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日経平均は4日続伸、米長期金利の底打ち感で日本株もトレンド転換か

2021/8/11 12:11 FISCO
*12:11JST 日経平均は4日続伸、米長期金利の底打ち感で日本株もトレンド転換か  日経平均は4日続伸。181.13円高の28069.28円(出来高概算5億9024万株)で前場の取引を終えている。  前日10日の米株式市場では、NYダウが162.82ドル高(+0.46%)と反発。超党派インフラ投資法案が米議会上院で可決され実現に向け前進したほか、原油高が支援した。一方、米長期金利の上昇を背景にナスダック総合指数は0.49%安と反落。米インフラ法案の上院可決や米長期金利の反発基調を追い風に、本日の日経平均は前日比157.69円高の28045.84円でスタートすると、取引開始直後に258.53円高の28146.68円まで上値を伸ばした。その後は戻り待ちの売り圧力に押され、上げ幅を縮めたものの、前日のような急失速の展開とはならずに、28000円台を維持する底堅い動きとなった。  個別では、第2四半期(4-6月)決算が大幅に市場予想を上振れ、業績上方修正や中間配当の増配を発表したブリヂストン<5108>が急伸。第4四半期(4-6月)大幅増益で22年6月期も市場予想を上回る見通しを示したアルバック<6728>は、半導体関連株安のなかでも大幅高。なお、アルバックは中計における23年6月期の収益目標を引き上げている。22年6月期の大幅増益・大幅増配計画が好感されたKeePer技研<6036>は値上がり率トップに。そのほか、業績上方修正や増配を発表したオークネット<3964>、第1四半期(4-6月)が好スタートとなったデジタルハーツホールディングス<3676>、業績上方修正やアサカ理研<5724>との共同研究開発契約の締結を発表した東邦亜鉛<5707>、上半期業績予想を上方修正したパーソルHD<2181>、などが値上がり率上位となっている。  一方、第1四半期(4-6月)は営業増益も大型プロジェクトの受託合計が前年比で減少したIRJHD<6035>、業績予想の下方修正を発表したポピンズHD<7358>、第3四半期(4-6月)の収益モメンタム鈍化や業績の上方修正が発表されなかったことが失望感を誘ったテモナ<3985>、第1四半期(4-6月)は営業減益で市場予想も大きく下回ったイーレックス<9517>、四半期ベースの収益モメンタム鈍化や上方修正後の通期計画が物足りないと捉えられたMDV<3902>、などが大きく下落し値下がり率上位に並んだ。  そのほか、好決算ながらも物足りなさや出尽くし感につながったところで、スター精密<7718>、I‐PEX<6640>、セイコーHD<8050>、メック<4971>、チェンジ<3962>、などが値下がり率上位に入った。なお、前日に第1四半期決算(4-6月)を発表したソフトバンクG<9984>はビジョン・ファンド事業の順調さが確認された一方、中国株の先行き不透明感などが拭えず、朝高後に下落に転じている。  セクター別ではゴム製品、海運業、鉄鋼などが上昇率上位に並んでいる一方、精密機器、サービス業、情報・通信業の3業種が下落率上位に並んでいる。東証1部の値上がり銘柄は全体の66%、値下がり銘柄は29%となっている。  本日の日経平均は前日のように急失速することなく、底堅く推移し、今のところ28000円台を維持している。長らく頭を抑えられていた200日移動平均線を超えてきているほか、4日連続で上値と下値を切り上げてきており、ようやく底打ち感が強まってきた様子。週足では、ちょうど一目均衡表の雲上限や52週線をサポートに反発に転じるような格好となっており、こちらも底打ちの印象を強めてくれるような形となっている。  前場が終わった時点での日経平均の騰落率は0.65%だが、TOPIX(東証株価指数)については1.00%となっている。米国でのインフラ法案の成立に向けた動きが追い風となっているほか、前週末の7月雇用統計をきっかけに米長期金利が反発基調を強めてきていることが、景気敏感株の比率の高い日本株の追い風になっている。  