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日経平均は反発、「日本のデジタル化」果実得るのは誰?

2021/4/9 12:22 FISCO
*12:22JST 日経平均は反発、「日本のデジタル化」果実得るのは誰?  日経平均は反発。110.68円高の29819.66円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えている。  8日の米株式市場でNYダウは続伸し、57ドル高となった。先週分の新規失業保険申請件数が2週連続で増加したほか、5年物国債入札も順調な結果だったため長期金利が低下。これを受けてハイテク株を中心に買いが入り、ナスダック総合指数は1.0%上昇した。また、東京市場ではオプション4月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買もあり、本日の日経平均は156円高からスタートすると、朝方には一時30064.35円(355.37円高)まで上昇。ただ、3万円前後では利益確定売りが根強いうえ、前日に決算発表したファーストリテ<9983>が朝高後売りに押される展開となったことで、その後の日経平均は上げ幅を縮める展開となった。なお、SQ値は概算で29909.73円となっている。  個別では、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、信越化<4063>などが堅調で、任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小じっかり。ソニーGは米ネットフリックスと映画の独占配信契約を締結したと発表している。決算発表銘柄ではUSENNEX<9418>やSHIFT<3697>が良好な内容を受けて急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、前述のファーストリテは3%超の下落で前場を折り返し、1銘柄で日経平均を約118円押し下げた。好決算ながらサプライズなしと受け止められたようだ。7&iHD<3382>やローソン<2651>も決算を受けて軟調。その他ではソフトバンクG<9984>や東エレク<8035>が小安く、東芝<6502>は3%近い下げ。また、北興化<4992>などが東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、精密機器、海運業、その他金融業などが上昇率上位。一方、鉱業、鉄鋼、小売業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%となっている。  日経平均は米ハイテク株高を追い風に朝方3万円台に乗せる場面もあったが、その後失速して前場の取引を終えた。前引け時点の騰落率は日経平均が+0.37%、東証株価指数(TOPIX)が+0.60%。日経平均の押し下げ役となっているファーストリテは、堅調な決算だったとはいえおおむね市場予想並み。それに前日には決算を先取りする動きも見られたため、反動安もやむを得ないところか。  ただ、前日説明したとおり、日経平均が3万円の節目を突破するだけのパワーに乏しいという当欄の見立てに沿った値動きとも言える。朝方の3万円台乗せに勇気づけられた向きが多いようだが、これは市場全体の売買が低調ななか、SQ算出に絡んだ売買が買い越しだった影響が比較的強めに出たからだろう。本日ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱で、SQ算出日だったことを考慮するとやや低調か。海外投資家はイースター(復活祭)休暇から復帰しているはずだが、ここ数日の売買代金は1日を通じて2兆円台半ば程度にとどまっている。海外勢の日本株買い意欲が高まっているなどと強気の市場関係者はなお多いが、現状そういったムードは乏しいと言わざるを得ない。  「GAFA」を中心とした米ハイテク株高の追い風は値がさ株に感じられるものの、やはり景気敏感系が選好されていた局面と比べると日本株の優位性は落ちている印象もある。やはり当面、日経平均は3万円近辺での高値もち合いとみておきたい。  一方、新興市場ではマザーズ指数が日経平均の伸び悩みを跳ね返し、+1.28%と堅調な展開だ。ネットショップ作成支援のBASE<4477>が8%の上昇となっており、足元の新型コロナウイルス感染拡大を意識した物色かもしれない。また、AIinside<4488>が一部証券会社のカバレッジ開始を手掛かりに動意づいたほか、外資系証券のカバレッジ開始が観測されたChatwork<4448>も大きく上昇している。  東証1部市場の上昇率上位にランクインしているソフトウェアテストのSHIFTでは、1月に英投資ファンド、クープランド・カーディフ・アセット・マネジメントが大量保有報告書を提出している。このクープランド・カーディフは昨年12月上場したウェルスナビ<7342>やKaizenPF<4170>でも大量保有報告書を提出。また、米運用大手のフィデリティやティー・ロウ・プライスは上場前後のテック企業に積極投資している。3月19日に新規上場したココナラ<4176>のブックビルディングでは海外勢の需要が旺盛で、4月22日上場予定のビジョナル<4194>も同様のようだ。  前日の当欄で一般の個人投資家がテック株の投資機会をうかがっていると述べたが、海外勢も日本のデジタルシフトに熱視線を送っていることが窺える。さて、「日本のデジタル化」の果実を得るのは誰になるのだろうか?(小林大純) 《AK》
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2651 東証プライム
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±0(%)
時価総額 1,036,099百万円
コンビニ大手。傘下に高級スーパーの成城石井や映画館のユナイテッド・シネマなど。親会社は三菱商事。店内調理サービス「まちかど厨房」や一般用医薬品取扱い店舗を拡充。業容好調で、24.2期3Q累計は大幅増益。 記:2024/01/27
