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後場に注目すべき3つのポイント~需給懸念と根強い「ブル」の綱引き

2020/7/1 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~需給懸念と根強い「ブル」の綱引き 1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反落、需給懸念と根強い「ブル」の綱引き ・ドル・円は反落、朝方の買い一巡後は売り優勢に ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がアステラス製薬<4503> ■日経平均は小幅反落、需給懸念と根強い「ブル」の綱引き 日経平均は小幅反落。41.94円安の22246.20円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。 6月30日の米株式市場でNYダウは続伸し、217ドル高となった。6月のシカゴ購買部協会景気指数が予想を下回り、朝方は売りが先行。しかし、6月のCB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が急回復し、投資家心理を上向かせた。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長とムニューシン財務長官の議会証言を受け、新型コロナウイルスを巡る追加支援策への期待も高まった。為替相場は一時1ドル=108円台まで円安方向に振れ、本日の日経平均はこうした流れを好感して50円高からスタート。朝方には22360.31円(72.17円高)まで上昇する場面もあったが、NYダウ先物の時間外取引での下落などが重しとなり、前日終値を挟みもみ合う展開となった。 個別では、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、三菱UFJ<8306>などがさえない。新型コロナの影響でLINE<3938>との経営統合が遅れると発表したZHD<4689>は2%超の下落。東京海上<8766>も3%近い下落でやや軟調ぶりが目立つ。また、事業再生ADR(私的整理)制度の利用を発表したサンデンHD<6444>が急落し、東証1部下落率トップとなった。一方、米半導体株高の流れを引き継いで東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテス<6857>などの関連銘柄が大きく上昇。総務省による通話回線のレンタル料引き下げ裁定を受け、格安料金プランの提供を発表した日本通信<9424>も買いを集めている。また、パイプドHD<3919>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、空運業、パルプ・紙、不動産業などが下落率上位。半面、精密機器、電気機器、証券などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は32%となっている。 前日の米国株は続伸したものの、その後時間外取引で米株価指数先物が下落していることもあり、本日の日経平均は伸び悩む展開となっている。日足チャートを見ると22430円近辺に位置する25日移動平均線水準に届かず、前日あたりから日中値幅も乏しくなってきた。ここまでの東証1部売買代金は8700億円程度と前日から一段と減り、売りも買いも積極的には出にくい状況と言える。 売買代金上位を見ると、自動車株や金融株といった時価総額上位銘柄を中心に軟調。一方で半導体関連を中心とした値がさ株の一角が買われている。このため、前引けでの下落率は日経平均の0.19%に対し、東証株価指数(TOPIX)は0.45%とやや大きい。業種別騰落率はやや方向感に乏しいが、日銀が朝方発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)で景況感の悪化が鮮明だったセクターを中心に軟調か。東京都の新型コロナ新規感染者数が6月28日60人、29日58人、30日54人と比較的高い水準で推移しており、影響長期化を警戒する向きもあるとみられる。 前日に急落する場面があったマザーズ指数だが、本日は5日ぶりに小幅反発。前日の当欄で指摘した「個人投資家の買い余力低下」という見立てと整合的に上値の重さが拭えないものの、1010pt台に位置する25日移動平均線水準をキープしようとする動きで、新興株に対する押し目買い意欲の根強さも窺わせる。アンジェス<4563>が売られる一方、メルカリ<4385>やBASE<4477>といったEC(電子商取引)関連銘柄が上昇。上場2日目のグッドパッチ<7351>は公開価格の約4倍となる初値を付けており、IPO(新規株式公開)銘柄の初値高も継続だ。 アジア市場は香港が休場で、中国・上海総合指数などはしっかり。6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は2カ月連続で節目の50を上回った。ただ、米国では引き続き今晩の6月ADP雇用統計や6月サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数、2日の6月雇用統計といった重要な経済指標の発表を控える。積極的に上値は追いにくく、米株価指数先物の下落も重なって、後場の日経平均は軟調もみ合いとなりそうだ。前引けのTOPIX下落率からは日銀の上場投資信託(ETF)買い入れが実施されるかは見通しづらい。直近では0.3%以上の下落で実施される日とされない日が散見される。 さて、米経済指標の内容を見極めたいとの思惑や新型コロナ再拡大への警戒感とともに、前日の当欄で触れた上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売り観測も話題となっており、相場の重しとなっているようだ。一部証券会社は合計で約7000億円の売りが発生するとの試算を示しており、短期的なインパクトは大きいだろう。 反面、米投資家を中心に「強気(ブル)派」が多いとの情報もある。その根拠としては(1)新型コロナが再拡大しても財政による支援への期待が高まる、(2)株価変動率(ボラティリティ)低下とともにシステム系投資家の買い戻しを誘う、(3)経済の再封鎖(ロックダウン)は政治的なハードルが高い、といったものだ。前日の当欄で景気敏感株の物色動向から「投資家はさほど弱気に傾いていない」との見方を示したが、これと整合的だろう。 需給要因で株価が下に振らされる場面があっても、ブル派が根強く残るうちは短期的なものにとどまるだろう。さしずめ現在の状況は「需給懸念と根強いブルの綱引き」といったところか。 ■ドル・円は反落、朝方の買い一巡後は売り優勢に 7月1日午前の東京市場でドル・円は反落。朝方の国内勢による買いが強まり、一時108円10銭台に浮上した。ただ、その後買い一巡で利益確定売りに押される展開となり、107円後半に弱含んだ。