日経平均は2月半ばを、米長期金利は3月末をそれぞれピークに低下基調を長らく辿ってきただけに、米長期金利が本格的な反発基調を辿れるとなれば、日経平均の長い調整局面からの脱出もいよいよ本物となるか、期待されてくる。  また、今晩発表される7月米消費者物価指数(CPI)を前にした持ち高調整で、これまで相対的にアウトパフォームしてきたハイテク株を売る一方で、景気敏感株を買うといった資金シフトの動きも、上述の動きを後押ししているもよう。明日のCPIは前月比で伸びが鈍化する見込みだが、仮に予想を上回って前月比で伸びが加速するような結果になると、長期金利はさらに上昇し、“景気敏感株買い・ハイテク売り”の動きに拍車がかかる可能性がある。  さて、後場は日経平均が28000円台をキープして終えることができるかが大きな注目点になってくる。大引けまで騰勢を維持することができれば、今後の展開にも期待が持てる。今晩の米CPI発表を前に後場は様子見ムードが強まるだろうが、足元終盤に入っている4-6月期決算では、景気敏感株の大幅増益や第1四半期からの通期計画の上方修正などが引き続き確認されている。米長期金利の底打ち感が強まってきていることを踏まえれば、好決算ながらも出尽くし感で売られた製造業を中心とした景気敏感株の押し目を拾っておきたい局面と考える。 《AK》
関連銘柄 19件
238.9
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+2.2(%)
時価総額 557,115百万円
人材サービス大手。人材派遣を軸に人材紹介やBPOも。M&Aやアジア開拓に前向き。24.3期3Q累計はコロナ関連のBPO案件が剥落。戦略的採用に伴う人件費増も利益の重石に。配当性向は調整後EPSの5割目安。 記:2024/02/15
1,012
5/17 15:00
+47(%)
時価総額 24,178百万円
ソフトウェアテキストの老舗。家庭用ゲーム機やスマホゲームの不具合検出が主力。日本最大級の総合ゲーム情報サイトも運営。企業システム向けを開拓。エンターテインメント事業の回復が寄与し、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/09
480
5/17 15:00
-2(%)
時価総額 19,213百万円
医療機関と患者からの情報をデータ化し、病院や製薬会社を支援。SBIHDが筆頭株主。データ利活用サービスは売上堅調。減損損失の減少などにより、23.12期通期は2桁最終増益。24.12期は2桁増収計画。 記:2024/03/31
1,245
5/17 15:00
+40(%)
時価総額 90,835百万円
企業や自治体のDX化支援ビジネスを展開。IT人材の育成やふるさと納税サイトの運営も。SBIHDと業務資本提携。寄付取り扱い高の大幅増などにより、パブリテック事業は伸長。24.3期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/27
3964 東証プライム
2,452
5/17 15:00
+63(%)
時価総額 68,565百万円
中古車オークションを開催。会費収入や手数料収入が収益の柱。24.12期は車両検査の拡大を想定。中古車オークションも高水準を維持する見込み。最高業績を計画。配当性向は3割目安。4月にリユース2社を買収予定。 記:2024/04/16
3985 東証スタンダード
224
5/17 15:00
+1(%)
時価総額 2,555百万円
サブスク販売特化のEC事業者向けショッピングカートシステムを提供。化粧品・健康食品分野に強み。24.9期1Qはサービス利用アカウント数や流通総額が伸びず。システム受託開発も足踏み。通期では黒字復帰を計画。 記:2024/04/16
4971 東証プライム
4,640
5/17 15:00
+155(%)
時価総額 93,129百万円
化学薬品メーカー。電子基板や部品製造用薬品を開発、製造、販売する。密着向上剤やエッチング剤等を提供する。機械装置や資材も販売する。23年12月期は密着向上剤やエッチング剤、機械等が足踏みとなった。 記:2024/02/24
5108 東証プライム
6,921
5/17 15:00
+46(%)
時価総額 4,939,504百万円
