マーケット
5/2 15:15
38,236.07
-37.98
38,675.68
+450.02
暗号資産
FISCO BTC Index
5/5 3:10:23
9,724,250
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は小幅反発、やはり底堅さ発揮もFOMCには注目

2020/6/10 12:22 FISCO
*12:22JST 日経平均は小幅反発、やはり底堅さ発揮もFOMCには注目  日経平均は小幅反発。24.19円高の23115.22円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。  9日の米株式市場でNYダウは7日ぶりに反落し、300ドル安となった。10日に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が注目されており、直近で株価が大きく上昇したこともあって持ち高調整の売りが出たようだ。人種問題を巡るデモなどにより、一部の州で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることも懸念材料となった。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新し、取引時間中には初の10000台に乗せる場面があった。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで152円安からスタートしたものの、その後下げ幅を縮小し、NYダウ先物の時間外取引での上昇も支援材料となってプラス圏に浮上した。  個別では、ソニー<6758>や任天堂<7974>がしっかり。ソフトバンクG<9984>も小幅ながらプラスで前場を折り返した。前日売られたレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>といった半導体関連株だが、本日は急反発。三井ハイテク<6966>が好決算を受けて急伸し、処理能力の向上したPCR検査を開発したと報じられたタカラバイオ<4974>はストップ高水準まで買い進まれた。一方、ファーストリテ<9983>やトヨタ自<7203>が小幅に下落。三菱UFJ<8306>などのメガバンク株は米長期金利の低下に伴い軟調で、大林組<1802>や清水建<1803>といった建設株の一角で下げが目立った。また、ベステラ<1433>などが東証1部下落率上位に顔を出した。  セクターでは、サービス業、化学、医薬品などが上昇率上位。半面、鉱業、鉄鋼、不動産業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は51%となっている。  欧米株安を受けて3ケタの下落で始まった本日の日経平均だが、その後プラス圏に浮上して前場を折り返している。朝方は東京株式市場でも米国と同様、FOMCを前に持ち高調整の売りが優勢になるとの見方が多かった。東証1部全体としては値下がり銘柄の方が多く、さほど市場のムードが明るいわけではないだろうが、大方の想定以上の底堅さを見せている。前日の当欄で解説した「海外投資家の買い戻し余地の大きさ」が市場に浸透しつつあるようで、押し目らしい押し目とはなっていない。日足チャート上では23000円手前に位置する5日移動平均線を下回る場面もあったが、すかさず切り返した格好だ。  売買代金上位では、FOMCを前に米長期金利が反落傾向にあるため、メガバンク株が軟調。対してグロース(成長)色の強い半導体関連株は切り返している。業種別騰落率はやや方向感に乏しいが、商品関連セクターが下落率上位に顔を出している。  新興市場ではマザーズ指数が4日続伸し、連日で年初来高値を更新。前日のバイオ関連株に代わり、本日はIT・インターネット関連株が買われており、循環物色の流れが継続だ。FOMC前の金利水準の低下は追い風か。コロナ再拡大の懸念がくすぶることも「ウィズコロナ」「アフターコロナ」を睨んだ物色を活発にさせているとみられる。  アジア株式市場は総じて小動き。前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.07%の下落で、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れは実施されないと考えられる。さすがにFOMCを控え積極的に上値を追う動きは期待しづらく、後場の日経平均は前日終値を挟みもみ合う展開になるとみておきたい。  さて、直近で金利水準が上昇してきていることもあり、今回のFOMCの注目度は高いように見受けられる。政策金利の誘導目標など金融政策の大きな変更は予想されていないが、「イールドカーブ・コントロール(YCC)」導入を巡る議論、資産購入プログラムの変更有無、経済・金利見通し(ドットチャート)など金融市場に大きな影響を与えうる要因は多くある。株式市場から見ても、つまるところ、空前の金融緩和という「居心地のいい環境」がどの程度の期間続きそうかという点は大きな関心事である。  前日に少々示唆したが、「ラリー形成」で負けを取り戻したい投資家の動きがナスダック総合指数の高値更新などから窺える。しかし、米金融政策の方向感は見極めておく必要があるだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 14件
1433 東証プライム
938
5/2 15:00
-7(%)
時価総額 8,433百万円
プラント解体工事会社。工場やタンクなどのプラント解体工事を手掛け、特許工法を多数保有。人材サービスや3Dスキャン・モデリング・設計事業も展開。大型進行基準工事の高進捗で、3Q累計売上高は過去最高を更新。 記:2024/01/26
1802 東証プライム
1,734
5/2 15:00
+11(%)
時価総額 1,251,098百万円
大手ゼネコン。ビルやマンション、公共施設等の建築に加え、社会インフラの土木を行う。不動産開発等も展開する。今期3Q累計は国内外の大型建築工事の進捗等が寄与も、前期の大型不動産の売却の反動が影響した。 記:2024/03/07
1803 東証プライム
1,003
5/2 15:00
+17.4(%)
時価総額 790,881百万円
ゼネコン大手。不動産開発やインフラ運営、再エネなどの非建設分野にも力注ぐ。24.3期3Q累計は複数の大型工事で損失が生じて利益水面下に。受注は堅調。昨年末単体受注残は22年末比9%増の2兆1699億円に。 記:2024/04/15
4974 東証プライム
1,010
5/2 15:00
-5(%)
時価総額 121,620百万円
バイオ産業支援会社。研究開発用試薬や診断薬、理化学機器に加え、医薬品受託サービスを提供する。創薬基盤技術の開発、がん治療薬も提供する。今期3Q累計は検査関連製品やライフサイエンス関連が足踏みとなった。 記:2024/02/24
6758 東証プライム
13,060
5/2 15:00
-40(%)
時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,107
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 3,912,825百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
40,670
5/2 15:00
+920(%)
時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6966 東証プライム
7,020
5/2 15:00
-88(%)
時価総額 277,058百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
7203 東証プライム
3,581
5/2 15:00
-24(%)
時価総額 58,423,968百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,554
5/2 15:00
-9.5(%)
時価総額 20,640,220百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10