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後場に注目すべき3つのポイント~チキンレースにFRBが負ける可能性

2023/1/11 12:23 FISCO
*12:23JST 後場に注目すべき3つのポイント~チキンレースにFRBが負ける可能性 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日続伸、チキンレースにFRBが負ける可能性 ・ドル・円は小じっかり、アジア株高で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954> ■日経平均は4日続伸、チキンレースにFRBが負ける可能性 日経平均は4日続伸。282.00円高の26457.56円(出来高概算4億8951万株)で前場の取引を終えている。 10日の米株式市場でダウ平均は186.45ドル高(+0.55%)と反発。スウェーデン中央銀行主催のフォーラムにおいて、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長からタカ派な発言が出なかったことで、安心感から買いが先行。ただ、ボウマンFRB理事が追加利上げの必要性を主張すると長期金利が上昇し、主要株価指数は一時下落に転じる場面があった。一方、根強いインフレピークアウト期待に加え、中国経済の再開などで景気悪化懸念も後退し、再びプラス圏に上昇すると、終盤にかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+1.00%と3日続伸。米国株高を引き継いで日経平均は186.65円高からスタート。為替の円安進行に加えて、安川電機<6506>の決算などを材料にハイテクを中心に買い戻しが入り、午前中ごろには26479.99円(304.43円高)まで上値を伸ばした。 個別では、決算を受けて安川電機が大幅高となり、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も急伸。米SOX指数の続伸を好感し、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、HOYA<7741>が大きく上昇し、イビデン<4062>、村田製<6981>、TDK<6762>などハイテクも上昇。日本製鉄<5401>、三井物産<8031>、INPEX<1605>、DOWA<5714>など景気敏感株も総じて高い。ほか、インフォマート<2492>、SREHD<2980>、インソース<6200>、MSOL<7033>を筆頭にSHIFT<3697>などグロース株の上昇が目立つ。ベイカレント<6532>は外資証券による買い推奨が観測され大幅高。富士通<6702>による保有株売却の可能性が報じられたことで、株式売却に伴うプレミアムに対する期待が先行した富士通ゼネラル<6755>は急伸した。 一方、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、JT<2914>、日本郵政<6178>などのディフェンシブ系の一角のほか、資生堂<4911>、JAL<9201>、マツキヨココ<3088>などのインバウンド関連が軟調。キユーピー<2809>、コジマ<7513>、東京個別<4745>、リソー教育<4714>は決算を受けて大きく下落。MonotaRO<3064>は月次動向が嫌気されて大幅安となった。 セクターでは、精密機器、鉄鋼、電気機器が上昇率上位となった一方、空運、パルプ・紙の2業種が下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は12%となっている。 本日の東京市場では主要株価指数が揃って上昇。前日の海外市場において、パウエルFRB議長の講演を無難に通過したことや、米長期金利が上昇する中でも米ナスダック指数が3日続伸したことが安心感を誘い、明日の米12月消費者物価指数(CPI)の発表を前に買い戻しが優勢となっているもよう。安川電機の決算を材料にハイテク関連に買い戻しが入っていることも指数を押し上げている。 一方、日経平均は大幅に4日続伸しているが、依然として下向きの25日移動平均線を大きく下回っており、買い戻しの域を出ていない。マザーズ指数は大幅高で、一気に100日、75日、25日の各移動平均線を捉えてきているが、ちょうど日足一目均衡表での厚い雲の下限付近のところまで戻していて、そろそろ戻り待ちの売りが出やすい水準ともみられる。 他方、懸念される材料は日々相次ぐ。昨日は、世界銀行が2023年の世界成長率見通しを1.7%と予想し、昨年6月時点の見通しからほぼ半減させた。これはリーマンショックの影響があった2009、10の両年の縮小に次ぎ過去30年ほどで3番目の低成長に値するという。 また、ボウマンFRB理事が追加の利上げの必要性を主張したことに加え、米JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、政策金利が6%まで引き上げられる確率が50%あるなどと発言した。 こうした中でも、市場は依然として年後半からの利下げ転換を予想しており、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)の織り込みも依然として5%未満にとどまっている。こうした状況を受け、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、投資家は楽観的であり、市場の予想とFRBの見通しとの間の乖離について、これをチキンレースであるとした上で、市場はチキンゲームの敗者になるなどと語ったという。 ただ、こうした頑なFRB高官らの姿勢はあくまでポーズに過ぎないと考えられる。米国の物価水準は依然として高いとはいえ、CPIや平均時給の伸びには明確なピークアウトが見られてきている。一方で、米12月ISM非製造業(サービス業)景気指数が景況感縮小の50割れの水準に一気に下降してくるなど景況感・景気の変調も著しい。 ISMサービス業景気指数の50割れは大寒波の影響による一過性要因の可能性もあるが、個人消費の減退が主因である可能性もある。米国ではすでにコロナ禍での財政給付によって貯めた資金が使い果たされ、貯蓄率はコロナ前の水準を下回るまでに落ち込んでいる。一方でリボルビング支払いなど消費者信用残高が急速に増えている。ここから、米ISMサービス業景気指数の50割れは景況感悪化による個人消費の腰折れによる可能性もゼロではないと推察される。 今後も、米国でのCPIと雇用統計での平均時給の伸びの減速が続く一方で、ISMサービス業景気指数の50割れが続くようであれば、米雇用者数の割合で製造業の4−5倍程も占めるサービス業の悪化は深刻と思われ、FRBもいつまでもタカ派なポーズを取っていられなくなるだろう。今後出てくる指標次第ではあるが、チキンレースにFRBが負ける可能性もあり、その場合は株式市場の底入れが期待されてくる。ただ、短期的にはここから1カ月程度は、経済指標よりも、今後本格化する企業決算に対する見極めが重要と思われ、チキンレースに負けたFRBの利上げ停止・利下げ転換による相場底入れにはもう少し時間がかかろう。 ■ドル・円は小じっかり、アジア株高で 11日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、132円07銭から132円51銭まで値を上げた。日経平均株価は前日比約300円高と強含み、日本株高を好感した円売りに振れた。また、上海総合指数も堅調地合いを維持し、アジア株高が円売りを支援した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は132円07銭から132円51銭、ユーロ・円は141円83銭から142円21銭、ユーロ・ドルは1.0726ドルから1.0745ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アルファクス・フード・システム<3814>、BTM<5247>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・11月卸売在庫改定値:前月比+1.0%(予想:+1.0%、速報値:+1.0%) 【要人発言】 ・パウエルFRB議長 「物価安定は健全な経済の基盤になる。時間をかけて無限の利益に」 「FRBは今も今後も気候政策当局ではない」 「FRBは目標に焦点をあてるべき」 「FRBは最近の危機において、革新的に手段を利用」 「物価安定への過程は不評となる可能性も」 <国内> ・14:00 11月景気動向指数・先行速報値(予想:97.6、10月:98.6) <海外> 特になし 《CS》
