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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク主導のなか、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識~

2023/6/15 8:35 FISCO
*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク主導のなか、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識~ 15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■ハイテク主導のなか、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識 ■H.I.S.、2Q営業損益 赤字縮小 ▲33.58億円 ■前場の注目材料:三井E&S、DU「舶用可変圧縮比機構」世界初の実用化、大島造船所から受注 ■ハイテク主導のなか、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識 15日の日本株市場は、やや利食い優勢で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、引き続き買い戻しの動きは強まりそうだ。14日の米国市場はNYダウが232ドル安、ナスダックは53ポイント高と、まちまちの展開だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利を据え置いた。しかし、声明や見通しでタカ派色を想定以上に強めたため、年内の追加利上げを警戒した売りが優勢となった。ただ、パウエルFRB議長の会見では7月の追加利上げを明確にしなかったことから、NYダウは下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の33490円。円相場は1ドル140円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時33760円まで買われ、FOMCを受けて33220円まで売られる場面が見られた。しかし、終盤にかけて買い戻されており、33600円とプラスに転じて終えていた。足もとでの急ピッチの上昇から過熱感は警戒されるものの、押し目買い意欲の強さがうかがえるなか、日経平均の下落を想定したダブルインバースなどの建玉も積み上がっており、買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる状況は続きそうだ。 日経平均は昨日の上昇で、33340円辺りで推移するボリンジャーバンドの+2σを上回った。節目の33500円を突破したことから利益確定の動きも入りやすいところであるが、+2σに接近する場面があれば、押し目狙いの買いでの対応になりそうだ。下値の堅さが意識されるようだと、その後のショートカバーの動きも強まりやすいだろう。また、昨日の後場からの一段高については、国会会期末までの衆議院の解散・総選挙の可能性が高まったとして、政策期待からの買いが入ったとみられる。そのため、後場の上昇部分の反動は意識されそうであり、売り一巡後の押し目を狙いたい。 物色の流れとしては、米国ではAMDなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を支える格好だろう。また、円相場が1ドル140円辺りと円安傾向を見せているなか、トヨタ<7203>は大幅続伸で連日の年初来高値を更新していた。中国の景気対策への期待から景気敏感株への物色も見られてきており、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識されやすいだろう。 ■H.I.S.、2Q営業損益 赤字縮小 ▲33.58億円 H.I.S.<9603>が発表した2023年10月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比50.3%増の1029.13億円、営業損益は33.58億円の赤字(前年同期は281.30億円の赤字)だった。旅行業界においては、日本発着の国際線運航再開が徐々に進んだことから、海外旅行におけるレジャー需要に回復がみられたほか、国内旅行でも、観光支援策が実施され、活況に推移した。九州産交グループ、ホテル事業の営業損益は黒字に転換。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(33502.42、+483.77) ・ナスダック総合指数は上昇(13626.48、+53.16) ・SOX指数は上昇(3739.75、+56.08) ・VIX指数は低下(13.88、-0.73) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・ノリタケ<5331>MLCC材の生産能力4倍に、130億円投資 ・島津製作所<7701>GEヘルスケアと協業、血管撮影装置をOEM供給 ・デンヨー<6517>大型発電機修理拠点を岡山に、東西でサービス体制 ・ホンダ<7267>米ホンダエアクラフト、ライトジェット市場参入、28年投入 ・クボタ<6326>米麦用無人自動運転コンバイン、来年1月発売 ・三菱電機<6503>遠隔操作型の人型ロボットを25年実用化 ・富士通<6702>傘下のリッジラインズ、生成AIのリスク可視化、ガバナンス体制構築支援 ・東亜建設工業<1885>フィリピン・マニラ隣接州の洪水対策工事を受注 ・四国電力<9507>CHCジャパンと松山市に蓄電所、事業会社を設立、25年度商業運転 ・日本板硝子<5202>真空ガラスの受注倍増、省エネ効果が脱炭素で脚光 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日銀金融政策決定会合(16日まで) ・08:50 5月貿易収支(予想:-1兆2868億円、4月:-4323億円) ・08:50 4月機械受注(船舶・電力除く民需)(前月比予想:+3.0%、3月:-3.9%) <海外> ・07:45 NZ・1-3月期GDP速報値(前年比予想:+2.6%、10-12月期:+2.2%) ・10:30 豪・5月失業率(予想:3.7%、4月:3.7%) ・10:30 豪・5月雇用者数増減(予想:+1.75万人、4月:-0.43万人) ・11:00 中・5月鉱工業生産(前年比予想:+3.5%、4月:+5.6%) ・11:00 中・5月小売売上高(前年比予想:+13.7%、4月:+18.4%) 《ST》
関連銘柄 12件
1885 東証プライム
1,160
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 104,376百万円
海洋土木に強みを持つ中堅ゼネコン。1908年創業。陸上土木や大型物流施設を得意とする建築等も。関西国際空港などで実績。シンガポールなど海外でも実績多数。25.3期は豊富な手持工事の順調な消化を見込む。 記:2024/06/13
5202 東証プライム
344
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 31,487百万円
大手ガラスメーカー。1918年創業。住友グループ。2006年に英国ピルキントン社を買収。建築用ガラス、自動車用ガラスが柱。取引先の生産回復で自動車用ガラス事業は売上順調。27.3期営業利益640億円目標。 記:2024/06/15
5331 東証プライム
3,900
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 115,775百万円
1904年創業の総合セラミックスメーカー。祖業は洋食器の製造・販売。現在は研削研磨用素材等の工業機材、電子ペースト等のセラミック・マテリアルが柱。配当性向30%以上目安。攪拌装置は化学向けが堅調。 記:2024/06/28
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6517 東証プライム
2,656
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 60,716百万円
発電機・溶接機メーカー。エンジン発電機、エンジン溶接機で国内トップシェア。エンジンコンプレッサの製造・販売、アフターサービス等も。販売国数は150超。新製品の開発・投入によるシェア向上などに取り組む。 記:2024/10/08
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
9507 東証プライム
1,233.5
11/22 15:30
-9.5(%)
時価総額 255,986百万円
四国地盤の電力会社。原子力発電、火力発電が軸。情報通信事業、建設・エンジニアリング事業、アグリ事業等も展開。香川県高松市に本社。26.3期経常利益400億円以上目標。電源の低炭素化・脱炭素化の推進図る。 記:2024/10/29
9603 東証プライム
1,838
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 146,785百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09