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ルネサス、大日印、東海カーボなど

2023/2/10 16:02 FISCO
<7203> トヨタ自 1879 -22反落。前日の取引時間中に決算を発表、前日は買い先行となっていたが、本日は戻り売り優勢の展開となっている。10-12月期営業利益は9567億円で前年同期比22.0%増となり、8000億円程度の市場コンセンサスを上振れている。ただ、北米収益の低迷が続いているほか、グローバル生産台数計画下方修正など、依然としてサプライチェーンの安定化が遅れていることなどをマイナス視する流れにもなっているようだ。 <8035> 東エレク 48270 +2010大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1148億円で前年同期比26.4%減となったが、市場予想は100億円近く上振れたようだ。また、通期計画は従来の5460億円から5800億円に上方修正。一部案件の前倒し計上、中国リスクの影響が軽微であったことを背景としている。上半期決算時に下方修正していたことで、ポジティブなインパクトに。1:3の株式分割実施も支援材料に。 <9613> NTTデータ 1975 -155大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、その後は急伸の展開となったが、本日は一転して急反落する形に。10-12月期営業利益は755億円で前年同期比30.3%増、市場予想を150億円程度上振れ。ただ、背景は戦略投資やNTT Ltd.の構造改革費用の後ずれなどともみられているようだ。一方、純利益は329億円で同14.1%減となっており、NTT Ltd.子会社に伴う純利益へのマイナス影響を意識も。 <4543> テルモ 3899 +94大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は375億円で前年同期比31.3%増益となり、市場予想を30億円程度上振れている。一方、通期予想は従来の1320億円から1220億円、前期比5.2%増に下方修正。インフレによるマイナス影響、部材不足による血漿採取事業の立ち上げ遅れなどが背景。ただ、下振れ自体は想定線であり、来期業績への期待も高いことから悪材料出尽くしにもつながっているようだ。 <6723> ルネサス 1608 +206急伸。前日に第4四半期決算を発表、10-12月期のNON-GAAPベース売上収益は3913億円で、従来予想レンジ3810-3890億円を上回る。粗利益率も同想54.0%を上回る56.0%、結果、営業益は従来予想を180億円程度上回る。また、23年1-3月期計画は売上収益が3475-3625億円で、3570億円程度の市場想定に沿う形に。堅調な業績ほか、INCJ保有株の自社株買いも好影響に。 <5401> 日本製鉄 2783.5 +121大幅続伸で高値更新。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期累計事業利益は7618億円で前年同期比2.4%増、通期計画8700億円は据え置いたが、在庫評価損益などを除いた実力ベースの事業利益は6300億円から6900億円に増額修正。スプレッドの拡大が背景。未定であった年間配当金は180円として、前期比20円の増配に。JFEHDの決算で警戒感が先行していた中、安心感につながった。 <8802> 三菱地所 1619 -63.5大幅安で一時昨年3月以来の1600円割れに。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は579億円で前年同期比4.5%減と減益に転じ、630億円程度のコンセンサスも下振れた。通期営業利益予想は据え置きも、海外金利上昇の影響などで経常利益は従来の2710億円から2670億円に減額。金融環境や不動産市況の先行き不透明感が拭いきれないなか、実績値の下振れをネガティブ視する動きが優勢に。 <7912> 大日印 3625 +440急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は170億円で前年同期比7.8%減となったが、前四半期比では約6割の増益となり、コンセンサスも5億円程度上振れている。通期計画下振れ懸念は依然残るものの、想定以上に底堅い決算との評価が優勢のようだ。また、新中計策定に向けた基本方針を発表、過去最大の自己株式取得を計画しているようで期待材料にもつながっている。 <4681> リゾートトラ 2118 -241急落。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は39.2億円で前年同期比5.2%増となり、35億円程度のコンセンサスも上回っている。ただ、賞与費用増などもあったとみられ、増益率は7-9月期の同10.4%増を下回り、経常利益も減益幅が拡大する形に。通期予想115億円、前期比32.3%増も据え置きであり、コロナ禍からの回復期待が高かったためネガティブに捉える動きが先行のようだ。 <5301> 東海カーボ 1199 +117急伸。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は406億円で前期比64.7%増となり、従来予想の350億円を大幅に上振れる着地に。カーボンブランクの売価改善などが寄与したもよう。また、23年12月期見通しは450億円で同10.9%増益の見通しとし、コンセンサスの400億円程度を上回る水準となっている。配当計画も前期の30円から36円に増配計画としている。 《ST》
関連銘柄 10件
4543 東証プライム
3,027
12/20 15:30
-19(%)
時価総額 4,512,340百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4681 東証プライム
3,102
12/20 15:30
-47(%)
時価総額 336,632百万円
ホテル会員権の販売等を行う会員権事業、ホテル及びレストランの運営等を行うホテルレストラン等事業、メディカル会員権の販売等を行うメディカル事業を展開。サンクチュアリコート琵琶湖などホテル会員権は販売順調。 記:2024/10/13
5301 東証プライム
879
12/20 15:30
-7.9(%)
時価総額 197,725百万円
炭素・黒鉛製品メーカー。黒鉛電極、カーボンブラックで国内トップシェア。ファインカーボン事業、アルミ電解用のカソード等も手掛ける。ファインカーボン及び工業炉に積極投資。26.12期売上高4580億円目標。 記:2024/10/20
5401 東証プライム
2,982
12/20 15:30
+2(%)
時価総額 2,833,857百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。米鉄鋼大手USスチール買収は不透明。 記:2024/11/15
2,029.5
12/20 15:30
+24(%)
時価総額 3,796,413百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
7203 東証プライム
2,771.5
12/20 15:30
+47.5(%)
時価総額 43,775,806百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7912 東証プライム
2,211.5
12/20 15:30
-40(%)
時価総額 1,226,235百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。有機ELディスプレイ製造用メタルマスクなどで世界トップシェア。事業領域の拡張図る。 記:2024/11/27
8035 東証プライム
23,300
12/20 15:30
-150(%)
時価総額 10,989,049百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8802 東証プライム
2,145.5
12/20 15:30
+84.5(%)
時価総額 2,727,523百万円
総合不動産大手。三菱グループ。新丸の内ビルディングなど東京・丸の内エリアでオフィスビルを多数保有。住宅事業や投資マネジメント事業等も。配当性向30%程度目処。再開発プロジェクトの推進、事業化等に取り組む。 記:2024/07/07
9613 東証プライム
2,966.5
12/20 15:30
-17.5(%)
時価総額 4,160,516百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10