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前場に注目すべき3つのポイント~バリューシフトを意識した流れに向かいやすい~

2021/3/25 8:41 FISCO
*08:41JST 前場に注目すべき3つのポイント~バリューシフトを意識した流れに向かいやすい~ 25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:バリューシフトを意識した流れに向かいやすい ■三井金、21/3上方修正 営業利益470億円←385億円 ■前場の注目材料:トヨタ、いすゞと資本提携—商用車CASEで新会社、日野も参画 ■バリューシフトを意識した流れに向かいやすい 25日の日本株市場は、直近の下落に対する自律反発を意識しつつも、神経質な相場展開になりそうだ。24日の米国市場ではNYダウが3ドル安と小幅な下げとなる一方で、ナスダックは265ポイント安と大幅に下落。ドイツが復活祭前後のロックダウン強化計画を撤回し欧州の回復遅延への懸念が後退したほか、原油価格の上昇が好感され買い先行となった。しかし、イエレン財務長官がバイデン政権の増税計画を再確認したほか民主党内で保守寄り議員が増税計画支持を表明すると、引けにかけて下落に転じた。また、ハイテク株から景気循環株への移行が続いた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の28335円。円相場は1ドル108円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から自律反発が意識されやすいところである。前日までの調整で日経平均は75日線レベルまで下げており、同線を支持線にテクニカル面でもいったんは反発を意識させやすい。ただし、米国同様、バリューシフトの流れが強まるようだと、指数インパクトの大きい値がさ株などは手掛けづらくさせるため、日経平均の重しになりそうだ。そのため、シカゴ先物にサヤ寄せした後は、次第にこう着感が強まりやすく、75日線レベルでの強弱感が対立しそうである。 とはいえ、昨日は全面安商状のなかでも東エレク<8035>など半導体関連の一角が堅調となるなど、材料のある銘柄への物色はみられていた。VIX指数は続伸ながらも依然としてボトム圏での推移が続いていることからリスクオフの流れにはなりづらいだろう。昨日の大幅な下落については直近で一気にバリューシフトを強めたことによる需給面の歪みによる影響もあったと考えられる。年度末接近により積極的な参加者は限られるなか、リバランス中心の売買であり、そのなかで短期のヘッジファンドによる仕掛け的な売買に振らされた格好だろう。 物色の流れとしては米国同様、バリューシフトを意識した流れに向かいやすく、ワクチン接種による経済活動の正常化で恩恵を受けるであろう銘柄への押し目狙いのスタンス。また、ハイテク株など成長が見込まれるグロース株についても直近のバリューシフトの流れから大きく調整をみせている銘柄など、割高感が解消された銘柄については押し目狙いとなろう。 ■三井金、21/3上方修正 営業利益470億円←385億円 三井金<5706>は2021年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は385億円から470億円に上方修正している。コジャワシ銅鉱山の権益譲渡に伴う特別利益95億円および子会社の補償費用による特別損失30億円に加え、金属価格が想定を上回って推移していることに伴う在庫要因の好転、貴金属価格の上昇による触媒事業の好転、極薄銅箔マイクロシンおよび電解銅箔の販売量増加などを織り込んだ結果、売上高、各利益いずれも前回予想を上回る見込み。 ■前場の注目材料 ・シカゴ日経225先物は上昇(28335、大阪比+145) ・1ドル108円70-80銭 ・米原油先物は上昇(61.18、+3.42) ・米長期金利は低下 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・トヨタ<7203>いすゞと資本提携—商用車CASEで新会社、日野も参画 ・パナソニック<6752>船舶用衛星通信撤退、米子会社売却 ・中部電<9502>戦略、50年「CO2ゼロ」、火力、徐々に減 ・新生銀<8303>台湾金融株35%売却 ・ホンダ<7267>北米5拠点6工場、29日以降も生産調整 ・スズキ<7269>新中計、電動化に集中、役員体制を一新 ・アイシン精機<7259>道路補修、「パックマン」と連携、アイシン精機など ・島津製<7701>50年めど100%再エネ電力、製品の環境対応も加速 ・横河電機<6841>バイオマス材料の製販子会社設立 ・TDK<6762>25年に車向けセンシング本格生産、走行状況を即時検知 ・ソニー<6758>ドコモと5Gで車両の遠隔操作、東京—グアム実証 ・コーセル<6905>AC—DC電源に新シリーズ、最大50%小型化 ・中外薬<4519>がん遺伝子パネル検査で承認取得、組織・血液検体で解析 ・武田薬<4502>大塚製薬と「タケキャブ」追加申請、服薬率向上狙う ・大正薬HD<4581>リウマチ薬の承認申請 ・東洋紡<3101>岩国にPP不織布の開発・製造拠点、年産1200トン安定供給 ・宇部興産<4208>ナイロン66樹脂をキロ115円値上げ、来月出荷分から ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 19件
3101 東証プライム
922
11/27 15:30
-20(-2.12%)
時価総額 82,103百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
4208 東証プライム
2,416
