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日経平均は小幅続伸、「国内消費の弱さ」と「期待値高めの米雇用」

2021/8/6 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は小幅続伸、「国内消費の弱さ」と「期待値高めの米雇用」  日経平均は小幅続伸。16.12円高の27744.24円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。  5日の米株式市場でNYダウは反発し、271ドル高となった。週間の新規失業保険申請件数が2週連続で減少し、労働市場の改善期待が高まったほか、金融大手が年末に向けて強気の相場見通しを示したことも支援材料となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数、機関投資家が運用指標とするS&P500指数は揃って過去最高値を更新。ただ、日本国内では5日、東京都の新型コロナウイルス新規感染者数が初めて5000人を超え、今朝がた発表された6月家計調査で消費支出が落ち込んだこともあり、本日の日経平均は18円安からスタートした。寄り付き後は好調な企業決算を支えに一時27888.87円(160.75円高)まで上昇したが、任天堂<7974>などの急落が投資家心理を冷やし、再びマイナスに転じる場面も出てくるなど伸び悩む展開となった。  個別では、ソニーG<6758>がまずまずしっかり。決算発表銘柄では資生堂<4911>、オリンパス<7733>、太陽誘電<6976>などが買われ、スクエニHD<9684>は9%超の上昇となっている。中小型株ではマネーフォワード<3994>が商いを伴って急伸。また、NISSHA<7915>やアルペン<3028>、フジクラ<5803>が東証1部上昇率上位となっている。一方、このところ賑わっていた郵船<9101>や商船三井<9104>などの海運株が反落し、川崎船<9107>は5%超の下落。レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>もさえない。第1四半期の減益幅が市場予想を上回った任天堂は8%超の下落となり、サプライズに乏しい決算と受け止められたSUMCO<3436>は5%超の下落。また、THK<6481>や神戸鋼<5406>、住友ゴム<5110>が急落し、東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、精密機器、鉱業、石油・石炭製品などが上昇率。一方、その他製品、倉庫・運輸関連業、ゴム製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は47%となっている。  本日の日経平均は朝方上げ幅を160円まで広げる場面もあったが、やはり上値の重さが拭えない。日足チャートを見ると、上値切り下げのもち合い上放れを試すかのようにも見えたが、28000円近辺に位置する25日移動平均線を前に失速する格好となっている。米国株の先高期待の根強さが支援材料として働く一方、朝方の株価指数先物の気配を見ていると6月家計調査の消費支出鈍化が弱材料視された感があった。引き続き製造業を中心に好決算が相次いでいるが、取引参加者の多い任天堂やSUMCOの急落は市場センチメントへのマイナス影響が大きそうだ。週末を前にした海運株の反落はやはり短期志向の投資資金がかなり流入していたことを窺わせる。ここまでの東証1部売買代金は1兆3000億円ほどで、決算発表の増加に伴い前日までよりやや多い。  新興市場ではマザーズ指数が-0.38%と4日続落。前日と同様、朝方切り返す場面もあったが買いが続かない。なお、5日のマザーズ売買代金は959億円となり、コロナショック直後の昨年4月13日以来およそ1年4カ月ぶりに1000億円を割り込んだ(終日売買停止となった昨年10月1日を除く)。マザーズ指数は5日移動平均線に沿った下落基調を脱せない。7月の4連休前に直近IPO(新規株式公開)銘柄が急落して以降、損失拡大に苦しむ個人投資家が多いとの話も聞く。  6月家計調査では、2人以上世帯の消費支出が物価変動の影響を除く実質ベースで前年同月比5.1%減となった。前年同月に特別定額給付金の支給でエアコンや衣服などの購入が増えた反動もあるが、市場予想(QUICK社がまとめた中央値)は0.1%増だったことから、やはり想定以上に弱いという印象を与えるだろう。7月15日の当欄で筆者の暮らし向きに(恥ずかしながらあえて)触れたうえ、翌16日の当欄では消費者マインドのような「心理」をとらえるのがいかに難しいか、2019年10-12月期国内総生産(GDP)の予想下振れも例に挙げつつ述べた。今回の家計調査を見る限り、コロナ禍中においても市場は消費者心理を見誤っている可能性があると言わざるを得ない。各種規制が緩和されれば消費は上向くと考える向きが多いが、度々述べているとおり基調の好転に必要なのは「将来不安の後退」である。  そして米国では本日、7月雇用統計の発表が予定されている。4日に発表されたADP社の雇用統計は雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったが、失業保険申請の減少が雇用回復への期待を支えているようだ。