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日経平均は4日続伸、特段の好材料ないが3万円に迫る違和感

2023/5/16 12:20 FISCO
*12:20JST 日経平均は4日続伸、特段の好材料ないが3万円に迫る違和感  日経平均は4日続伸。202.37円高の29828.71円(出来高概算8億3159万株)で前場の取引を終えている。  15日の米株式市場でダウ平均は47.98ドル高(+0.14%)と6日ぶり反発。バイデン大統領が債務上限交渉を巡り「妥結は可能」と言及したことで警戒感が緩和し、上昇して始まった。しかし、5月NY連銀製造業景気指数が前月から大幅に悪化したほか、複数の米連銀総裁が追加利上げの可能性に言及したため、金利高を警戒した売りで一時下落に転じた。終盤にかけては、大統領と議会指導者との債務上限交渉を16日に控えるなか買い戻しが強まりプラス圏を回復。ナスダック総合指数は+0.65%と反発。米ハイテク株高を追い風に日経平均は211.67円高からスタートし、年初来高値を更新。東証株価指数(TOPIX)はバブル崩壊後33年ぶりの高値を更新した。一方、短期的な過熱感もくすぶる中、寄り付き直後は伸び悩み、その後は一進一退が続いた。  個別では、決算を材料に三菱UFJ<8306>が買われたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が軒並み高。値上がり率上位には、決算を手掛かりにコプロHD<7059>、円谷フィールズHD<2767>、キュービーネットHD<6571>、シンクロ・フード<3963>、マースGHD<6419>、グリムス<3150>、ファイバーゲート<9450>、ダイコク電機<6430>、タチエス<7239>などがランクイン。グロース(成長)株ではメドレー<4480>が前年同期比での黒字転換が好感され大幅高。半導体関連では野村マイクロ<6254>が値を飛ばした。連続大幅増益・増配がサプライズとなった芝浦機械<6104>はストップ高買い気配のまま終えている。  一方、コニカミノルタ<4902>、関電化<4047>、レゾナック<4004>、ヤマシンフィルタ<6240>、スノーピーク<7816>などが決算を受けて大幅に下落。値下がり率上位には同様に決算が売り材料視される形で河西工業<7256>、オーケストラ<6533>、ネットプロHD<7383>、サイバーリンクス<3683>が入り、FFJ<7092>、ティラド<7236>はストップ安まで売られている。  セクターでは電気・ガス、鉱業、小売が上昇率上位に並んだ一方、海運、ガラス・土石、保険が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は49%となっている。  前日に発表された5月ニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス31.8と4月(プラス10.8)から急低下し、市場予想(マイナス3.8)も大幅に下振れた。景況指数の見通しは3カ月ぶり高水準となり、受注と出荷の見通しも加速したようだが、新規受注の指数は20年4月以来の急低下となっており、景気後退懸念がくすぶる結果となった。  また、ブルームバーグ通信が興味深い報道をしている。米国では、わずか48時間未満で少なくとも7社が連邦破産法11条の適用を申請したという。超低金利時代に積み上げた負債の借り換えに苦戦していることが背景とされている。商業用不動産の借り換え問題が以前から指摘されていたが、信用収縮の影響は不動産だけでなく幅広い業種・企業にすでに及んでいる様子。こうした報道も合わせて考えると、上述の経済指標の大幅下振れはやはり懸念材料だ。  さらに、気掛かりな点もある。すでに米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利は5.00-5.25%と、2006年以来の高水準にまで異例のスピードで引き上げられてきた。しかし、そうした中でも、前日は米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が堅調な労働市場とFRBのインフレ目標を2倍超上回る現状を踏まえた上で追加利上げの可能性を示唆した。また、米アトランタ連銀のボスティック総裁も、基本路線としては政策金利の据え置きを主張しながらも、「根強い物価圧力を考えると、次の政策会合での行動は利下げよりも利上げの方が可能性は高くなる」と発言。  こうした一部高官のタカ派発言は、前回5月会合での利上げ打ち止め、および年内2-3回の0.25ポイントの利下げを織り込んでいる市場とのギャップをより鮮明にさせる。こうしたギャップはいずれどこかで修正されるだろうが、前日の連銀総裁の発言だけを踏まえれば、FRBが市場に歩み寄るよりも市場の期待が削がれる形でのギャップ解消の可能性が高まったといえそうだ。  ほか、米国時間で本日16日、バイデン大統領とマッカーシー議長らとの間で債務上限問題の協議が行われると報道され、これが協議の進展期待の高まりにつながっているが、マッカーシー議長は「ほとんど進展はない」と発言している。また、同氏はホワイトハウスや民主党について「彼らは解決策を見つけるためではなく、会談を行ったと言うために、会談を開催したいかのように見受けられる」などとも言及していて、引き続き予断を許さない状況だ。  他方、本日午前11時頃に発表された中国の注目経済指標については、総じて予想を下回る内容だった。4月鉱工業生産は前年比+5.6%と3月(+3.9%)から加速も、市場予想(+10.9%)を大幅に下振れ、4月小売売上高も同+18.4%と3月(+10.6%)から加速も、市場予想(+21.9%)を下回った。そのほか、固定資産投資や不動産投資の指標については市場予想を下回っただけでなく、3月よりも悪化した。今回の4月指標は、比較対象となる昨年同期が、新型コロナ感染拡大で製造中心地である上海が封鎖されていたこともあり、前年比では高い伸びが見込まれていたが、鉱工業生産の市場予想比での大幅な下振れは気掛かりだ。  