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後場に注目すべき3つのポイント~「23000円台での日柄調整」の様相

2019/11/12 12:38 FISCO
*12:38JST 後場に注目すべき3つのポイント~「23000円台での日柄調整」の様相 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、「23000円台での日柄調整」の様相 ・ドル・円は小じっかり、ドルは対主要通貨で買戻し ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファミリーマート<8028> ■日経平均は反発、「23000円台での日柄調整」の様相 日経平均は反発。38.35円高の23370.19円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えている。 週明け11日の米株式市場でNYダウは10ドル高と小幅に3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。ただ、旅客機「737MAX」の出荷再開見通しを発表したボーイングなどが押し上げ役となった格好で、米中貿易協議の先行き不透明感や香港のデモへの懸念から3ケタの下落となる場面もあった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで4円高からスタートすると、前日終値を挟んでもみ合う展開。米中協議への根強い期待から押し目買いが入り、一時23391.10円(59.26円高)まで上昇したが、一段の上値追いの動きは乏しかった。東証1部の値上がり銘柄は全体の4割強、対して値下がり銘柄は5割強となっている。 個別では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、太陽誘電<6976>などがしっかり。堅調な決算だった太陽誘電は朝高後に利益確定売りが出る場面もあったが、プラス圏で前場を折り返した。その他の決算発表銘柄では博報堂DY<2433>、浜松ホトニク<6965>などの上げが目立つ。前日に決算を受けて売られたダイフク<6383>は商いを伴って急反発。また、福島銀<8562>が連日で東証1部上昇率トップとなっており、東芝<6502>が完全子会社化を検討と報じられた東芝プラ<1983>なども上位に顔を出した。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が2%超下落しているほか、トヨタ自<7203>や三菱UFJ<8306>がさえない。業績予想を下方修正した三井金<5706>や、ゲームアプリのリリース延期を嫌気した売りの続くオルトプラス<3672>が東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、建設業、その他製品、石油・石炭製品などが上昇率上位。反面、非鉄金属、ゴム製品、その他金融業などが下落率上位だった。 前場の日経平均は朝方に一時マイナスとなったものの、プラス圏で推移する場面が多く、底堅い印象。しかし上値追いの動きも鈍く、前週末の当欄で予想したとおり「23000円台での日柄調整」といった様相だ。10月半ばからの1カ月での上昇幅はおよそ2000円に達する。8日発表された10月第5週(10月28日~11月1日)の投資主体別売買動向を見ると、外国人投資家の現物株買いが続く一方、逆張り志向の強い個人投資家は高値警戒感から売りを出している。先物については外国人投資家の買い越しが続いたが、足元で短期筋による買い戻しは一服しつつあるとも伝わっている。現在は外国人投資家の買いと個人投資家の売りが拮抗しやすい水準か。 また、本日は前場の東証1部売買代金が1兆円を下回っている。前日も1日を通じて2兆1000億円あまりで、売買がやや低調となりつつある。追加関税の段階的撤廃を巡り米中の認識の食い違いが表面化し、改めて慎重姿勢を強めた投資家が少なくないことが窺える。さらに、今週後半は米中の経済指標発表が多く、これらの内容を見極めたいとの思惑が出てくる可能性もある。やはり目先の日経平均は高値もち合いになるとみておきたい。なお、今週は7-9月期決算発表の最終盤となる。主要企業の発表はおおむね一巡しつつあるものの、本日も富士フイルム<4901>、日産自<7201>、住友不<8830>などが発表を予定している。 ■ドル・円は小じっかり、ドルは対主要通貨で買戻し 12日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。ドルが主要通貨に対し買い戻され、対円でも小幅に値を上げ109円前半を維持した。 ドルはユーロなど主要通貨に対して前日の取引で売られたが、本日アジア市場では買戻しが先行。米中貿易協議への過度な期待は後退しているものの、両国の摩擦解消の動きが見直されドル買いに振れた。 ドル・円は日本株高を手がかりに、円売り先行。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いのため、目先の日本株高継続を期待した円売りに振れやすい。香港株のプラス圏推移はリスク回避の円買いを抑制しているもよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円99銭から109円18銭、ユーロ・円は120円25銭から120円48銭、ユーロ・ドルは、1.1031ドルから1.1038ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ツクイ<2398>、福島銀行<8562>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファミリーマート<8028> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10月マネーストックM3:前年比+2.1%(予想:+2.0%、9月:+2.0%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 20件
2,665
1/24 15:00
±0(%)
時価総額 260,256百万円
東芝グループの総合エンジニアリング企業。火力・原子力等の発電システム、上下水道等の社会インフラ構築を手掛ける。東芝がTOB実施、完全子会社化へ。20.3期2Qは増収。社会・産業システム部門は売上好調。 記:2019/12/24
924
6/16 15:00
+2(%)
時価総額 66,954百万円
在宅介護事業が主力。有料老人ホーム事業やサービス付き高齢者向け住宅事業、人材開発事業も手掛ける。デイサービス事業は堅調。デイサービス提供事業所数の増加などが寄与。21.3期通期は増収、2桁最終増益。 記:2021/05/31
1,170.5
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 455,979百万円
大手広告代理店。博報堂、大広、読売広告社などを傘下に収める持株会社。国内は情報・通信、飲料・嗜好品向け売上比率が高い。アジアなど海外でも事業展開。デジタルマーケティング、コマースビジネスが成長領域。 記:2024/08/27
3672 東証スタンダード
91
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 1,787百万円
ソーシャルゲームの企画・開発、運営を行う。運営タイトルは「ヒプノシスマイク」など。ゲーム支援事業なども手掛ける。他社タイトル等の開発受託、運営受託の拡大進める。ゲーム支援事業は事業運営体制を見直し。 記:2024/06/24
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5706 東証プライム
4,772
11/22 15:30
+57(%)
時価総額 273,827百万円
1874年創業の非鉄金属大手。機能材料部門、金属部門が柱。亜鉛に強み。半導体パッケージ基板向け極薄銅箔、二輪用触媒などで世界トップシェア。機能材料部門では既存分野の深耕、環境貢献製品の創出等に取り組む。 記:2024/08/10
6383 東証プライム
3,288
11/22 15:30
+32(%)
時価総額 1,248,881百万円
マテリアルハンドリング業界最大手の物流システムメーカー。1937年創業。自動倉庫システム、無人搬送車、仕分け・ピッキングシステム等を手掛ける。一般製造業・流通業向けではFA分野における新領域開拓等に注力。 記:2024/08/06
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6965 東証プライム
1,816
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 599,585百万円
光電子増倍管などの電子管事業、光半導体素子などの光半導体事業が柱。光電子増倍管は世界トップシェア。小惑星探査機「はやぶさ」などで納入実績。海外売上高比率は70%超。学術向け光電子増倍管は売上順調。 記:2024/07/07
6976 東証プライム
2,149
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時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
8562 東証スタンダード
221
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 7,713百万円
福島県地盤の第二地銀。1922年創業。ふくぎんリース&クレジット、東北バンキングシステムズを傘下に持つ。SBIHDと資本業務提携。29.3期当期利益13億円以上目標。住宅ローン強化など資産形成支援に注力。 記:2024/06/13
8830 東証プライム
4,567
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 2,174,285百万円
大手総合不動産会社。住友本社の不動産部門を継承する会社として1949年に設立。東京都心部を中心にオフィスビル230棟超を管理・運営。不動産販売やリフォーム等も。六本木五丁目、飯田橋など進行中の案件は豊富。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17