足元は日経平均株価が軟調地合いで、円売りは期待しにくい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円67銭から108円16銭、ユーロ・円は121円00銭から121円48銭、ユーロ・ドルは1.1228ドルから1.1240ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・リビン・テクノロジーズ<4445>、不二サッシ<5940>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がアステラス製薬<4503> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・6月調査日銀短観・大企業製造業DI:-34(予想:-31、3月:-8) ・日・6月調査日銀短観・大企業非製造業DI:-17(予想:-20、3月:8) ・日・6月調査日銀短観・大企業全産業設備投資:前年度比+3.2%(予想:+1.3%、3月:+1.8%) ・中・6月財新製造業PMI:51.2(予想:50.5、5月:50.7) <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・5月小売売上高(前月比予想:+3.5%、4月:-6.5%←-5.3%) ・16:55 独・6月失業率(予想:6.5%、5月:6.3%) ・16:55 独・6月製造業PMI改定値(予想:44.6、速報値:44.6) ・香港休場(香港特別行政区設立記念日) 《HH》
関連銘柄 19件
3919 東証スタンダード
2,794
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時価総額 23,059百万円
情報資産プラットフォーム「SPIRAL」をクラウドで提供する。政治・選挙情報サイト「政治山」なども運営。広告セグメントは成長。23.2期2Qは増収増益。MBO成立により、22年10月31日付けで上場廃止。 記:2022/10/30
3938 東証1部
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時価総額 1,304,330百万円
国内最大のメッセンジャーアプリ「LINE」を運営。広告収入に次ぐ収益の柱として金融サービスに力注ぐ。来年3月にヤフーとの統合を予定。20.12期3Q累計は子会社の売却と増資に伴う一時利益計上で営業黒字に。 記:2020/11/24
4385 東証プライム
2,589.5
10/4 15:00
+130.5(%)
時価総額 416,575百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4445 東証グロース
1,825
10/4 9:35
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時価総額 2,449百万円
リビンマッチ等のマッチングプラットフォーム、SMSハンター等のDXクラウドを手掛ける。月間平均クライアント数は2200社。外壁塗装DX「ぬりマッチ」などに積極投資。24.9期1Q売上高は過去最高。 記:2024/04/17
4477 東証グロース
234
10/4 15:00
+1(%)
時価総額 26,205百万円
ネットショップ作成サービス「BASE」や購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を提供するBASE事業が主力。オンライン決済サービス、資金調達サービス等も。PAY.JP事業ではプロダクトの強化図る。 記:2024/07/08
4503 東証プライム
1,728
10/4 15:00
+5.5(%)
時価総額 3,172,352百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4563 東証グロース
56
10/4 15:00
-1(%)
時価総額 12,190百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
4689 東証プライム
433.8
10/4 15:00
+8.7(%)
時価総額 3,310,397百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
5940 東証スタンダード
677
10/4 15:00
-4(%)
時価総額 8,548百万円
ビル用・住宅用サッシ、カーテンウォール等を手掛ける建材メーカー。1930年創業。ユニットハウスや都市ごみ焼却灰処理事業等も。不採算取引の改善、生産性向上等に取り組む。25.3期は2桁営業増益計画。 記:2024/06/28
6444 東証スタンダード
155
10/4 15:00
+1(%)
時価総額 17,312百万円
自動車機器メーカー。カーエアコン用コンプレッサに強み。中国ハイセンス系傘下。高耐久仕様コンプレッサーの生産を開始。自動車生産台数の改善等により、23.12期通期は増収。24.12期は小幅増収見通し。 記:2024/04/14
6857 東証プライム
6,974
10/4 15:00
+109(%)
時価総額 5,343,263百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
23,775
10/4 15:00
+70(%)
時価総額 2,241,650百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,586
10/4 15:00
-15.5(%)
時価総額 42,190,556百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7351 東証グロース
380
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時価総額 3,172百万円
UI/UXデザイン支援等を行うデザインパートナー事業が主力。デザイナー採用支援サービス「ReDesigner」等も。リンクアンドモチベーション等が主要取引先。デザイナー人員数は拡大。デザイナー稼働は向上。 記:2024/07/04
8035 東証プライム
25,355
10/4 15:00
-405(%)
時価総額 11,958,255百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,480
10/4 15:00
+31.5(%)
時価総額 19,657,353百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
5,590
10/4 15:00
+11(%)
時価総額 11,403,600百万円
メガ損保の一角。生保も。M&Aで海外拡大。北米を中心とする海外保険事業、アセットマネジメント事業なども。損害保険事業は国内事業の自動車保険料率改定、海外事業の成長により好調な業績推移を見込む。30年3月末までに政策保有株ゼロにする方針。 記:2024/05/09
9424 東証プライム
162
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時価総額 26,731百万円
MVNO事業者。2001年に世界で初めてデータ通信MVNO事業を開始。SIM事業、FPoS事業、ローカル4G/5G事業を手掛ける。日本通信SIMの契約回線数は順調増。FPoSの評価定着、事例拡大図る。 記:2024/07/05
9983 東証プライム
49,210
10/4 15:00
+720(%)
時価総額 15,659,655百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10