中国では先んじて発表された国家版および民間版の製造業購買担当者景気指数(PMI)が景況感の拡大・縮小の境界値である50をともに割り込んだほか、11日に発表された消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)はともに市場予想を大幅に下回っていた。これらの結果を受けて同国の景気回復モメンタムのピークアウト感が指摘されていたなか、今日発表された指標結果はこうした懸念をさらに強めといえる。  国内企業の決算発表が前日で一巡したことで本日からは手掛かり材料の取得に難儀することが想定される。加えて、中国の世界経済けん引役の期待も剥落しつつある中、日経平均はこのまま3万円台の大台回復に成功するのだろうか。日経平均の予想一株当たり利益(EPS)が切り下がっているなか、足元の株高はほぼ株価収益率(PER)主導の上昇だ。値動き自体は非常に強いが、ここからの上値追いには慎重になりたい。(仲村幸浩) 《AK》
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4047 東証プライム
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6104 東証プライム
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国内最大の半導体用組立装置メーカー。半導体をウェーハから切断するダイサやウェーハを薄く研削するグラインダを手掛け、ダイサーは世界シェア8割。純水リサイクル装置も展開。研究開発費増加し、3Q累計は一服。 記:2024/02/22
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3,250
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6430 東証プライム
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6533 東証プライム
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低価格ヘアカット専門店を展開。へアサロン業態も。海外は米国や台湾、香港などに進出。国内売上は増加。来店客数は横ばいだが、価格改定効果などが寄与。香港は来店客数が増加傾向。24.6期2Qは2桁増収増益。 記:2024/02/13
6857 東証プライム
4,996
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時価総額 3,827,780百万円
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6920 東証プライム
34,600
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+520(%)
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半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
1,583
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時価総額 31,660百万円
建設・プラント業界向け技術者派遣・紹介サービスが柱。製造業向け機械設計開発技術者派遣・請負も。24.3期3Q累計は建設業界の人手不足を背景に需要旺盛。技術者の積極採用に伴う人件費増こなして大幅増収増益に。 記:2024/04/15
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7236 東証プライム
3,860
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+65(%)
時価総額 25,908百万円
自動車や二輪車、建機、納期などに使われる熱交換器の専門メーカー。二輪車用とパワーショベル用で世界トップシェア。二輪車や建設・産業・農業機械向けに拡販。自動車用売上高の増加もあり、3Q累計は増収・利益急伸。 記:2024/02/23
7239 東証プライム
2,003
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7256 東証スタンダード
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7816 東証プライム
1,244
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+2(%)
時価総額 47,446百万円
アウトドア用品メーカー。オートキャンプ製品を中心に、高級アウトドア製品を製造、販売。全国で専門店を展開。販管費は増加。23.12期通期は業績苦戦。24.12期は大幅増益計画。MBO実施で非公開化図る。 記:2024/02/23
8035 東証プライム
35,120
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+890(%)
時価総額 16,563,751百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,579.5
4/30 15:00
+27(%)
時価総額 20,978,911百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
9450 東証プライム
1,125
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時価総額 23,165百万円
マンションISP大手。マンション・アパート向けインターネット接続サービスと観光地や商業施設向けフリーWi-Fiサービスを展開。導入難易度の高い病院向けも実績。再生可能エネルギーを開始し、中間期は増収増益。 記:2024/03/26