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後場に注目すべき3つのポイント~FRBハト派化期待は徐々に剥落

2023/2/9 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~FRBハト派化期待は徐々に剥落 9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、FRBハト派化期待は徐々に剥落 ・ドル・円は切り返し、米金利にらみ ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は3日続落、FRBハト派化期待は徐々に剥落 日経平均は3日続落。126.60円安の27479.86円(出来高概算4億8437万株)で前場の取引を終えている。 8日の米株式市場でダウ平均は207.68ドル安(-0.60%)と反落。経済状況が予想よりも強いことを理由に、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が相次いでインフレ制御のための追加利上げの必要性を主張したため、金利高を警戒した売りが先行、そのまま終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は-1.67%と反落。米株安を引き継いで日経平均は153.06円安からスタートすると、取引開始直後27424.69円(181.77円安)まで下げ幅を拡大。ただ、為替の円高進行が一服している中、27500円を意識した押し目買いも入り、その後は同水準を挟んだ一進一退が続いた。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが大きく下落。米ナスダック指数の下落により、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>、ファナック<6954>などのハイテク株のほか、エムスリー<2413>、Sansan<4443>などのグロース株も軟調。前日に決算が好感されたメルカリ<4385>は大幅反落で上昇分を吐き出した。決算発表を延期したツバキ・ナカシマ<6464>のほか、業績・配当予想を上方修正も出尽くし感が先行したハピネット<7552>、今期増益見通しも出尽くし感が強まったサンアスタリスク<4053>などが急落。業績下方修正と減配を発表した武蔵精密<7220>も大幅安となっている。 一方、業績・配当予想を上方修正した芝浦<6590>が急伸。住友鉱<5713>も業績上方修正と増配を発表して大幅高。ほか、好決算を材料にクラレ<3405>、DMG森精機<6141>、ユニ・チャーム<8113>が大きく上昇。AGC<5201>は冴えない決算ながらも高水準の自社株買いが好感されて大幅高。堅調決算と株式分割を発表した第一興商<7458>、業績上方修正と増配を発表したファルコHD<4671>、好決算が材料視された今仙電機<7266>なども急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入っている。 セクターでは電気・ガス、電気機器、陸運が下落率上位となった一方、繊維製品、卸売、ガラス・土石が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の49%、対して値上がり銘柄は46%となっている。 一昨日の米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁に続き、前日もFRB高官からタカ派発言が相次いだ。FRBのウォラー理事は「インフレとの戦いは長引きそうで、政策金利は現在の一部の予想よりも一層高い水準に一段と長くとどまる可能性がある」との見解を示した。また、クックFRB理事も「利上げはまだ終わっていない。政策金利を十分に景気抑制的な水準に維持する必要がある」と発言。 特に印象的だったのは米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言で、同氏は「インフレを確実に2%に回帰させるためには、十分に景気抑制的な政策スタンスを数年間維持する必要があるだろう」とコメント。その上で、現在の政策金利の誘導目標レンジ4.50-4.75%については、「かろうじて景気抑制的な」領域に入っているに過ぎないとの考えを示した。これは、あと1-2回の利上げで打ち止めになると考えている市場に対して、暗にその予想を超える利上げ継続があり得ることを示唆していると捉えられる。 一方、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込むターミナルレート(政策金利の最終到達点)は5.13%と、複数の高官のタカ派発言前の時点からほぼ変わっていない。また、今年末の政策金利水準の予想も4.80%とこちらにも変化はない。先週まで0.25ポイントの利下げが2回あると予想していた状況に比べれば、現在の利下げ期待は1回程度にとどまっており、過度な期待は後退してきているもよう。しかし、いまだに年内利下げ期待は残っている。 米株式市場も前日は反落となったものの、年始からの上昇基調を踏まえれば、小幅な調整に過ぎない。しかし、今後、年内の残りの利上げ回数が3回以上になることなどを本気で織り込みにいく展開になれば、株式市場には調整余地が残されているといえる。来週14日に発表される米1月消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化の一服などが示唆されると、そうした動きが強まる恐れがあろう。 S&P500種株価指数の予想株価収益率(PER)も19.4倍と、昨年4月以来の水準にまで上昇してきており、業績予想が切り下がってきている中、これ以上の株価バリュエーションの上昇を通じた株高には持続性に疑問符が付こう。目先は、調整局面入りになる可能性に留意しておきたい。 ■ドル・円は切り返し、米金利にらみ 9日午前の東京市場でドル・円は131円24銭まで下落後、一時131円83銭まで切り返した。米10年債利回りの持ち直しを受け、ドルへの買戻しが相場を押し上げた。一方、欧州やオセアニアの主要通貨は前日の下落の反動から買い戻され、対ドルで堅調地合いに。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は131円24銭から131円83銭、ユーロ・円は140円65銭から141円25銭、ユーロ・ドルは1.0710ドルから1.0732ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・エコモット<3987>、図研エルミック<4770>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・1月マネーストックM3:前年比+2.3%(12月:+2.5%) 【要人発言】 ・バイデン米大統領 「今年か来年にリセッションになるとは思わない」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・1月消費者物価指数速報値(前年比予想:+8.9%、12月:+8.6%) ・欧州連合(EU)首脳会議特別会合(10日まで) 《CS》
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3405 東証プライム
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11/27 15:30
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化学メーカー大手。1926年創業。ポバール樹脂などビニルアセテート部門が柱。光学用ポバールフィルム、ガスバリア材「エバール」などで世界トップシェア。米国における活性炭製造設備等の早期安定稼働を図る。 記:2024/07/29
