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日経平均は反落、「取引データからわかること」と「個人の冷静な判断」

2021/4/8 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は反落、「取引データからわかること」と「個人の冷静な判断」  日経平均は反落。110.68円安の29620.11円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。  7日の米株式市場でNYダウは小幅に反発し、16ドル高となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に続落するなど、主要株価指数は高安まちまち。利益確定売りが根強く出て上値を抑えたものの、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて金融緩和の早期縮小観測が後退したことが下支えとなった。一方、東京市場では新型コロナウイルス感染再拡大への懸念もあって売りが先行し、日経平均は54円安からスタート。朝方には一時29516.42円(214.37円安)まで下落し、その後下げ渋る場面もあったが、結局3ケタの下落で前場を折り返した。  個別では、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>などがさえない。三菱UFJ<8306>や武田薬<4502>は2%超、アドバンテス<6857>は3%超の下落となっている。決算発表のウエルシアHD<3141>は今期見通しが市場予想に届かず大きく下落。また、海外公募増資の実施を発表したユーグレナ<2931>は東証1部下落率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>はしっかり。ファーストリテは本日決算発表を予定している。日立金<5486>は日立<6501>による売却報道を受けて大きく上昇。また、ワタベ<4696>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。英ファンドの買収報道が伝わった東芝<6502>は売買代金トップで朝高後に失速、変わらずで前場の取引を終えた。  セクターでは、空運業、繊維製品、銀行業などが下落率上位。一方、海運業、精密機器、その他製品など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%となっている。  本日の日経平均は反落し、3ケタの下落で前場を折り返した。日足チャートを見ると、29400円近辺に位置する25日移動平均線を割り込まず底堅い一方、節目の3万円近辺での上値の重さも拭えない。従来の当欄の見立てどおり、高値もち合いの様相を呈しつつある。  市場関係者からは「新年度相場入りによる株式需給の改善」に期待する声が多く出ていたが、足元では一転「企業業績見極め」といったムードだ。確かに本日はファーストリテや7&iHD<3382>、明日は安川電<6506>が決算発表を予定しており、2月期決算企業を中心とした発表のピークにある。今月下旬からは3月期決算企業の発表が本格化する。バリュー(割安)株ですらPBR(株価純資産倍率)はヒストリカルで見てかなり高い水準となってきたため、業績回復のモメンタム(勢い)が期待どおりとなるか見極めたいという思惑が出てきてもおかしくないだろう。  ただ、かねて指摘しているとおり、そもそも直近の取引データ等を見ると需給的に日経平均を一段と押し上げるほどのパワーが残っていたかという点にも疑問はある。日本取引所グループが発表している3月第1~4週(1~26日)までの投資主体別売買動向を見ると、信託銀行が現物株を1兆4000億円あまり売り越していた。一方で同時期に東証株価指数(TOPIX)先物を1兆1000億円ほど買い越してもいる(日経平均先物は2000億円あまりの買い越し)。現物株の売りは巷間言われるとおり、株高により株式の保有ウェイトが目標値を超過したため、年金基金等が持ち高調整の売りを出したものだろう。一方の先物買いに関して意外なほどに市場の話題とならないが、1兆円規模と言われた配当再投資の前倒し、あるいは先取りする動きだった可能性もある。  また、信用取引の残高を見ると、買い残がおよそ2年半ぶりの高水準にある一方、売り残は5か月ぶりの低水準にあるという。昨年来、「売り方の買い戻し」が断続的な株価上昇を演出してきたが、その余地は乏しそうだ。さらに裁定残はネット買い越しの状態が定着しつつある。  一昨日も述べたが、セルサイドのアナリストやバイサイドのマネージャーからはなお強気な声が多く聞かれる。実際、米連邦準備理事会(FRB)などの主要中央銀行が金融緩和の縮小・脱却に動かない限り、飽和マネーが資産価格を支える構図に変わりはないと筆者も考える。しかし、例えば金融機関・年金基金等はあえてここから株式の保有ウェイトを一段と引き上げるだろうか?生命保険各社は米10年物国債利回りの2%台乗せも視野に入れ、外債投資再開を検討しているという。それに個人は昨年3月のコロナショック時の動きを見ても、株価の水準に一段と敏感だ。日経平均3万円からのアップサイドにどれだけ期待が持てるだろうか?  これらを踏まえると、昨年のような株価急上昇は期待しづらくなってきたかもしれない。ただ、筆者のもとには相変わらず「成長の期待できる企業」「デジタル化の恩恵を受ける企業」といったテーマでの寄稿依頼は多い。社会変化を睨み、投資機会をうかがう個人もなお多くいるのだろう。冷静な判断のように思える。(小林大純) 《AK》
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ミドリムシ等を活用した健康食品、化粧品の開発・製造・販売等を行うヘルスケア事業が主力。バイオ燃料の開発・製造・販売等も。青汁のキューサイを傘下に持つ。次世代エイジングケアブランド「CONC」に積極投資。 記:2024/09/02
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ドラッグストアチェーン最大手。調剤薬局併設、24時間営業のウエルシア薬局を全国展開。イオン傘下。グループ店舗数は2800店舗超。からだ・くらしWelciaは売上増加傾向。PB物販売上構成比の引き上げ図る。 記:2024/10/20
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4502 東証プライム
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国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
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時価総額 10,664百万円
ウェディング大手。子会社に目黒雅叙園やメルパルクなど。沖縄やハワイ・グアムなどリゾート挙式に強み。コロナ禍でフォトウェディングを強化。1Qは低迷も、接客ツールのWEB化や海外拠点見直しなどで巻き返し模索。 記:2021/05/17
5486 東証プライム
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高機能材料メーカー。高級特殊鋼、希土類磁石、素形材製品が柱。23.3期1Qは需要回復。通期でも収益好転を見込む。米国ファンドが遅延していたTOBを開始。TOB価格は2181円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2022/10/15
6501 東証プライム
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時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
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時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6506 東証プライム
4,157
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時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6758 東証プライム
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
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9,447
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+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
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7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25