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ルネサス、日立化成、村田製など

2019/11/26 17:32 FISCO
<6723> ルネサス 729 +13大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も650円から900円に引き上げた。業界内でのトップピックとも位置付け。今後の四半期決算、20年2月に発表される見通しの新財務ターゲットなどによって、高いFCF創出力、想定を上回るペースでの財務レバレッジ低下が認識されれば、バランスシートへの懸念が低下することになるとみているもよう。 <4217> 日立化成 4000 +535急騰。日立<6501>が同社株の売却について、昭和電工<4004>に買収の優先交渉権を与えることを決めたと報じられている。買収はTOB方式で実施する見通しで、日立保有分に加えて、全株式を買い付けることも視野に入れているもよう。昨日終値をベースとした時価総額は7200億円超であるが、買収額は従来見通しから上振れの9000億円規模になる可能性とされていることで、相応のプレミアム付与が期待される格好に。 <5802> 住友電 1580.0 +32.0大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1410円から1850円に引き上げている。ワイヤーハーネスの数量予想を上方修正したほか、5G投資本格化によって、携帯基地局向けの窒化ガリウムデバイスが一層大きく成長する見方に変更しているもよう。つれて、22年3月期営業利益予想を従来の1570億円から1800億円にまで上方修正している。 <3407> 旭化成 1262.5 +21.5大幅続伸。米ベロキシス社を約1432億円で買収すると前日に発表している。ベロキシス社は免疫抑制剤に強みを持つ製薬企業であり、これまで国内展開にとどまっていたヘルスケア事業の成長加速期待につながっているようだ。現在の時価総額と比較して買収額は低く抑えられているとみられているほか、大きな財務負担にもつながらないとの見方が優勢のもよう。 <4004> 昭電工 2900 -185大幅反落。日立<6501>の日立化成<4217>売却を巡って、同社に買収の優先交渉権が決まったと報じられた。会社側では決定した事実はないとしているが、買収が実現すれば三井化学<4183>や信越化<4063>を上回る売上規模の化学企業が誕生することになる。ただ、買収規模は9000億円程度になるともされており、単独買収となると、バランスシートへの悪影響が大きいとする見方が先行したもよう。 <6981> 村田製 6405 +281年初来高値を更新。ここにきてアナリスト評価の高まりが目立つようになっている。昨日にはゴールドマン・サックス証券が投資判断「買い」継続でコンビクション・リストに新規採用、目標株価も6600円から7600円に引き上げていたが、本日はモルガン・スタンレーMUFG証券でも、MLCCの需給改善と5G効果による20年度からの大幅増益を評価して、目標株価を6250円から7400円に引き上げている。 <4088> エアウォーター 1789 -250急落。公募増資2700万株、オーバーアロットメントによる売出405万株の実施を前日に発表している。調達資金はインドの産業ガス事業の買収に伴う借入金の返済や新規の買収資金などに充てるようだ。発行する新株は最大で発行済み株式の15%強に相当することになり、株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが先行へ。公募価格の決定期間は12月4日から9日までとなる。 <6175> ネットマーケ 1062 +67急伸。直近高値からの調整にも一巡感、好業績背景に押し目買いの動きが優勢となっている。水戸証券ではレーティング「A」継続で、目標株価を850円から1400円にまで引き上げている。広告事業、メディア事業の成長持続、今期収益の上振れによる戦略投資の上積みなどが来期利益成長に貢献、中計で掲げた営業利益12億円の達成が見込めるとしている。 <4792> 山田コンサル 1705 -159急落。前日に株式の売出し実施を発表している。82万6300株の売出、12万3900株のオーバーアロットメントによる売出しを行う。株主層の拡大や流動性の向上を図ることが目的となっているもよう。売出し価格決定期間は12月2日から5日までとなっている。業績下方修正を発表して株価が下落した直後でもあり、目先の需給悪化懸念はより強まる状況となっている。 <6920> レーザーテック 9160 +410年初来高値を更新。みずほ証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価8800円から12000円に引き上げており、本日の買い材料となっている。みずほ証券では、EUVライン向けに大型投資を発表しているTSMCだけでなく、サムスンもファウンダリー向けで積極投資の姿勢を示し始めており、同社の先行指標となるASMLの受注が拡大の方向とみているもよう。つれて、22年6月期の業績予想を上方修正している。 《US》
関連銘柄 13件
3407 東証プライム
1,091.5
11/22 15:30
+14.5(%)
時価総額 1,521,477百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
3,978
11/22 15:30
+177(%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4088 東証プライム
1,877.5
11/22 15:30
+15.5(%)
時価総額 431,365百万円
大手産業ガスメーカー。産業ガスや機能材料の提供等を行うデジタル&インダストリー部門が柱。医療機器や消火設備の提供、冷凍食品や飲料の製造・販売等も。特殊ケミカル供給などエレクトロニクス関連事業の拡大に注力。 記:2024/08/29
4183 東証プライム
3,582
11/22 15:30
+175(%)
時価総額 719,423百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4217 東証1部
4,625
6/18 15:00
+5(%)
時価総額 963,688百万円
リチウム電池向け負極材で世界首位。電子材料など機能材料事業や先端部品・システム事業が主力。昭和電工がTOBで完全子会社へ。3Q累計では足踏みも、ダイボンディング材や封止材などの電子材料で巻き返しを展望。 記:2020/03/20
2,052
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 40,827百万円
経営コンサルティング事業、M&Aアドバイザリー事業などのコンサルティング事業が主力。未上場株式投資事業などの投資事業も手掛ける。事業再生などに強み。経営コンサルティング事業は案件相談、受注ともに順調。 記:2024/10/12
5802 東証プライム
2,996
11/22 15:30
+36.5(%)
時価総額 2,378,647百万円
ワイヤーハーネス、自動車電装部品等の自動車関連事業が主力。1897年創業。送配電用電線・ケーブル、光ファイバ・ケーブル、電子ワイヤー等も。環境エネルギー関連事業では電動車用平角巻線の拡販等に注力。 記:2024/10/07
6175 東証スタンダード
897
12/15 15:00
-1(%)
時価総額 13,517百万円
日本最大級の恋愛マッチングアプリ「Omiai」を運営。アフィリエイト広告主体の広告事業も手掛け、広告主はエステ・人材・金融などが有力。1Qは利益足踏み。米ベインキャピタルがTOB、実現なら上場廃止へ。 記:2022/11/30
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04