3987 東証グロース
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融雪システム遠隔監視ソリューション「ゆりもっと」、建設現場向けDXサービス「現場ロイド」等のIoTインテグレーション事業を展開。遠隔臨場ソリューション「Gリポート」などは順調。EV充電スタンドの拡販図る。 記:2024/06/09
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デジタル・クリエイティブスタジオ事業を展開。新規事業及びプロダクトの開発支援、IT人材の発掘・育成・紹介等を手掛ける。ストック型顧客数は120社超。生成AI活用の新規事業創出支援アプリの提供を開始。 記:2024/08/01
4062 東証プライム
4,478
11/27 15:30
-25(%)
時価総額 630,776百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
4385 東証プライム
1,920
11/27 15:30
+8.5(%)
時価総額 314,936百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4443 東証プライム
2,057
11/27 15:30
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時価総額 259,408百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
4671 東証スタンダード
2,242
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4770 東証スタンダード
428
9/26 15:00
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時価総額 2,690百万円
ストリーミング・ミドルウェア製品の開発・販売等を行う。エンジニアリングサービスの提供等も。生成AI活用に関する基礎研究等にも取り組む。開発サービスは順調。図研がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/06/18
5201 東証プライム
4,580
11/27 15:30
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時価総額 995,852百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5713 東証プライム
3,728
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時価総額 1,084,155百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6141 東証プライム
2,529
11/27 15:30
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6146 東証プライム
41,880
11/27 15:30
+490(%)
時価総額 4,536,316百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6464 東証プライム
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-24(%)
時価総額 20,717百万円
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6590 東証プライム
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時価総額 103,952百万円
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6762 東証プライム
1,872
11/27 15:30
+23.5(%)
時価総額 3,638,906百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
8,506
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時価総額 6,516,795百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
3,973
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-205(%)
時価総額 3,954,800百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6976 東証プライム
2,152.5
11/27 15:30
+3.5(%)
時価総額 280,294百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7220 東証プライム
3,370
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時価総額 220,927百万円
ホンダ系の自動車部品メーカー。パワートレイン、サスペンション部品に強み。e-Mobility、アミノ酸サプリメントなどの新規事業も。配当性向は30%目標。パワートレイン領域では高い仕様要件の製品に注力。 記:2024/06/29
7266 東証スタンダード
495
11/27 15:30
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時価総額 11,620百万円
自動車部品メーカー。自動車用シートアジャスタで国内シェアトップクラス。TSテックの持分法適用関連会社。ホンダ向けが主力。無動力歩行アシスト機器等の製造・販売も。シート・電装事業はインドで生産能力拡充図る。 記:2024/06/13
7458 東証プライム
1,846
11/27 15:30
-33.5(%)
時価総額 202,078百万円
業務用カラオケ機器の販売・賃貸、カラオケルーム「ビッグエコー」などの運営が柱。音楽・映像ソフトの制作・販売、パーキング事業等も。業務用カラオケではエルダー市場専用機「FREE DAM LIFE」を拡販。 記:2024/09/03
7552 東証プライム
4,010
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-10(%)
時価総額 96,441百万円
大手玩具卸。映像や音楽、ビデオゲーム、アミューズメント関連の商材を扱う。バンダイナムコが大株主。トレカや専門店増のカプセルトイが好調。映像音楽事業は収益伸長。ソニーと映像の包括ライセンス契約。配当性向4割。 記:2024/09/18
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
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8113 東証プライム
3,950
11/27 15:30
-116(%)
時価総額 2,452,294百万円
大手衛生用品メーカー。生理用品、ベビー用紙おむつで国内トップシェア。ペットケア用品、業務用食品包装資材等も。海外売上高比率は6割超。大人用排泄ケア用品は東南アジア地域で商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/06/29