11/27 15:30
-46(-1.87%)
時価総額 256,579百万円
コンポジット、ナイロンポリマーなどの製造・販売を行う樹脂・化成品部門が主力。ポリイミド等の機能品、産業機械等も。1897年創業。旧社名は宇部興産。ポリイミドフィルムで世界トップシェア。事業構造改革推進。 記:2024/10/09
4502 東証プライム
4,093
11/27 15:30
-39(-0.94%)
時価総額 6,511,709百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4519 東証プライム
6,576
11/27 15:30
+201(3.15%)
時価総額 11,041,485百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4581 東証スタンダード
8,580
4/8 15:00
-10(-0.12%)
時価総額 730,501百万円
大衆薬大手。ドリンク剤、風邪薬、育毛剤に強み。海外開拓や医療用薬にも注力。ビオフェルミンシリーズ、リアップシリーズは売上増。24.3期3Qは増収。MBO成立で同社株は24年4月9日付けで上場廃止予定。 記:2024/03/05
5706 東証プライム
4,604
11/27 15:30
-153(-3.22%)
時価総額 264,187百万円
1874年創業の非鉄金属大手。機能材料部門、金属部門が柱。亜鉛に強み。半導体パッケージ基板向け極薄銅箔、二輪用触媒などで世界トップシェア。機能材料部門では既存分野の深耕、環境貢献製品の創出等に取り組む。 記:2024/08/10
1,479
11/27 15:30
-39(-2.57%)
時価総額 3,630,126百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6758 東証プライム
3,018
11/27 15:30
+35(1.17%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6762 東証プライム
1,872
11/27 15:30
+23.5(1.27%)
時価総額 3,638,906百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6841 東証プライム
3,382
11/27 15:30
-65(-1.89%)
時価総額 908,490百万円
生産制御システム、流量計、差圧・圧力伝送器等の制御事業が主力。1915年創立。波形測定器、光通信関連測定器等の測定器事業も。分散形制御システムに強み。マテリアル部門は化学、マイニングの顧客基盤拡大図る。 記:2024/10/10
6905 東証プライム
1,175
11/27 15:30
-10(-0.84%)
時価総額 48,394百万円
電源、ノイズフィルタメーカー。富山県富山市に本社。ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタ等の製造・販売を行う。標準電源で国内シェアトップクラス。訪問営業による拡販、重点顧客への提案活動等に注力。 記:2024/10/05
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(-3.62%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7259 東証プライム
1,577.5
11/27 15:30
-51.5(-3.16%)
時価総額 1,276,235百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。駆動ユニット、電動ウォーターポンプ、パワースライドドアで世界シェアトップクラス。トヨタ以外ではステランティス社などが得意先。政策保有株式のゼロ化、グローバル在庫の圧縮図る。 記:2024/09/02
7267 東証プライム
1,292.5
11/27 15:30
-40.5(-3.04%)
時価総額 6,824,400百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7269 東証プライム
1,580
11/27 15:30
-51(-3.13%)
時価総額 3,104,046百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7701 東証プライム
4,254
11/27 15:30
-48(-1.12%)
時価総額 1,259,482百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(-1.81%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8303 東証スタンダード
2,766
9/27 15:00
-32(-1.14%)
時価総額 567,127百万円
旧日本長期信用銀行。消費者金融のレイクが主力。SBI傘下。法人業務はストラクチャードファイナンスに強み。法人業務では利息収入が増加。個人業務ではアプラスの割賦収益等が増加。24.3期1Qは黒字転換。 記:2023/08/16
9502 東証プライム
1,590
11/27 15:30
-4.5(-0.28%)
時価総額 1,205,220百万円
国内電力3位。中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ等を傘下に持つ。東京電力フュエル&パワーとの合弁で国内最大の発電会社のJERA。連結配当性向30%以上目指す。26.3期経常利益2000億円以上目標。 記:2024/06/09