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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテクは手掛けづらくTOPIX型優位の展開~

2023/11/1 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテクは手掛けづらくTOPIX型優位の展開~ 11月1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■ハイテクは手掛けづらくTOPIX型優位の展開 ■JT、3Q営業利益 9.1%増 6318億円、通期上方修正 ■前場の注目材料:旭化成、リチウム電池向けセパレーター塗工増強、400億円投資 ■ハイテクは手掛けづらくTOPIX型優位の展開 11月1日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開になりそうだ。10月31日の米国市場はNYダウが123ドル高、ナスダックは61ポイント高だった。7-9月期雇用コスト指数の伸びが予想外に拡大し、高インフレの長期化を警戒した流れから売りが先行した。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方は変わらず、値ごろ感の買いや月末の買戻しなども入り、上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比505円高の31355円。円相場は1ドル151円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになろう。日経225先物はナイトセッションで一時31400円まで買われる場面も見られており、25日線水準までのリバウンドとなった。昨日の日経平均は日銀の金融政策決定会合の結果を受けて買い戻しの動きが強まり、チャート上では節目の30500円水準での底堅さが見られ、200日線が支持線として機能する格好となった。本日は先物主導の強い動きが見込まれるなか、25日線が位置する31500円近辺を意識した流れになりそうだ。 ただし、FOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、買い一巡後はこう着感が強まるとの見方がコンセンサスだろう。そのため、戻り待ち狙いの売りも入りやすいと考えられる。とはいえ、FOMC通過後のアク抜けの可能性も考えられるため、積極的には売り込みづらいだろう。売り方の買い戻しが断続的に入りやすいなか、押し目狙いでのスタンスに向かわせそうだ。 また、昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が軟調だった。為替の円安基調は長期金利の上昇が嫌気される格好から、ディフェンシブ系にシフトしている。米国の時間外取引では、取引終了後に決算を発表したAMDが小安く推移しており、本日もハイテク株は手掛けづらくなりそうだ。そのため、TOPIX型優位の展開になりやすいほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせそうである。 ■JT、3Q営業利益 9.1%増 6318億円、通期上方修正 JT<2914>が発表した2023年12月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比7.4%増の2兆1570.18億円、営業利益は同9.1%増の6318.47億円だった。あわせて2023年12月期通期業績予想の修正を発表。営業利益を6330億円から6780億円に上方修正した。コンセンサス(6300億円程度)を上回る。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(30858.85、+161.89) ・NYダウは上昇(33052.87、+123.91) ・ナスダック総合指数は上昇(12851.24、+61.76) ・1ドル=151.50-60円 ・シカゴ日経先物は上昇(31355、大阪比+505) ・SOX指数は上昇(3215.89、+30.71) ・VIX指数は低下(18.14、-1.61) ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・旭化成<3407>リチウム電池向けセパレーター塗工増強、400億円投資 ・クボタ<6326>中型建機に参入、住友建機とOEMで協業 ・三ツ知<3439>世徳との米合弁設立へ基本方針、米グループ会社3割出資 ・三菱電機<6503>来年4月に自動車機器事業を分社化 ・トーカロ<3433>半導体向け3棟新設、75億円投資 ・スタンレー電気<6923>タイ持ち分法適用会社を連結子会社化 ・ユアサ商事<8074>コネクトーム・デザインと、AI活用の外観検査装置開発 ・INPEX<1605>JSEに参加、川重・岩谷と水素供給網構築 ・トーヨーカネツ<6369>和歌山県橋本に新工場、用地取得 ・千代化建<6366>触媒技術で水素供給網、MCH合成し船舶輸送 ・日本ピラー<6490>兵庫・三田に研究拠点、EV向け部品開拓 ・KDDI<9433>富士通などと電力使用40%減の通信網を本運用、IP・光伝送融合 ・キヤノン<7751>燃えにくくポリカ並み強度のPET再生プラ開発 ・日揮HD<1963>グリーンアンモニア量産へ、福島・浪江町に実証プラント ・AGC<5201>水素燃料でのガラス製造の実証試験成功、燃焼バーナー導入 ・ヨータイ<5357>水素燃料で耐火物焼成、基礎技術確立 ・飛島建設<1805>京大防災研と連携、河川流域など災害予測 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:45 中・10月財新製造業PMI(予想:50.8、9月:50.6) 《ST》
