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前場に注目すべき3つのポイント~波乱警戒も米国の流れを受けて、ややグロース株優位の展開を想定~

2022/3/9 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~波乱警戒も米国の流れを受けて、ややグロース株優位の展開を想定~ 9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:波乱警戒も米国の流れを受けて、ややグロース株優位の展開を想定 ■富士通、22/3下方修正 営業利益2100億円←2750億円 ■前場の注目材料:村田製作所、120億円投資、出雲村田・イワミ工場にMLCCの新工場 ■波乱警戒も米国の流れを受けて、ややグロース株優位の展開を想定 9日の日本株市場は、やや落ち着きを見せてきそうである。8日の米国市場ではNYダウが184ドル安だった。バイデン大統領によるロシア産原油禁輸計画の発表を控えた原油高を警戒し売り先行で始まったが、ウクライナのゼレンスキー大統領がNATO(北大西洋条約機構)加盟主張を断念する可能性など妥協姿勢を示したとの報道を受けて、停戦期待に一時買戻しが加速し大幅上昇に転じた。しかし、不透明感が払しょくできず、引けにかけ再び下げに転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の24805円。円相場は1ドル115円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は続落とはなったが、NYダウは一時500ドルを超える上昇を見せていた。結局は下げに転じているものの、半導体株の一角が買われるなどリバランスの動きを見せてきており、いったんは底入れを探るなかでショートに傾いているグロース株などの買い戻しなども意識されてきやすいと見られる。 また、昨日はバイデン大統領によるロシア産原油禁輸計画を表明し、その後米国市場は切り返す動きにもなっていたため、対ロ制裁に絡んだ悪材料もいったん出尽くしたとの見方にも向かいやすいだろう。依然としてウクライナ情勢の緊迫化によって日中の報道等に振らされやすい状況は変わらないものの、徐々に市場は落ち着きを取り戻してくる可能性もあることから、ショートに傾いているポジションについては、いったんクローズの動きも意識されやすい。 昨日の日経平均は結局25000円を割り込んだものの、朝方の売り一巡後は上昇に転じる場面も見られていた。25000円割れをターゲットとした売り方のクローズの動きもあったと考えられる。物色としては米国の流れを受けて、ややグロース株優位の展開を想定。また、昨日はリバランスの動きから原油高などを背景に変われていた資源関連株の利益確定の動きが目立っていた。この動きが継続するようだと、ハイテク株などを見直す動きに向かいやすいだろう。 ■富士通、22/3下方修正 営業利益2100億円←2750億円 富士通<6702>は2022年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は2750億円から2100億円、当期純利益を2050億円から1600億円に下方修正した。人事施策の一環として、期間を限定したセルフ・プロデュース支援制度の拡充を実施する。これに伴い、650億円を営業費用として計上するため。 ■前場の注目材料 ・シカゴ日経先物は上昇(24805、大阪比+115) ・1ドル115.60-70円 ・SOX指数は上昇(3156.87、+57.94) ・VIX指数は低下(35.13、-1.32) ・米原油先物は上昇(123.70、+4.30) ・米国景気の拡大 ・海外のコロナ感染沈静化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・村田製作所<6981>120億円投資、出雲村田・イワミ工場にMLCCの新工場 ・住友商事<8053>ベトナム工業団地で屋根置き太陽光拡大、30年10万kW ・岩谷産業<8088>コスモHDと水素事業で協業 ・三菱商事<8058>いすゞ製大型バスで自動運転実証、25年めど「レベル4」 ・トヨタ紡織<3116>次世代車室空間を披露、ライドシェア向け30年めど実用化 ・ホンダ<7267>初の環境債、総額3200億円、EVなど開発・生産 ・パナソニック<6752>電動アシスト自転車で新ブランド、日本人の体形考慮 ・ニコン<7731>相次ぐ工場新設“追い風”、半導体露光装置の販売アクセル ・武田薬<4502>医療用医薬の体制刷新、ペイシェントジャーニー一貫 ・三洋化成<4471>30年までに200億円投資、基盤3分野強化 ・東洋紡<3101>米DMCに出資、発酵プロセス技術など活用 ・三井化学<4183>ナティアスに出資、核酸原料・中間体製造立ち上げ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 10-12月期GDP2次速報(前期比年率予想:+5.6%、1次速報:+5.4%) ・08:50 2月マネーストックM3(前年比予想:+3.1%、1月:+3.3%) <海外> ・10:30 中・2月消費者物価指数(前年比予想:+0.9%、1月:+0.9%) ・10:30 中・2月生産者物価指数(前年比予想:+8.6%、1月:+9.1%) 《ST》
関連銘柄 13件
3101 東証プライム
950
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 84,597百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
3116 東証プライム
1,973.5
11/22 15:30
-5.5(%)
時価総額 370,359百万円
トヨタ系の自動車部品メーカー。1918年創業。自動車用シートやドアトリム、フロアカーペット、エンジン周辺樹脂製品等を手掛ける。航空機シート等も。変動費の改善、固定費の効率化などで価格競争力の強化を図る。 記:2024/10/03
4183 東証プライム
3,582
11/22 15:30
+175(%)
時価総額 719,423百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4471 東証プライム
4,010
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 94,375百万円
機能化学品メーカー。高吸水性樹脂、界面活性剤等が主要製品。永久帯電防止剤、アルミ電解コンデンサ用電解液など高シェア製品多数。配当性向30%以上目処。中期経営計画では26.3期営業利益150億円目標。 記:2024/06/09
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7731 東証プライム
1,845.5
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 648,651百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8088 東証プライム
1,876
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 439,447百万円
総合エネルギー事業を主力とする独立系専門商社。LPガス等の供給、水素ガスや産業用ロボット、次世代自動車向け二次電池材料等を手掛ける。コスモエネルギーHDと資本業務提携。カーボンオフセットガスの販売を強化。 記:2024/06/11