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国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
2492 東証プライム
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3064 東証プライム
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2,101
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3697 東証プライム
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4062 東証プライム
4,503
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時価総額 634,297百万円
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4523 東証プライム
4,619
11/26 15:30
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大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4714 東証プライム
290
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-3(-1.02%)
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4745 東証スタンダード
394
11/26 15:30
-2(-0.51%)
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首都圏中心に個別指導塾「東京個別指導学院」等を展開。科学教室や文章表現教室も。ベネッセグループ。完全オーダーメイドの個別指導が強み。生徒数は底打ち傾向。設備費用などが重し。中学受験にも注力へ。 記:2024/10/02
4911 東証プライム
2,835.5
11/26 15:30
+2.5(0.09%)
時価総額 1,134,200百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5247 東証グロース
1,747
11/26 15:30
-195(-10.04%)
時価総額 2,470百万円
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5401 東証プライム
3,059
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4,496
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6200 東証プライム
1,058
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6506 東証プライム
4,121
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6532 東証プライム
5,347
11/26 15:30
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6702 東証プライム
2,744.5
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国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
2,000.5
11/26 15:30
-22(-1.09%)
時価総額 3,742,165百万円
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6755 東証プライム
2,099
11/26 15:30
+8(0.38%)
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ルームエアコン等の空調事業が主力の電機メーカー。100カ国以上に空調機を提供。消防無線システム、電子デバイス等も手掛ける。海外売上高比率が高い。空調機は国内堅調、アジア向けの販売が拡大。経営効率化進める。 記:2024/10/17
6762 東証プライム
1,848.5
11/26 15:30
-49.5(-2.61%)
時価総額 3,593,225百万円
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6857 東証プライム
8,834
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-398(-4.31%)
時価総額 6,768,090百万円
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6861 東証プライム
65,580
11/26 15:30
-1,090(-1.63%)
時価総額 15,949,581百万円
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16,705
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6954 東証プライム
4,178
11/26 15:30
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6981 東証プライム
2,525.5
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7513 東証プライム
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7741 東証プライム
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8031 東証プライム
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9983 東証プライム
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世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25