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後場に注目すべき3つのポイント~円高加速で一時1300円超の急落

2024/8/1 12:36 FISCO
*12:36JST 後場に注目すべき3つのポイント~円高加速で一時1300円超の急落 8月1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、円高加速で一時1300円超の急落 ・ドル・円は下げ渋り、値ごろ感で買戻し ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅反落、円高加速で一時1300円超の急落 日経平均は大幅反落。前日比1007.58円安(-2.58%)の38094.24円(出来高概算14億2000万株)で前場の取引を終えている。 7月31日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は99.46ドル高(+0.24%)の40842.79ドル、ナスダックは451.98ポイント高(+2.64%)の17599.40、S&P500は85.86ポイント高(+1.58%)の5522.30で取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、寄り付き後、まちまち。その後、主要ハイテク企業の好決算を好感した買いがけん引し、相場は終日堅調に推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利を据え置いたが、パウエル議長がその後の会見で、9月の利下げの可能性を示唆すると期待感に相場は続伸し終了。 米国株は上昇したものの、為替が1ドル149円台と円高ドル安が加速したことから、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は38781.56円を寄付きでつけた後、為替が1ドル148円台に突入したことも影響し、下げ足を強め、7月26日安値に迫る37737.88円まで急落した。日経平均の急落を受けて、日経平均VIは一時23ポイント台まで上昇。プライム市場の売買代金は3.2兆円まで膨らんだ。 日経平均採用銘柄では、決算が影響してコニカミノルタ<4902>、ヤマハ<7951>、三菱電機<6503>、パナソニックHD<6752>、アルプスアルパイン<6770>が売り優勢となった。また、植田日銀総裁が前日、「経済・物価見通しに沿って動けば、引き続き金利を上げていく」と発言したことが嫌気されて、住友不動産<8830>、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、東京建物<8804>、東急不動産HD<3289>など不動産株が総じて売られた。 一方、決算内容や構造改革などがポジティブ視されてアドバンテスト<6857>、住友ファーマ<4506>、ソシオネクスト<6526>、日立<6501>が買われた。このほか、りそなホールディングス<8308>、ふくおかフィナンシャルG<8354>、コンコルディア・フィナンシャル<7186>、しずおかFG<5831>など銀行株の一角がしっかり。 全業種が売られるなか、不動産業、輸送用機器、機械、保険業、電気・ガス業の下げが目立った。 日経平均は下げ幅をやや縮小し38000円台で前場の取引を終えたが、為替市場、金利市場ともに流動的となっていることから後場も慌ただしい地合いとなりそうだ。個別銘柄では決算発表銘柄に注目が集まる。とりわけ13時25分に予定されているトヨタ自<7203>に関心が向かおう。足元の急激な円高ドル安に、昨日、取引時間中に「国交省が是正命令を出す」とも報じられたことも加わり、1月以来の水準まで下落している。強気な決算は厳しいとの見方が強まっているなか、決算発表をきっかけに下げ幅縮小となるか注目だ。トヨタ自がポジティブな動きを示せば、東京市場全体のマインドも多少改善されよう。 ■ドル・円は下げ渋り、値ごろ感で買戻し 1日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ観測や日銀の金融正常化でドル買い・円売りが強まり、150円32銭から148円51銭まで一時下落。ただ、ドルは値ごろ感から買い戻され、149円半ばに持ち直した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は148円51銭から150円32銭、ユーロ・円は160円88銭から162円70銭、ユーロ・ドルは1.0822ドルから1.0833ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ベガコーポレーション<3542>、Amazia<4424>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・6月貿易収支:+55.89億豪ドル(予想:+50.00億豪ドル、5月:+50.52億豪ドル←+57.73億豪ドル) ・中・7月財新製造業PMI:49.8(予想:51.5、6月:51.8) 【要人発言】 ・パウエルFRB議長 「需要鈍化を目指し、引き締め姿勢を維持する」 「2つの責務を巡り、均衡に焦点を当てる」 「インフレ2%目標達成を強く公約」 「労働市場の需給はより均衡化」 「支出のペースは減速も依然堅調」 「経済の展開次第で、金融政策修正へ」 「経済が引き続き堅調ならば、必要である限り金利を維持する」 「委員会は利下げに近づいている感触」 「9月会合で、利下げが選択肢となる可能性も」 <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《CS》
関連銘柄 23件
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時価総額 702,843百万円
東急不動産、東急コミュニティー、東急リバブルなどを傘下に収める持株会社。渋谷エリアの商業施設、オフィスビルの開発・運営に強み。配当性向30%以上目安。25.3期は売上、各利益ともに過去最高更新を見込む。 記:2024/07/05
3542 東証グロース
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時価総額 7,500百万円
家具・インテリア用品のオンライン通販サイト「LOWYA」の運営を行う。卸売りや直営店の展開、越境ECプラットフォーム事業等も。無借金経営。LOWYAは旗艦店会員数、エンゲージメントアカウント数が順調増。 記:2024/06/07
4424 東証グロース
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国内最大級のマンガアプリ「マンガBANG!」を運営。女性向けマンガアプリ「マンガトート」、オリジナルマンガレーベル「マンガBANGコミックス」等も。オリジナル作品の制作強化、新規事業の創出等に注力。 記:2024/08/06
