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後場に注目すべき3つのポイント~底堅いが円高推移が重しに

2024/7/24 12:29 FISCO
*12:29JST 後場に注目すべき3つのポイント~底堅いが円高推移が重しに 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は6日続落、底堅いが円高推移が重しに ・ドル・円は反落、上値の重さを嫌気 ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は富士フイルムHD<4901> ■日経平均は6日続落、底堅いが円高推移が重しに 日経平均は6日続落。前日比85.55円安(-0.22%)の39508.84円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米国株式市場は反落。ダウ平均は57.35ドル安(-0.14%)の40358.09ドル、ナスダックは10.22ポイント安(-0.06%)の17997.35、S&P500は8.67ポイント安(-0.16%)の5555.74で取引を終了した。企業の決算発表を控え様子見気配が強まり、まちまちで寄り付いた。さらに、今週発表が予定されている重要インフレや経済指標待ちの調整も続き、終日売り買いが交錯する中、好決算や利下げ期待を受けた根強い買いが支え底堅く推移したが、終盤にかけ相場は下落に転じ終了。 米国株安や為替の円高推移を受けて、東京市場も売り優勢で取引を開始した。日経平均は前日比300円超下げ幅を拡大した後は切り返すなど底堅い動きは感じられたが、前日比マイナス圏で前引けを迎えた。引き続き月末の日米中銀会合を前に積極的な売買は手控えられ、前場のプライム市場の売買代金は2兆円を割り込んだ。 日経平均採用銘柄では、低調な第1四半期決算が嫌気されて三菱自動車<7211>が大幅安となったほか、長期金利の指標となる10年物国債利回りが1.07%まで上昇したことから住友不動産<8830>、東急不動産HD<3289>など不動産株の一角が弱い。このほか、いすゞ<7202>、住友化学<4005>、アマダ<6113>、日立建機<6305>、シャープ<6753>がさえない。 一方、第1四半期営業利益が市場予想を上振れたことからニデック<6594>が買われたほか、持ち合い株の解消を通じた資本効率の改善期待からトヨタ自<7203>も上昇。このほか、中外製薬<4519>、スクリーンHD<7735>、HOYA<7741>、あおぞら銀行<8304>、村田製作所<6981>、三菱電機<6503>が買われた。 業種別では、電気・ガス業、海運業、空運業、陸運業、不動産業などが下落した一方、精密機器、医薬品、輸送用機器、電気機器の4セクターのみ上昇した。 為替は1ドル155円20銭台、1ユーロ168円30銭台と、前日比では主要通貨に対して円は全面高となっていることから、後場の日経平均は前日終値水準をやや下回った水準でのもみ合いとなりそうだ。 日米中銀会合が月末に迫っていることや、11月の米大統領選に対する不透明感の高まりなどを受けて、投機筋が引き続き円売りポジションを解消しているようだ。米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した7月16日時点の円売りポジションは、差し引き15万1072枚と、過去2番目(07年6月、ネットで18万8077枚)の円売りポジション(18万4223枚)を記録した7月2日時点よりも3.3万枚減少した。今年1月の円売りポジションが5万枚台だったことから、ポジション調整はまだ続く可能性もある。決算発表のタイミングで円高が進むことで、円安を材料とした決算への期待感は低下するだろう。日経平均の重しとなりそうな状況だ。 ■ドル・円は反落、上値の重さを嫌気 24日午前の東京市場でドル・円は反落し、155円17銭まで値を下げた。仲値にかけて国内勢の買いが強まり、一時155円99銭まで上値を伸ばした。ただ、156円の回復に失敗し、上値の重さを嫌気した売りが優勢に。日本株安でやや円買いも膨らんだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円17銭から155円99銭、ユーロ・円は168円35銭から169円19銭、ユーロ・ドルは1.0842ドルから1.0854ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・Chordia Therapeutics<190A>、PRISM BioLab<206A>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は富士フイルムHD<4901> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・7月フィラデルフィア連銀非製造業活動:-19.1(6月2.9) ・米・6月中古住宅販売件数:389万戸(予想:399戸、5月:411万戸) ・米・7月リッチモンド連銀製造業指数:-17(予想:-7、6月:-10) ・ユーロ圏・7月消費者信頼感指数速報値:-13.0(予想:-13.5、6月:-14.0) 【要人発言】 ・シューマー民主党上院院内総務、ジェフリー下院院内総務 「ハリス副大統領を、党内の大統領候補として支持」 ・バイデン米大統領(関係筋) 「米時間24日夜の演説で、再選断念の決断を国民に説明へ」 <国内> ・特になし <海外> ・16:30 独・7月製造業PMI速報値(予想:44.0、6月:43.5) ・16:30 独・7月サービス業PMI速報値(予想:53.3、6月:53.1) 《CS》
関連銘柄 20件
249
11/22 15:30
+26(%)
時価総額 16,852百万円
がん領域に特化した研究開発型創薬ベンチャー。RNA制御ストレスに注目した研究開発を行う。CLK阻害薬CTX-712がリードプログラム。武田薬品工業が筆頭株主。CTX-712の第1/2相臨床試験の進展図る。 記:2024/10/25
325
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 11,685百万円
独自の創薬基盤技術「PepMetics技術」を活用した創薬事業を展開。自社開発事業ではエーザイや大原薬品工業、共同開発事業では独メルク社、米イーライリリー社等複数の国内外製薬大手と提携。研究開発費増が継続。 記:2024/11/03
964.9
11/22 15:30
+5.1(%)
時価総額 694,565百万円
東急不動産、東急コミュニティー、東急リバブルなどを傘下に収める持株会社。渋谷エリアの商業施設、オフィスビルの開発・運営に強み。配当性向30%以上目安。25.3期は売上、各利益ともに過去最高更新を見込む。 記:2024/07/05
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
6113 東証プライム
1,478
11/22 15:30
+23.5(%)
時価総額 504,168百万円
金属加工機械メーカー。板金加工機械で国内トップシェア。溶接機や研削盤、プレスマシン等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。配当性向50%目安。受注残高は高水準。中計では26.3期売上高4000億円目標。 記:2024/06/13
6305 東証プライム
3,377
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 726,443百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7202 東証プライム
1,999
11/22 15:30
+17.5(%)
時価総額 1,500,995百万円
トラック・バスの製造・販売等を行う商用車メーカー。1916年創業。150以上の国・地域で販売。ディーゼルエンジンなどに強み。トヨタ自動車と資本提携。配当性向40%目安。商用車では新型車の拡販などに注力。 記:2024/08/20
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7211 東証プライム
439.3
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 654,681百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
7741 東証プライム
19,375
11/22 15:30
-95(%)
時価総額 6,799,831百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
8304 東証プライム
2,464
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 344,440百万円
旧日本債券信用銀行。レバレッジドファイナンスや不動産ファイナンス、エクイティ投資、環境ファイナンス等を手掛ける。大和証券グループ本社と資本業務提携。国内外向け貸出は増加。総資産は7兆6000億円超。 記:2024/07/01
8830 東証プライム
4,567
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 2,174,285百万円
大手総合不動産会社。住友本社の不動産部門を継承する会社として1949年に設立。東京都心部を中心にオフィスビル230棟超を管理・運営。不動産販売やリフォーム等も。六本木五丁目、飯田橋など進行中の案件は豊富。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25