非農業部門雇用者数の市場予想コンセンサスは87万人程度の増加(6月は85万人増)となっており、一部で100万人超という強気の予想も出ているという。2~3月ごろまでの「リフレトレード」の反動が既に5~6カ月に及び、夏季休暇からの投資家復帰に今回の雇用統計、8月下旬の「ジャクソンホール会議」といった重要イベントが重なることで、そろそろ市場トレンドに変化が出てくる可能性はある。ただ、雇用統計を巡る市場予想コンセンサスから窺えるように、景気回復への期待の目線がいまだ高いのは気になるところ。統計の内容と市場反応を見極める必要があるだろう。  さて、米雇用統計だけでなく、本日は国内企業の決算発表も第2のピークを迎える。前日のクレディ・スイス証券の日経平均先物買い越しを受け、海外ファンド勢の買い戻し転換を期待する向きもあったが、先物売買はいまだ低調と言わざるを得ない。香港ハンセン指数や上海総合指数は小安く推移しており、後場の日経平均は様子見ムードもあって伸び悩む展開になるとみておきたい。(小林大純) 《AK》
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スポーツ小売大手。愛知県名古屋市に本社。アルペン、ゴルフ5、スポーツデポなどを全国展開。店舗数は400店舗超。PBブランドにティゴラ、キスマークなど。大型旗艦店の出店などスポーツ業態中心に新規出店強化。 記:2024/10/11
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3994 東証プライム
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4911 東証プライム
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時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5110 東証プライム
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時価総額 466,638百万円
1909年創業の大手タイヤメーカー。兵庫県神戸市に本社。「DUNLOP」ブランドなどを展開。ゴルフクラブ等のスポーツ用品、制振ダンパー等の産業品も手掛ける。高機能商品の開発・増販等で競争力の強化を図る。 記:2024/10/14
5406 東証プライム
1,626.5
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時価総額 644,657百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
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時価総額 1,700,916百万円
独立系電線メーカー大手。1885年創業。光ファイバケーブルや通信ケーブル、圧力センサ、プリント回路、自動車電装品等を手掛ける。光ファイバ融着接続機に強み。自動車事業部門は収益性改善に引き続き取り組む。 記:2024/08/05
6481 東証プライム
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機械要素部品メーカー。直動案内部品「LMガイド」、ボールスプライン、ボールねじ等を手掛ける。LMガイドは世界トップシェア。免震装置等も。配当性向は30%基本。グローバル展開等で製品市場の拡大を図る。 記:2024/08/10
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
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時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
7915 東証プライム
1,686
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時価総額 85,743百万円
IMD、転写箔、蒸着紙等を手掛ける産業資材が柱。フィルムタッチセンサー、低侵襲医療用手術機器等も。1929年創業。京都府京都市に本社。旧社名は日本写真印刷。産業資材事業では生産性、効率性の改善進む。 記:2024/10/12
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
6,029
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-21(%)
時価総額 738,745百万円
スクウェア・エニックス、タイトーなどを傘下に収める持株会社。ファイナルファンタジー、ドラゴンクエストなどRPGで存在感。配当性向30%が基本方針。開発体制の整備、新作タイトルのデジタル販売強化等に注力。 記:2024/07/05
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17