4506 東証プライム
603
11/27 15:30
+2(%)
時価総額 239,934百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
4902 東証プライム
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カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
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11/27 15:30
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時価総額 780,809百万円
静岡県地盤の地方銀行「静岡銀行」を中核とする持株会社。静銀経営コンサルティング、静銀リース等も傘下に持つ。持分法適用関連会社にマネックスグループ。総資産は16兆円超。預金、貸出金シェアで県内トップ。 記:2024/08/26
6501 東証プライム
3,735
11/27 15:30
+23(%)
時価総額 17,317,585百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6503 東証プライム
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-21(%)
時価総額 5,363,307百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6526 東証プライム
2,343
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時価総額 420,332百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
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時価総額 3,630,126百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6770 東証プライム
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時価総額 334,404百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
6857 東証プライム
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時価総額 6,516,795百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
888.8
11/27 15:30
-1.9(%)
時価総額 1,075,107百万円
横浜銀行、東日本銀行の経営統合で誕生した持株会社。地方銀行で預金残高、貸出残高はトップクラスの規模。法人顧客は約25万社。配当性向は40%程度目安。ソリューションビジネスの深化・拡大などに取り組む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,571
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-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7951 東証プライム
1,086.5
11/27 15:30
-13.5(%)
時価総額 589,970百万円
世界最大の総合楽器メーカー。1887年創業。静岡県浜松市に本社。ピアノ、電子楽器、弦楽器等の製造・販売を行う。音響機器、電子デバイス等も手掛ける。総還元性向50%目標。業務用音響機器は旺盛な需要続く。 記:2024/08/30
8308 東証プライム
1,226.5
11/27 15:30
-8.5(%)
時価総額 2,944,802百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。埼玉りそな銀行、関西みらい銀行なども傘下に持つ。収益・コスト構造改革の加速図る。26.3期当期純利益1700億円目標。 記:2024/10/28
4,110
11/27 15:30
-25(%)
時価総額 785,577百万円
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行などを傘下に収める持株会社。国内最大規模の地域金融機関。総資産は32兆円超。スマホ専業のみんなの銀行などを育成。デジタルチャネルの拡充などに取り組む。 記:2024/08/01
8801 東証プライム
1,250
11/27 15:30
-9(%)
時価総額 3,514,654百万円
大手総合デベロッパー。オフィスビル、商業施設等の賃貸が主力。連結子会社に三井不動産レジデンシャル、三井不動産リアルティ、東京ドームなど。データセンター事業の強化図る。27.3期純利益2700億円以上目標。 記:2024/08/30
8802 東証プライム
2,108
11/27 15:30
-18(%)
時価総額 2,679,850百万円
総合不動産大手。三菱グループ。新丸の内ビルディングなど東京・丸の内エリアでオフィスビルを多数保有。住宅事業や投資マネジメント事業等も。配当性向30%程度目処。再開発プロジェクトの推進、事業化等に取り組む。 記:2024/07/07
8804 東証プライム
2,606
11/27 15:30
-64(%)
時価総額 545,092百万円
1896年創業の総合不動産デベロッパー。旧安田財閥系。東京・八重洲、日本橋周辺が最重点エリア。マンションはBrilliaブランドで展開。配当性向30%以上目安。保有オフィスビルは40棟超。稼働率は高水準。 記:2024/07/07
8830 東証プライム
4,556
11/27 15:30
+72(%)
時価総額 2,169,048百万円
大手総合不動産会社。住友本社の不動産部門を継承する会社として1949年に設立。東京都心部を中心にオフィスビル230棟超を管理・運営。不動産販売やリフォーム等も。六本木五丁目、飯田橋など進行中の案件は豊富。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
51,190
11/27 15:30
-260(%)
時価総額 16,289,733百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
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時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17