(テーパリング)観測が広がりドルへの買いが強まったが、アジア市場では買い一服。また、日本株安で円買いも観測される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が109円09銭から109円31銭、ユーロ・円は132円85銭から133円09銭、ユーロ・ドルは1.2169ドルから1.2185ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アイキューブドシステムズ<4495>、和心<9271>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がKDDI<9433> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・4月貿易収支:+2553億円(予想:+1477億円、3月:+6622億円) ・日・3月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+3.7%(予想:+5.0%、2月:-8.5%) ・豪・4月失業率:5.5%(予想:5.6%、3月:5.6%) ・豪・4月雇用者数増減:-3.06万人(予想:+2.00万人、3月:+7.70万人←+7.07万人) 【要人発言】 ・S&P 「ニュージーランドは他の先進国よりも早く回復している」 「NZの格付けは金融政策の柔軟性や経済的な富、健全な制度を反映」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 18件
2,203
11/27 15:30
-43(%)
時価総額 22,559百万円
法人向けトータルサポートサービス「ビジ助」などのITインフラ関連事業が主力。デジタルマーケティングSaaS「Cloud CIRCUS」の提供等も。ITインフラ関連事業のストック商材取引社数は2.4万社超。 記:2024/08/30
1,395
11/27 15:13
+5(%)
時価総額 7,399百万円
モバイル端末管理サービス「CLOMO MDM」、モバイル端末向けアプリサービス「CLOMO SECURED APPs」が柱。投資事業も手掛ける。導入法人数は6700社超。CLOMO事業の顧客基盤は拡大。 記:2024/08/19
5401 東証プライム
3,033
11/27 15:30
-26(%)
時価総額 2,882,324百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5423 東証プライム
1,478
11/27 15:30
+32(%)
時価総額 162,675百万円
国内最大手の電炉メーカー。1934年設立。主力製品のH形鋼は国内生産量トップ。電炉でコイル・厚板を生産できるのは同社のみ。無借金経営。引き続きコスト低減に取り組む。グリーン鋼材「ほぼゼロ」は好評。 記:2024/08/05
5713 東証プライム
3,728
11/27 15:30
-37(%)
時価総額 1,084,155百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6758 東証プライム
3,018
11/27 15:30
+35(%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
16,925
11/27 15:30
+220(%)
時価総額 1,595,791百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6924 東証プライム
4,450
6/8 15:00
±0(%)
時価総額 34,808百万円
LED照明灯や光応用機器を製造・販売。大型施設用照明に強み。MBO発表し、2月7日からTOB開始。買付価格は1株4460円。TOB成立ならば上場廃止に。23.3期3Q累計は照明事業で省エネ関連案件が増加。 記:2023/02/16
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7272 東証プライム
1,303.5
11/27 15:30
-39.5(%)
時価総額 1,369,525百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04
7974 東証プライム
8,527
11/27 15:30
+218(%)
時価総額 11,073,930百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,768
11/27 15:30
-26.5(%)
時価総額 23,482,567百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9202 東証プライム
2,848.5
11/27 15:30
-1.5(%)
時価総額 1,379,511百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9271 東証グロース
488
11/27 15:30
-11(%)
時価総額 3,130百万円
かんざしや傘、箸などの和雑貨専門店を主要都市や観光地に出店。アニメ・ゲームコンテンツのグッズOEM製造、宿泊施設の運営事業等も。訪日外国人の増加等で来店客数は増加。高価格帯商品の寄与で客単価は上昇。 記:2024/06/03
9433 東証プライム
4,915
11/27 15:30
-11(%)
時価総額 10,772,923百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
51,190
11/27 15:30
-260(%)
時価総額 16,289,733百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
+137(%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17