関連銘柄 18件
1605 東証プライム
1,948.5
11/27 15:30
-27.5(%)
時価総額 2,453,426百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1805 東証プライム
1,439
9/26 15:00
+12(%)
時価総額 27,787百万円
土木に強い中堅ゼネコン。防災関連工事や不動産開発に力注ぐ。収益4Q偏重傾向。24.3期3Q累計は受注、完工高が堅調。だが販管費増が利益の重石に。総還元性向5割目標。今年10月メドに持株会社体制に移行予定。 記:2024/04/15
1963 東証プライム
1,308.5
11/27 15:30
-16.5(%)
時価総額 339,711百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
2914 東証プライム
4,243
11/27 15:30
-10(%)
時価総額 8,486,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
3407 東証プライム
1,077.5
11/27 15:30
-20(%)
時価総額 1,501,962百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
3433 東証プライム
1,763
11/27 15:30
-33(%)
時価総額 107,896百万円
溶射中心の表面処理メーカー。兵庫県神戸市に本社。溶射市場で国内トップシェア。溶射加工は半導体・FPD向け比率が高い。配当性向50%程度目安。25.3期は増収増益見通し。半導体・FPD向けなどが牽引へ。 記:2024/07/01
3439 東証スタンダード
654
11/27 13:10
+11(%)
時価総額 3,469百万円
工業用ファスナーメーカー。シート用部品など自動車部品が主力。完全オーダーメイドのカスタム製品が中心。冷間鍛造技術に強み。日本は得意先からの受注が順調。インドにおける合弁事業に関する覚書を現地企業と締結。 記:2024/06/09
5201 東証プライム
4,580
11/27 15:30
-70(%)
時価総額 995,852百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5357 東証プライム
1,522
11/27 15:30
-23(%)
時価総額 29,822百万円
耐火物の総合メーカー。定形耐火物で国内生産量トップ。住友大阪セメントが筆頭株主。工業炉の設計・施工、電子部品用耐火物等も手掛ける。27.3期売上高320億円目標。低コスト・安定供給体制の強化図る。 記:2024/06/15
6326 東証プライム
1,907.5
11/27 15:30
-15.5(%)
時価総額 2,244,492百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6366 東証スタンダード
335
11/27 15:30
-6(%)
時価総額 87,209百万円
プラントエンジニアリング大手。LNG受入基地建設で国内トップシェア。三菱商事が筆頭株主。世界中でプラント建設実績。水素サプライチェーンの構築等も。主要案件のインドネシア銅製錬は2024年に完工予定。 記:2024/06/29
6369 東証プライム
4,010
11/27 15:30
-40(%)
時価総額 33,375百万円
物流システムの設計、製作、施工等を行う物流ソリューション事業が主力。空港手荷物搬送システムで国内トップシェア。プラント事業、産業機械事業等も。配当性向50%以上目安。物流ソリューションは事業領域拡大図る。 記:2024/08/09
6490 東証プライム
4,365
11/27 15:30
-190(%)
時価総額 109,308百万円
1924年創業の流体制御機器メーカー。旧社名は日本ピラー工業。ピラフロン製品、メカニカルシール製品等を手掛ける。半導体洗浄装置向け継手で世界トップシェア。電子機器関連事業ではグローバル市場の開拓推進。 記:2024/10/04
6503 東証プライム
2,538
11/27 15:30
-21(%)
時価総額 5,363,307百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6923 東証プライム
2,528.5
11/27 15:30
-71.5(%)
時価総額 423,524百万円
自動車ランプ大手。1920年創業。ヘッドランプやフォグランプなど自動車機器が主力。車載用LEDや液晶用バックライト等も。深紫外線技術などが強み。電子事業では脱臭機能向け近紫外LEDの拡大などに取り組む。 記:2024/10/20
7751 東証プライム
4,962
11/27 15:30
-18(%)
時価総額 6,618,132百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
8074 東証プライム
4,325
11/27 15:30
-115(%)
時価総額 95,583百万円
住設・管材・空調部門が主力の商社。工業機械、産業機器、建築・エクステリア、建設機械なども扱う。1666年創業。主要販売先は約2万社、主要仕入先は6000社。ロボット、自動化設備の拡販など成長戦略を推進。 記:2024/10/08
9433 東証プライム
4,915
11/27 15:30
-11(%)
時価総額 10,772,923百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04