世界最大のタイヤメーカー。スポーツ用品なども。24.12期は高付加価値タイヤの増販を想定。調整営業益は前期比10%増の5300億円を見込む。増配予定。中計では26.12期に調整営業益6400億円を目指す。 記:2024/03/09
5707 東証プライム
858
5/17 15:00
+63(%)
時価総額 11,657百万円
亜鉛国内3位、鉛で国内トップの大手非鉄。亜鉛や鉛の製錬に加え、豪州での資源開発、電子部品、リサイクルを展開。製錬事業部門では鉛が増収。販売価格の上昇等が寄与。24.3期3Q累計は資源事業部門が増収。 記:2024/02/26
5724 東証スタンダード
1,035
5/17 15:00
+9(%)
時価総額 5,325百万円
貴金属リサイクル会社。電子部品製造装置や工場廃液などから貴金属を回収するリサイクルビジネスを展開。リチウムイオン電池再生の事業化を推進。貴金属の取り扱い数量減少や環境事業の停滞で、24.9期1Qは足踏み。 記:2024/02/23
1,220
5/17 15:00
+38(%)
時価総額 21,765百万円
IR・SR活動に特化したコンサルティング会社。株式議決権に関わるコンサルティング、M&Aアドバイザリーが主力。証券代行業務も事業領域。案件受託の継続や昨年発生の一時費用剥落もあり、3Q累計は営業増益。 記:2024/02/04
6036 東証プライム
3,880
5/17 15:00
-45(%)
時価総額 109,730百万円
カーコーティング製品メーカー。カーコーティング剤「キーパー」やコーティング施工に加え、専門店「キーパーLABO」を運営。キーパー製品等関連事業は好調。フレッシュキーパー等が貢献。24.6期2Qは増収増益。 記:2024/03/31
6640 東証プライム
2,142
5/17 15:00
+162(%)
時価総額 40,105百万円
精密部品メーカー。コネクタやセンサ、エレクトロニクス機構部品等の電気・電子部品に加え、自動車部品を製造、販売する。23年12月期はコネクタやセンサの需要が回復傾向も、稼働率が伸び悩んだ。在庫調整も影響。 記:2024/02/12
6728 東証プライム
10,920
5/17 15:00
-50(%)
時価総額 538,968百万円
世界的な真空装置メーカー。半導体やFPD、電子部品向けに製造装置を提供する。コンポーネント事業は受注、売上が増加。真空ポンプや計測機器等が貢献。半導体及び電子部品製造装置は売上増。24.6期2Qは増収。 記:2024/04/14
7358 東証スタンダード
1,343
5/17 15:00
+20(%)
時価総額 13,668百万円
ベビーシッター派遣と保育所・学童施設を運営。完全オーダーメイドの高齢者向け在宅ケアサービスやペットケア、教育研修・調査・コンサルも事業領域。働く女性の支援に重点。サービス利用の増加で、23.12期は増収。 記:2024/03/23
7718 東証プライム
2,048
5/17 15:00
+10(%)
時価総額 86,968百万円
CNC自動旋盤などの工作機械メーカー。小型プリンタや腕時計部品も。24.12期は海外の回復遅れを想定。総還元性向5割以上目安。今夏にインドに販社を設立へ。25年11月稼働を目指して静岡県に新工場を建設へ。 記:2024/03/11
8050 東証プライム
4,290
5/17 15:00
+15(%)
時価総額 177,623百万円
世界的時計メーカー。電子デバイスやシステムソリューションなども手掛ける。国内はグランドセイコーなどのグローバルブランドが好調。システムソリューション事業は堅調。増収効果などで24.3期3Qは2桁増益。 記:2024/04/13
9517 東証プライム
728
5/17 15:00
-2(%)
時価総額 43,193百万円
相対や取引所を通じて調達した電力を小売販売。自社でバイオマス発電所も。24.3期3Qは割高調達電力の販売が増えて逆ザヤに。大口需要の停滞も響く。年内の稼働を目標にベトナムでバイオマス原料の新工場を建設へ。 記:2024/04/08
9984 東証プライム
8,550
5/17 15:00
+11(%)
時価総額 14,731,257百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10