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前場に注目すべき3つのポイント~29000円を挟んだこう着のなかで押し目拾いのスタンスに~

2021/6/28 9:02 FISCO
*09:02JST 前場に注目すべき3つのポイント~29000円を挟んだこう着のなかで押し目拾いのスタンスに~ 28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:29000円を挟んだこう着のなかで押し目拾いのスタンスに ■高島屋、1Q営業損失 赤字幅縮小 7.17億円、前年同期は73.68億円の損失 ■前場の注目材料:三菱電、1万回転、薬液均一塗布、半導体製造向けモーター開発 ■29000円を挟んだこう着のなかで押し目拾いのスタンスに 28日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が見込まれる。25日の米国市場はNYダウが237ドル高だった。連邦準備制度理事会(FRB)が発表したストレステストの結果で大手23行が不況シナリオでも、自己資本比率規制の2倍の資本水準を維持するとの好結果や、バイデン政権が提示しているインフラ投資計画が法制化に向けて前進したことを好感。景気循環株の買いが強まり、NYダウは終日堅調に推移した。一方、長期金利の上昇を受けてハイテク株の買いは後退している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の29010円。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、29000円を挟んだこう着感の強い相場展開が続きそうである。日経225先物のナイトセッションは28960円~29030円での狭いレンジでの推移が続いていたこと、出来高も低水準だったこともあり、方向感を掴みづらくさせそうである。先週末の日経平均は29000円を回復し、週初の下落部分を吸収しており、75日線を僅かに下回って取引を終えている。まずは同水準での底堅さを見極めることになるだろう。 米国ではインフラ投資計画のほか、FRBのストレステストの結果を受けて景気敏感株や金融株が買われている。長期金利の上昇からハイテク株は見送られる格好とはなったものの、インフレ圧力は高まっておらず、売り材料にはならないだろう。また、VIX指数は低下していることもあり、リスク選好の状態であることから、売り仕掛け的な動きの出しづらいところでもある。そのため、短期的に売り仕掛けてくる流れとなるようだと、押し目拾いのスタンスに向かわせそうである。 また、25日の米国では景気敏感株を中心に買われていたものの、国内においては新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が足元で増加傾向にあり、東京五輪を控えて4回目の緊急事態宣言への警戒にも繋がりやすく、米国同様に景気敏感株への物色にはシフトしづらい面もありそうだ。そのため、ハイテクなどグロース株への押し目を狙うスタンスといったところか。その他、日経平均はこう着ながらも29000円処での底堅さが意識されやすく、こう着感の強い相場展開のなか、個人主体の短期値幅取り狙いの資金は、新興市場を中心とした中小型株での物色が強まりやすいと考えられる。 ■高島屋、1Q営業損失 赤字幅縮小 7.17億円、前年同期は73.68億円の損失 高島屋<8233>は2022年2月期第1四半期決算を発表。営業損失は7.17億円となり前年同期(73.68億円の損失)から赤字幅が縮小。コンセンサス内での進捗となる。国内百貨店では、前年のコロナ感染拡大に伴う臨時休業や営業時間短縮の反動から、入店客数・売上ともに前年から大きく回復した。商業施設は、3回目の緊急事態宣言の発出を受け、営業時間の短縮および臨時休業を実施したが、休業などの実施規模は前年より小さく、東神開発は増収増益に。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29066.18、+190.95) ・NYダウは上昇(34433.84、+237.02) ・VIX指数は低下(15.62、-0.35) ・米原油先物は上昇(74.05、+0.75) ・海外コロナワクチン接種の進展 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・三菱電<6503>1万回転、薬液均一塗布、半導体製造向けモーター開発 ・スズキ<7269>鈴木修会長退任、新体制始動、インド電動化戦略が焦点 ・大同特殊鋼<5471>23年度の営業益400億円超、海外で車以外拡販 ・三菱自<7211>排ガス検査に罰金33億円、独当局に納付 ・パナソニック<6752>溶接事業をSNS発信、海外潜在需要狙い ・島津製作所<7701>堀場と協業で第1弾製品、代謝産物を高精度計測 ・シンフォニア<6507>オンライン販売に参入、売れ筋60種、2日後納品 ・ヤマハ発<7272>加茂農園とドローンで種もみ散布、コスト・労働力削減 ・IHI<7013>米GEガスパワーとアンモニアガスタービンで協業検討 ・東芝<6502>取締役会立て直し、永山氏は再任否決、統治改革急ぐ ・古河電工<5801>車用耐熱電線を開発、耐摩耗、JASOの8倍 ・パナソニック<6752>テスラ全株売却、電池供給は継続 ・日本板硝子<5202>光通信機器を小型化、外径125マイクロメートルのレンズ ・山陽特鋼<5481>欧工場に水素プラント、加熱工程CO2を50%減 ・三井化学<4183>まぶしい光防ぐ運転者向けメガネ、特定波長光カット ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 15件
4183 東証プライム
3,582
11/22 15:30
+175(%)
時価総額 719,423百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
5202 東証プライム
344
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 31,487百万円
大手ガラスメーカー。1918年創業。住友グループ。2006年に英国ピルキントン社を買収。建築用ガラス、自動車用ガラスが柱。取引先の生産回復で自動車用ガラス事業は売上順調。27.3期営業利益640億円目標。 記:2024/06/15
5471 東証プライム
1,181.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 256,674百万円
特殊鋼専業メーカー。1916年創業。構造用鋼等の特殊鋼鋼材、ステンレス鋼等の機能材料・磁性材料が柱。自動車業界が得意先。27.3期営業利益600億円以上目標。機能材料・磁性材料、自由鍛造品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
5481 東証プライム
1,862
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 101,492百万円
特殊鋼専業大手。1933年創業。日本製鉄傘下。軸受鋼で国内トップシェア。高清浄度鋼の製造技術力に定評。金属粉末製品や素形材製品等も。連結配当性向35%程度目安。26.3期経常利益220億円程度目標。 記:2024/06/04
5801 東証プライム
6,351
11/22 15:30
+126(%)
時価総額 448,806百万円
国内電線大手。1884年創業。ワイヤハーネス、電線等の電装エレクトロニクス部門が柱。光ファイバ・ケーブル、通信用波長可変光源などで世界トップクラス。情報通信ソリューション部門では製販体制の強化図る。 記:2024/08/26
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
5,940
11/22 15:30
+130(%)
時価総額 176,947百万円
半導体製造装置向けアクチュエータ等のモーション機器事業が主力。1917年創業。旧社名は神鋼電機。クリーン搬送システム事業、パワーエレクトロニクス機器事業も。半導体製造装置向け搬送機器の生産能力増強進める。 記:2024/08/10
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7211 東証プライム
439.3
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 654,681百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7272 東証プライム
1,335.5
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,403,146百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
8233 東証プライム
1,201.5
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 393,677百万円
大手百貨店。日本橋、新宿、大阪、京都などに大型店を有す。海外はシンガポール、ベトナム、タイなどで店舗展開。商業開発業や建装業、金融業等も。27.2期営業利益600億円目標。事業ポートフォリオの最適化図る。 記:2024/10/24