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後場に注目すべき3つのポイント~不透明要因抱えつつも目先株高へ

2019/11/5 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~不透明要因抱えつつも目先株高へ 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、不透明要因抱えつつも目先株高へ ・ドル・円はしっかり、上昇一服後は伸び悩み ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はKDDI<9433> ■日経平均は大幅反発、不透明要因抱えつつも目先株高へ 日経平均は大幅反発。342.89円高の23193.66円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 日本の3連休中、米株式市場では10月雇用統計における雇用者数の予想上振れや米中貿易協議の進展期待により、NYダウがおよそ3カ月半ぶりに最高値を更新した。米中協議を巡っては、合意「第1弾」の署名場所についてトランプ大統領が「アイオワ州を考えていると述べた」などと報じられている。為替相場も1ドル=108円台後半と前週末より円安方向に振れ、連休明けの日経平均はこうした流れを好感し268円高からスタート。朝方には一時23215.48円(364.71円高)まで上昇して取引時間中の年初来高値を更新し、その後も高値圏で堅調に推移した。東証1部の値上がり銘柄は全体の8割弱、対して値下がり銘柄は1割強となっている。 個別では、ZHD<4689>が商いを伴って急伸し、東証1部上昇率トップとなっている。今上期の決算を発表したが、7-9月期の想定以上の収益改善が評価された。他の決算発表銘柄ではKDDI<9433>などが買われ、ヤマハ<7951>やリコー<7752>、シャープ<6753>もZHD同様に大幅高。売買代金上位では任天堂<7974>やソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>などが堅調だった。一方、今期利益見通しの下方修正と配当減額を発表した住友商<8053>が2%超下落したほか、日立<6501>、アステラス薬<4503>、NTTドコモ<9437>もさえない。三井E&S<7003>やコニカミノルタ<4902>は業績下方修正が嫌気されて急落し、東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、鉱業、金属製品、石油・石炭製品などが上昇率上位で、その他も全般堅調。反面、電気・ガス業、空運業、不動産業の3業種が下落した。 堅調な米雇用や米中協議の進展を窺わせるトランプ氏の発言が好感され、米国ではS&P500指数やナスダック総合指数に続き、NYダウも最高値を更新した。連休明けの東京市場ではこうした流れを引き継いで買いが先行し、日経平均は朝方に取引時間中の年初来高値を更新。その後高値もち合いといった様相で、日中は積極的に上値を追う投資家が少ない印象もある。しかし、今月中にも行われるという米中合意「第1弾」の署名に向けて、トランプ氏の前向きな発言が市場を一層強気に傾かせる可能性があることなどを考慮すると、積極的に売り持ち高を積み上げづらいところだろう。また、米株高で資金余力の増した海外投資家による断続的な買いも想定される。なお、本日は米10月サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数の発表が予定されている。9月分では予想以上の低下が嫌気されただけに注意が必要だが、目先は改善期待が先行しやすいか。 企業決算を巡っては、米中摩擦や海外経済の減速といった厳しい環境下で業績下方修正を発表する輸出企業が少なくないが、本日大きく値を上げているヤマハやリコーのように稼ぐ力を着実に増している企業も見られる点は評価すべきだろう。米中協議の行方のほか、欧州連合(EU)離脱問題を抱えた英国の12月総選挙の結果など不透明要因を抱えつつも、目先は株価の堅調推移が続きそうだ。なお、本日はソフトバンク<9434>、スズキ<7269>などが決算発表を予定している。 ■ドル・円はしっかり、上昇一服後は伸び悩み 5日午前の東京市場でドル・円はしっかり。米中協議の進展期待でリスク選好的な円売りが先行したが、ドルの上昇は一服し上値の重さも目立つ。 米中貿易協議は部分合意に関し両国首脳の署名が期待され、リスクオンのムードが広がる。3連休明けの東京株式市場は日経平均株価が堅調な値動きで円売りが主要通貨を押し上げ、ドル・円は108円70銭台に浮上。 午前中に発表された中国財新サービス部門PMIは前回から小幅鈍化の予想と一致し、下振れ回避を好感した円売りに振れたようだ。 ランチタイムの日経平均先物は大幅高となり、目先の日本株高継続への期待感から円売り方向に振れやすい。ただ、上海総合指数は序盤では軟調地合いが続き、円売りを抑制。また、ドルは1ドル=108円台後半で売りが観測され上値の重さが目立つ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円56銭から108円78銭、ユーロ・円は120円75銭から121円07銭、ユーロ・ドルは1.1121ドルから1.1131ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ダイトーケミックス<4366>、エムケイシステム<3910>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はKDDI<9433> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「(米中協議は)合意に近づいている。中国は合意を強く望んでいる」 【経済指標】 ・日・10月マネタリーベース:前年比+3.1%(9月:+3.0%) ・中・10月財新サービス業PMI:51.1(予想:51.1、9月:51.3) <国内> 特になし <海外> ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(0.75%に据え置き予想) 《HH》
関連銘柄 21件
3910 東証スタンダード
289
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,569百万円
社労士業務支援システム「社労夢」、WEB年末調整システム「eNEN」等の社労夢事業が主力。人事評価・人財育成クラウドシステム「GooooN」等のCuBe事業も。新製品開発、原価低減などに取り組む。 記:2024/10/07
4366 東証スタンダード
623
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 6,978百万円
半導体・液晶用感光性材料やイメージング材料、医薬中間体、化成品などの製造・販売を行う。受託製造がメイン。蝶理、長瀬産業等が主要取引先。27.3期売上200億円目標。先端フォトレジスト用材料の受託拡大図る。 記:2024/10/21
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
4902 東証プライム
685.8
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 344,727百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7003 東証プライム
1,555
11/22 15:30
+50(%)
時価総額 160,319百万円
舶用エンジン、コンテナクレーン等を手掛ける総合重工メーカー。1917年に旧三井物産造船部として創業。舶用大型エンジン、港湾クレーンで国内トップシェア。舶用推進、港湾物流の中核事業中心に収益力強化進める。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7752 東証プライム
1,647
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 966,771百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
7951 東証プライム
1,090.5
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 592,142百万円
世界最大の総合楽器メーカー。1887年創業。静岡県浜松市に本社。ピアノ、電子楽器、弦楽器等の製造・販売を行う。音響機器、電子デバイス等も手掛ける。総還元性向50%目標。業務用音響機器は旺盛な需要続く。 記:2024/08/30
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9434 東証プライム
193.7
11/22 15:30
+0.8(%)
時価総額 9,235,495百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17