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前場に注目すべき3つのポイント~節目の32000円を意識した相場展開~

2023/11/2 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~節目の32000円を意識した相場展開~ 2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■節目の32000円を意識した相場展開 ■日本製鉄、2Q営業利益 21.8%減 4237億円、今期純利益を上方修正 ■前場の注目材料:トヨタ自、通期予想、販売増で上方修正、営業益最高4.5兆円 ■節目の32000円を意識した相場展開 2日の日本株市場は、買い先行から節目の32000円を意識した相場展開が見込まれる。1日の米国市場はNYダウが221ドル高、ナスダックは210ポイント高だった。ADP雇用統計が予想を下回り、長期金利の低下に伴って買い優勢の展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り、政策金利据え置きを2会合連続で決定した。パウエルFRB議長も警戒されたほどタカ派姿勢を表明せず、終盤にかけ上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比255円高の31855円。円相場は1ドル150円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになろう。日経225先物はナイトセッションで31910円と高値で取引を終えた。日経平均は日銀の金融政策決定会合の結果を受けて買い戻しの動きが強まり、米国ではFOMC通過でリバウンドが強まるなど、理想的な動きを見せた。米国市場は長期金利が低下するなか、主力ハイテク株を中心に買われたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。 また、昨日時間外取引で不安定な値動きだったAMDは9%超の大幅高となっていた。これを受けて前日に下げが目立っていたアドバンテスト<6857>への買い戻しの動きが強まるようだと、センチメント改善につながるだろう。25日線を支持線としたリバウンドを見せていたレーザーテック<6920>が一段高となれば、個人投資家のセンチメントにも好影響を与えるだろう。 ただし、3連休前ということもあり、利益確定の動きも強まりやすく、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性がある。日経平均の32000円接近で達成感も意識されやすいだろう。もっとも、日米の重要イベントが通過したことから売り方は仕掛けづらくなったと考えられ、グローベックスの米株先物が堅調推移ともなれば、週末の上昇への思惑も高まりやすい。売り方にとってはポジション圧縮を迫られると考えられるため、押し目狙いの買いで対応したいところだ。 物色としては主力ハイテク株に資金が集中しやすい一方で、長期金利の低下を受けて金融などは利食い対象になろう。また、レーザーテックなどに資金が集中するようだと、中小型株へ資金が向かいづらくなる。 ■日本製鉄、2Q営業利益 21.8%減 4237億円、今期純利益を上方修正 日本製鉄<5401>が発表した2024年3月期第2四半期業績は、売上収益が前年同期比13.9%増の4兆4124億2100万円、営業利益は同21.8%減の4237億9400万円だった。あわせて2024年3月期の純利益を4000億円から前期比39%減の4200億円に上方修正した。鉄鋼関連のグループ会社の増益を反映するほか、コスト削減の効果を織り込んだ。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(31601.65、+742.80) ・NYダウは上昇(33274.58、+221.71) ・ナスダック総合指数は上昇(13061.47、+210.23) ・シカゴ日経先物は上昇(31855、大阪比+255) ・SOX指数は上昇(3290.95、+75.06) ・VIX指数は低下(16.87、-1.27) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・トヨタ自<7203>通期予想、販売増で上方修正、営業益最高4.5兆円 ・トヨタ自<7203>北米車載電池工場に1.2兆円追加投資 ・ローム<6963>宮崎第二工場でSiCウエハー生産 ・三菱電機<6503>3Dシミュレーター開発でフィンランド社と新会社 ・塩野義<4507>米アプニメドと、睡眠障害の医薬品研究で合弁 ・兼松<8020>あおぞら銀と提携、企業の環境経営支援 ・SUBARU<7270>テスラ規格採用、北米向けEV充電 ・SMC<6273>配管空気漏れ可視化、蛍光水溶液を噴霧・充満 ・ナ・デックス<7435>分配ミラー交換容易、レーザー溶接用多機能ヘッド開発 ・AeroEdge<7409>積層造形評価普及へ、英社と協業 ・NEC<6701>東北大と、大学内にDX共創研究所、社会の強靭化目指す ・マクセル<6810>円筒形の全固体電池を開発 ・技研製作所<6289>遠隔・自動で杭圧入、新手法開発 ・クラボウ<3106>熊本事業所の新棟来春着工 ・神戸鋼<5406>耐疲労亀裂鋼板を貨物船向けに供給、強度36%向上 ・AGC<5201>車載ガラス革新、次世代モビリティーに攻勢 ・大成建設<1801>ネイチャーポジティブ実現へ、建設業向け評価手法の確立目指す ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 10月マネタリーベース(9月:前年比+5.6%) <海外> ・09:30 豪・9月貿易収支(予想:+95.00億豪ドル、8月:+96.40億豪ドル) 《ST》
関連銘柄 19件
1801 東証プライム
6,771
11/22 15:30
-104(%)
時価総額 1,240,217百万円
1873年創業の大手ゼネコン。建築事業の売上比率が高い。新国立競技場などで施工実績。クアラルンプール国際空港など海外でも実績多数。リニューアル、エンジニアリング事業関連プロジェクトなどに経営資源を配分。 記:2024/08/09
3106 東証プライム
5,350
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 101,650百万円
1888年創業の大手繊維メーカー。衣料素材等の繊維事業、自動車内装材や断熱材等の化成品事業が柱。環境メカトロニクス事業、食品・サービス事業等も展開。半導体製造関連、機能フィルムなどの業容拡大に注力。 記:2024/10/11
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5406 東証プライム
1,626.5
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 644,657百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
6273 東証プライム
66,580
11/22 15:30
-230(%)
時価総額 4,485,428百万円
空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6289 東証プライム
1,788
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 50,413百万円
油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」の製造・販売等を行う建設機械事業が主力。油圧式杭圧入引抜機は世界トップシェア。圧入工事事業も。硬質地盤対応機「サイレントパイラーF112」など一般機は販売順調。 記:2024/06/11
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6810 東証プライム
1,667
11/22 15:30
-6(%)
時価総額 82,843百万円
各種リチウム電池やIoT電源システム、産業用テープ等の機能性部材料、車載用光学部品、理美容機器等を手掛ける。LEDヘッドランプレンズで世界トップシェア。小野事業所に新ライン構築で一次電池の生産能力増強へ。 記:2024/10/20
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6963 東証プライム
1,414
11/22 15:30
-32.5(%)
時価総額 570,917百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7409 東証グロース
1,760
11/22 15:30
-40(%)
時価総額 6,736百万円
チタンアルミ製の低圧タービンブレードの航空機エンジン部品が主力。主要販売先は仏SAFRAN社。チタンアルミブレード販売数量は伸長。ボーイング向けも回復見込む。新工場で新たなエンジン部品の生産を開始。 記:2024/09/18
7435 東証スタンダード
921
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 8,847百万円
産業機器、電子部品等を扱う商社。溶接制御機器の開発・製造を行うなどメーカー機能も持つ。愛知県名古屋市に本社。北米、アジアでも事業展開。27.4期営業利益22億円目標。高付加価値製品の拡充などに取り組む。 記:2024/10/21
8020 東証プライム
2,714
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 229,333百万円
1889年創業の総合商社。食料、電子・デバイス、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空、ICTソリューションなどで事業展開。強固な顧客基盤が強み。総還元性向30~35%目標。27.3期当期利益350億円目指す。 記:2024/10/08