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前場に注目すべき3つのポイント~27500円辺りでのこう着が基本シナリオだが、ショートカバーで上放れも~

2023/2/1 8:34 FISCO
*08:34JST 前場に注目すべき3つのポイント~27500円辺りでのこう着が基本シナリオだが、ショートカバーで上放れも~ 2月1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:27500円辺りでのこう着が基本シナリオだが、ショートカバーで上放れも ■アドバンテスト、3Q営業利益 59.4%増 1291億円 ■前場の注目材料:ソディック、中国で射出成形機再開、廈門に新工場 ■FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発 1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識されそうである。1月31日の米国市場はNYダウが368ドル高だった。10-12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退する格好となり、買戻しの動きが先行した。長期金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の27490円。円相場は1ドル130円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、取引終了後に四半期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しが好感され、時間外取引で3%近く上昇している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりやすく、短期筋のショートカバーなどを誘い込む可能性はありそうだ。 また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、日経225先物はナイトセッションで27190円まで下落した後に切り返し、27490円とナイトセッションの高値で取引を終えていた。調整局面では75日線が支持線として機能しており、短期的な過熱感への警戒を冷ます格好だった。ボリンジャーバンドの+2σは切り上がりを見せており、先物では27700円水準に位置する。節目の27500円辺りでのこう着が基本シナリオとなろうが、底堅さが意識されるなかで節目を上放れてくるようだと、ヘッジ対応のロングの動きにもつながる可能性はありそうだ。 物色としては米長期金利の低下から米国では大型テック株のほか、半導体株の一角が買われていることもあり、東京市場においても同様の動きが意識される。昨日は東エレク<8035>が指数の重荷だったこともあり、買い戻す動きに向かわせよう。もっとも、決算を発表したアドバンテスト<6857>は通期据え置きでサプライズはなかった。アク抜けの動きを見せてくるのかが注目されそうだ。 そのほかは、決算発表が増えてきたこともあり、ポジティブな内容だった銘柄へは、短期的になるものの、値幅取り狙いの資金が集中しそうである。ただし、短期的な資金であるが故に、資金の逃げ足も速いだろう。 ■アドバンテスト、3Q営業利益 59.4%増 1291億円 アドバンテスト<6857>が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比37.6%増の4127.99億円、営業利益は同59.4%増の1291.40億円だった。スマートフォンやパソコンといった民生機器向けの半導体の需要は減ったが、先端の演算半導体「SoC」向け試験装置の好調が補った。メモリー半導体用試験装置も、高性能向けを中心に顧客の投資が続いた。通期計画は据え置いており、サプライズはない。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(34086.04、+368.95) ・ナスダック総合指数は上昇(11584.55、+190.74) ・シカゴ日経先物は上昇(27490、大阪比+190) ・SOX指数は上昇(2921.92、+55.23) ・VIX指数は低下(19.40、-0.54) ・米原油先物は上昇(78.87、+0.97) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・千代化建<6366>横河電と27年めど「月の水」探査、プラント技術を宇宙事業に生かす ・住友化学<4005>農業資材の米社買収、天然物由来成分で作物・土壌を活性化 ・横河電機<6841>廃棄物処理のシンガポール新興に13億円出資 ・兼松<8020>山形大と球状歯車を共同開発、25年めど量産体制 ・丸紅<8002>秋田港洋上風力の商業運転開始、能代と合わせて33基 ・丸紅<8002>商用EVのフォロフライと資本業務提携 ・三ツ知<3439>締結部品の非自動車比率30%へ、トンネル・水路向け拡大 ・豊田織<6201>車両部品の物流棟新設、完成車工場隣接で効率化 ・グローリー<6457>ベトナムにソフト開発の現地法人設立 ・日立<6501>産ロボSI事業を拡充、2子会社を4月1日合併 ・東レ<3402>炭素膜利用CO2分離膜の耐久性確認、25年度実用化へ ・コーセー<4922>化粧品の処方自動生成システム開発、量子コンピューター活用 ・小野薬<4528>米社からがん領域の早期創薬プログラム取得 ・三菱製紙<3864>ドイツ工場の事業売却、特損32億円計上 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:45 中・1月財新製造業PMI(予想:49.8、12月:49.0) 《ST》
関連銘柄 15件
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(1.42%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3439 東証スタンダード
636
11/22 15:21
±0(0%)
時価総額 3,373百万円
工業用ファスナーメーカー。シート用部品など自動車部品が主力。完全オーダーメイドのカスタム製品が中心。冷間鍛造技術に強み。日本は得意先からの受注が順調。インドにおける合弁事業に関する覚書を現地企業と締結。 記:2024/06/09
3864 東証プライム
493
11/22 15:30
+6(1.23%)
時価総額 22,057百万円
1898年創業の製紙メーカー。印刷用紙や包装紙等の紙素材事業、水処理膜基材や蓄電デバイス用セパレータ等の機能商品事業を展開。王子HDの持分法適用会社。クラフト紙、バリア紙などの環境配慮型製品を拡販。 記:2024/08/23
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(-0.98%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4528 東証プライム
1,747.5
11/22 15:30
+1(0.06%)
時価総額 871,466百万円
1717年創業の医薬品メーカー。抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」、慢性腎臓病治療剤「フォシーガ錠」などが主要製品。新薬開発に特化。配当性向40%目途。がん・免疫疾患、中枢神経疾患などが重点研究領域。 記:2024/08/26
4922 東証プライム
6,620
11/22 15:30
-156(-2.3%)
時価総額 401,126百万円
大手化粧品メーカー。1946年創業。コスメデコルテ、雪肌精、エスプリークなど有力ブランド多数。アジアなど海外でも事業展開。アルビオンを傘下に持つ。グローバル展開加速、独自商品の積極的な開発等に取り組む。 記:2024/10/14
6201 東証プライム
11,515
11/22 15:30
+20(0.17%)
時価総額 3,752,059百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1926年設立のトヨタグループの母体。フォークリフト、カーエアコン用コンプレッサーで世界トップシェア。貴金属やコバルトを使用しないアルカリ水電解式水素製造装置向けの電極を開発。 記:2024/06/04
6366 東証スタンダード
342
11/22 15:30
+19(5.88%)
時価総額 89,031百万円
プラントエンジニアリング大手。LNG受入基地建設で国内トップシェア。三菱商事が筆頭株主。世界中でプラント建設実績。水素サプライチェーンの構築等も。主要案件のインドネシア銅製錬は2024年に完工予定。 記:2024/06/29
6457 東証プライム
2,639.5
11/22 15:30
+48.5(1.87%)
時価総額 155,567百万円
通貨処理機メーカー。1918年創業。兵庫県姫路市に本社。オープン出納システム、つり銭機でトップシェア。電子決済・ASPサービス等も。DOE3%以上目安。25.3期は金融市場、リテール市場で増収増益見込む。 記:2024/06/29
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(1.89%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6841 東証プライム
3,553
11/22 15:30
+148(4.35%)
時価総額 954,425百万円
生産制御システム、流量計、差圧・圧力伝送器等の制御事業が主力。1915年創立。波形測定器、光通信関連測定器等の測定器事業も。分散形制御システムに強み。マテリアル部門は化学、マイニングの顧客基盤拡大図る。 記:2024/10/10
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(0.27%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8020 東証プライム
2,714
11/22 15:30
+1(0.04%)
時価総額 229,333百万円
1889年創業の総合商社。食料、電子・デバイス、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空、ICTソリューションなどで事業展開。強固な顧客基盤が強み。総還元性向30~35%目標。27.3期当期利益350億円目指す。 記:2024/10/08
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07