2,039.5
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国内流通グループ最大手。国内外のコンビニエンスストアを中核に、スーパーや外食、金融事業を展開。国内コンビニエンスストア事業は堅調。人流回復や販促施策が奏功し、既存店売上が増加。24.2期3Qは営業増益。 記:2024/01/27
3697 東証プライム
14,680
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時価総額 261,465百万円
ソフトウェアの品質保証・テスト専門会社。企業向け基幹システムのソフトウェアテストやセキュリティなどを展開。エンタープライズ向けテストに強み。ロイヤルカスタマーの顧客単価が拡大し、1Qは増収・営業増益。 記:2024/01/28
4063 東証プライム
5,906
4/26 15:00
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時価総額 11,954,470百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
253
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-1(%)
時価総額 4,223百万円
動画制作・活用クラウドや顧客体験改善ツールの提供を通じて顧客のDX化を支援。コンサルからの展開に強み。トランスフォーメーション部門はM&A効果で売上伸長。営業外収益増。23.12期通期は経常黒字転換。 記:2024/03/31
4176 東証グロース
384
4/26 15:00
-16(%)
時価総額 9,042百万円
個人のスキルを売買するサイト「ココナラ」を運営。弁護士と相談者をつなぐ法律相談サイトも。24.8期1Qは個人スキル売買の流通高が順調増。法律相談も好伸。コスト抑制も寄与して黒字に。通期営業黒字復帰を計画。 記:2024/02/06
4194 東証プライム
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-400(%)
時価総額 281,022百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4448 東証グロース
426
4/26 15:00
+4(%)
時価総額 16,930百万円
ビジネスチャットツールを開発・提供。中小企業向けに強み。セキュリティソフトも。24.12期は高成長と利益創出を目指す。中計では26.12期に売上高150億円が目標。今年7月に「kubell」に社名変更へ。 記:2024/03/11
4477 東証グロース
270
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+2(%)
時価総額 30,237百万円
低コスト・専門知識不要でネットショップの作成・運営ができるプラットフォーム「BASE」を運営。決済サービスも。PAY.JP事業は売上伸長。利用ショップ数、利用金額は増加続く。23.12期通期は2桁増収。 記:2024/02/25
4488 東証グロース
6,120
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時価総額 24,468百万円
AIを活用したクラウド型の手書き文字認識ツールを開発・販売。OEM提供も。「DX Suite」利用ライセンスは増加。リカーリング型モデルは売上堅調。特別損失のはく落等により、24.3期3Qは最終黒字転換。 記:2024/02/13
4992 東証スタンダード
1,560
4/26 15:00
+43(%)
時価総額 46,778百万円
全農系の農薬メーカー。水稲用や園芸用に強み。樹脂硬化剤や医薬中間体などの化学品も。上期に収益偏重傾向。順調な海外販売により、農薬事業は売上堅調。23.11期通期は小幅増収。24.11期も増収見通し。 記:2024/02/02
6502 東証プライム
4,590
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-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
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時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
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時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7342 東証グロース
1,479
4/26 15:00
+27(%)
時価総額 86,865百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を運営。20~50代の勤労世代が主要顧客。預かり資産1兆1000億円を突破。運用者数の増加や入金好調で、23.12期実績は増収・大幅営業増益。 記:2024/03/23
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9418 東証プライム
4,295
4/26 15:00
+155(%)
時価総額 258,082百万円
店舗向け音楽配信サービス首位。インターネットサービスの代理店販売、オフィスのICT環境構築、自動精算機製造販売等も。通信事業は好調。法人向けサービス、自社光回線サービス等が堅調。24.8期1Qは収益好調。 記:2024/01/28
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10