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前場に注目すべき3つのポイント~米株高材料視もインパクトは限定的

2019/8/29 8:46 FISCO
*08:46JST 前場に注目すべき3つのポイント~米株高材料視もインパクトは限定的 28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:米株高材料視もインパクトは限定的 ■前場の注目材料:H.I.S.、19年10月期業績予想を下方修正、訪日旅行やハウステンボス苦戦 ■トヨタ<7203>スズキと資本提携 ■米株高材料視もインパクトは限定的 29日の日本株市場は、米株高が材料視されつつも、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場ではNYダウが258ドル高と上昇。米エネルギー省の統計で原油やガソリン、留出油の在庫が減少したことからNY原油先物相場が上昇しており、エネルギー株がけん引する格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の20515円。円相場は1ドル106円台前半とやや円安に振れて推移している。 米国株高の流れから買いが先行しようが、米国市場でも米中通商協議の先行きを巡る不透明感から様子見気分が続く中、出来高は減少しており、手掛けづらい相場環境であろう。また、日経平均に影響しやすいハイテク株は高安まちまちであり、米株高のインパクトは限られそうである。 そのため、日経平均はやや心理的な抵抗として意識されてきた20500円処でのこう着といったところだろう。また、ジョンソン英首相は、10月中旬まで議会を休会とする方針を表明したと報じられている。10月末の欧州連合(EU)離脱期限までの議会の審議時間を大幅に短縮し、合意なき離脱阻止に向けた議会の動きを封じ込める考えとみられており、合意なき離脱への懸念も不安材料になりそうだ。 昨日の日経平均は底堅いとはいえ、直近のレンジである20500-20700円の下限レベルでの攻防であり、5日線も超えられずにいる。出来高も膨れない状況であり、先物主導によるインデックス売買が断続的に入っている程度であろう。本日はTOPIXリバランスとJPX400の定期入替えに伴うリバランス需給が発生するため、出来高は膨れるとみられる。それでも2兆円を辛うじてクリアする状況ともなれば、積極的な参加者は不在といったところである。 物色については個別材料株のほか、主力処でも需給状況が良好な銘柄へはショートカバーの流れが継続しやすい。個人主体の中小型株については、一部の銘柄に資金が集中しやすく、一方で資金の逃げ足も速いためフットワーク重視。主力処については、足元の株価トレンドが良好で、信用取組み妙味の大きい銘柄など、需給面を手掛かりとした資金流入が意識されやすいところである。 ■H.I.S.、19年10月期業績予想を下方修正、訪日旅行やハウステンボス苦戦 H.I.S.<9603>は2019年10月期の業績予想を修正。営業利益を従来の200億円から160億円に下方修正している。訪日外国人向け旅行事業が想定以上に悪化したほか、ハウステンボスの入場者数減も響いた。中国の現地企業との価格競争が激化。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(20479.42、+23.34) ・NYダウは上昇(26036.10、+258.20) ・ナスダック総合指数は上昇(7856.88、+29.94) ・シカゴ日経225先物は上昇(20515、大阪比+35) ・1ドル105円90-00銭 ・SOX指数は上昇(1462.85、+8.73) ・VIX指数は低下(19.35、-0.96) ・米長期金利は低下 ・米原油先物は上昇(55.78、+0.85) ・株安局面での自社株買い ・米追加利下げ期待 ・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討 ・日銀のETF購入 ・トヨタ<7203>スズキと資本提携 ・タクマ<6013>播磨工場内に新工場、130億円投資、ボイラ生産2割増 ・NTT<9432>三菱地所などと健康経営で新団体、異業種連携を促進 ・ユニチカ<3103>繊維製品一部、検査データ改ざん ・豊通商<8015>アフリカでサービス拡充、ブランド向上へ認定工場 ・双日<2768>メキシコで参入、自動車セルフファイナンス、現地の事業承継 ・特殊陶<5334>東京に新事業開拓拠点、AR活用、社外連携加速 ・椿本チ<6371>Q&A応答「チャットボット」導入、BツーBに活用広がる ・富士通<6702>オートノミックと協業加速、車走行データから渋滞予測 ・KDDI<9433>違約金1000円の新プラン、大手3社で初 ・ローム<6963>4端子SiCトランジスタ、スイッチング損失35%減 ・リコー<7752>JAXAと小型全天球カメラ開発、こうのとり8号機に搭載 ・オービック<4684>システム開発・販売ノウハウの特許化推進 ・メニコン<7780>欧で視力矯正レンズ拡販、アプリで近視抑制支援 ・東レ<3402>エアバッグ縫製参入、年内めどスウェーデン社買収 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・10:30 鈴木日銀審議委員あいさつ <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 16件
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3103 東証プライム
240
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 13,860百万円
ナイロンフィルム等の高分子事業、ガラス繊維等の機能資材事業、繊維事業等を展開。紡績会社として1889年に創業。中期経営計画では26.3期売上高1500億円目標。高機能製品、環境配慮型製品の拡販を図る。 記:2024/06/09
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4684 東証プライム
4,825
11/22 15:30
-39(%)
時価総額 2,402,850百万円
独立系システムインテグレーター。統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」が主力。ERP市場で国内トップシェア。自社開発、直接販売に特徴。OBIC7シリーズのシステム構築売上は大手企業中心に順調。 記:2024/10/29
5334 東証プライム
4,823
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 960,973百万円
自動車関連事業が主力。スパークプラグ、排気ガス浄化システム用酸素センサで世界トップシェア。半導体製造装置部品、酸素濃縮装置等も。自動車関連分野は高付加価値製品の拡販図る。30.3期売上7500億円目標。 記:2024/06/03
6013 東証プライム
1,639
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 136,037百万円
ごみ処理プラントやバイオマス発電プラント、下水汚泥焼却発電プラント等の設計・施工、メンテナンス等を行う。汎用ボイラの製造・販売等も。中計では27.3期経常利益140億円目標。EPC事業の拡大等に取り組む。 記:2024/06/24
6371 東証プライム
1,905
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 211,920百万円
産業用チェーン、タイミングチェーンシステムで世界トップシェア。1917年創業。減速機、搬送・仕分け・保管システム等も。自動車メーカー等が主要取引先。価格競争力向上により、ニッチトップ商品の販売拡大図る。 記:2024/10/07
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6963 東証プライム
1,414
11/22 15:30
-32.5(%)
時価総額 570,917百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7752 東証プライム
1,647
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 966,771百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
7780 東証プライム
1,538
11/22 15:30
-17(%)
時価総額 117,882百万円
コンタクトレンズ大手。定額制プランの会員基盤に強み。サプリメントビジネス、動物医療ビジネス等も。配当性向30%程度目安。「Magic」シリーズなどが戦略商品。28.3期売上高1400億円超目指す。 記:2024/06/24
8015 東証プライム
2,654
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 2,818,999百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9603 東証プライム
1,838
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 146,785百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09