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日経平均は6日続伸、ワクチン開発進展を好感

2020/11/10 12:12 FISCO
*12:12JST 日経平均は6日続伸、ワクチン開発進展を好感  日経平均は6日続伸。268.37円高の25108.21円(出来高概算10億8725万株)で前場の取引を終えている。  前日9日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は834.57ドル高の29157.97ドル、ナスダックは181.45ポイント安の11713.78ポイントで取引を終了した。米大統領選の結果に目処がつき不透明感が一段と後退したほか、新型コロナワクチン開発で大きな前進が見られ、景気見通しが大きく改善し、ハイテク株から景気循環株へのポートフォリオの移行が目立ちダウ平均株価は日中取引で過去最高値を更新した。一方、ナスダック総合指数は下落して取引を終えた。ダウ平均の大幅高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。東京市場でもワクチン開発の進展が好感された。また、20年4-9月期決算発表で業績予想を上方修正する企業が多いことや、外為市場で昨日午後に比べ円安・ドル高に振れていることなども株価下支え要因となった。  個別では、ワクチン開発進展を受けワクチン向け保冷庫などを手掛けるツインバード<6897>がストップ高買い気配となり、20年12月期業績予想を上方修正したビジョン<9416>がストップ高まで買われ、同じく20年12月期業績予想を上方修正したヤマハ発<7272>が20%を超す大幅高となり、21年3月期業績予想を上方修正したセントケアHD<2374>、島津製<7701>、高砂香料<4914>、ブラザー工業<6448>、三井金<5706>、日本特殊陶業<5334>が上げた。また、ワクチン開発進展を受け経済活動の正常化期待からH.I.S.<9603>、OLC<4661>の旅行・レジャー関連株や、JAL<9201>、ANA<9202>の空運株が物色され、原油価格上昇を受けた国際帝石<1605>、石油資源<1662>の資源株、米国長期金利の急騰を受けた三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>も堅調だった。  一方、20年12月期第3四半期(20年1-9月)連結営業利益が前年同期比45.3%減となったケネディクス<4321>がストップ安となり、21年3月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比20.9%減となったゲオHD<2681>、20年12月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が先行したエアーテック<6291>、メック<4971>、4-9月期連結純利益が過去最高となったが利益確定売りが先行したソフトバンクG<9984>が下げた。  セクターでは、空運業、鉱業、保険業、陸運業、鉄鋼などが値上がり率上位。一方、その他製品、情報・通信業が値下がりしている。東証1部の値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は33%となっている。  ワクチン開発進展を受け、前場の東京株式市場では、いわゆるバリュー株(出遅れ株)や景気敏感株が買われ、グロース株(成長株)や景気ディフェンシブ株が売られる展開となった。この流れは続くのだろうか。当欄で以前何度か取り上げた「株価=景気/金利」という式を使って考えてみよう。分子の景気が大きくなる局面ではバリュー株有利、分母の金利が小さくなる局面ではグロース株有利の展開となる。  まず、分子の景気。ワクチン開発の進展で景気先行きに強気の見方が増えているが、ワクチンが広く普及するには今後、かなりの時間がかかる。加えて、コロナ禍に関し、バイデン氏は感染拡大防止に軸足を置くと見られており、今後、コロナ対策強化により景気の先行き不透明感が強まる場面もありそうだ。景気回復期待は今までに増して高まるだろうが、まだまだ紆余曲折ありそうだ。ややはしゃぎ過ぎの感は否めない。  一方、分母の金利。昨日の米国市場では景気の先行きに強気な見方が広がり、米10年債利回りは一時0.97%と8カ月ぶりの高水準に急騰した。しかし、足元はと言えば欧米で新型コロナ感染は拡大しており、経済活動は鈍化するとの見方がある。景気回復の勢いが鈍れば金利上昇も緩やかなものとなるだろう。金利もここから急速に上昇することは想定しづらい。  このように、昨日のワクチン開発進展のニュースで、市場のシナリオが一気に変わるという見方はやや無理があるように感じる。ここから時間をかけて少しずつシナリオ転換するというのが穏当な見方ではないだろうか。  さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。ワクチン開発進展を受け、相場の先高観は強くなったものの、日経平均は昨日までの5営業日で1800円を超す上げとなっており、高値警戒感も指摘されている。昨日の米国市場で取引終了にかけてダウ平均が伸び悩んだこともあり、今晩の米国市場の動向を確認したいとのムードも広がりそうだ。(小山 眞一) 《AK》
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国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
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石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。海外はイラク・ガラフ油田など。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。人件費増が重し。 記:2024/09/04
770
10/4 15:00
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2681 東証プライム
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映画・音楽・ゲーム等を取り扱うメディアショップ「ゲオ」、総合リユースショップ「セカンドストリート」を中核とする持株会社。グループ店舗数は2100店舗超。「GEO mobile」の単独店出店などを推進。 記:2024/06/25
4321 東証1部
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3/16 15:00
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時価総額 164,995百万円
独立系の不動産ファンド運営会社。不動産管理・運営も。20.12期はコロナ禍に伴う運営ホテルの一時休業などが痛手に。三井住友F&リースによるTOBが成立。3月19日付で上場廃止に。伊藤忠との業務提携は解消。 記:2021/03/09
4661 東証プライム
3,724
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時価総額 6,771,912百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
4914 東証プライム
5,510
10/4 15:00
+20(%)
時価総額 111,038百万円
国内トップの香料メーカー。食品、日用品、化粧品向けが多い。香料原料や医薬中間体なども。フレーバー部門は飲料向けなどが伸びる。円安効果などでアロマイングリディエンツ部門は売上増。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/13
4971 東証プライム
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時価総額 74,363百万円
化学薬品メーカー。電子基板・部品製造用薬品の開発、製造、販売を行う。兵庫県尼崎市に本社。有機パッケージ基板の銅表面処理剤で世界トップシェア。薬品売上は順調。高密度電子基板向け製品の開発、販売に注力。 記:2024/07/05
5334 東証プライム
4,113
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+9(%)
時価総額 839,772百万円
自動車関連事業が主力。スパークプラグ、排気ガス浄化システム用酸素センサで世界トップシェア。半導体製造装置部品、酸素濃縮装置等も。自動車関連分野は高付加価値製品の拡販図る。30.3期売上7500億円目標。 記:2024/06/03
5706 東証プライム
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時価総額 285,670百万円
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6291 東証スタンダード
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6448 東証プライム
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6897 東証スタンダード
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7272 東証プライム
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7701 東証プライム
4,874
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時価総額 1,443,045百万円
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1,480
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3,089
10/4 15:00
+57(%)
時価総額 12,122,879百万円
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2,970
10/4 15:00
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時価総額 7,541,573百万円
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9201 東証プライム
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9202 東証プライム
2,945
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-2.5(%)
時価総額 1,426,246百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9416 東証プライム
1,194
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+4(%)
時価総額 60,126百万円
海外用WiFiルーターレンタルサービスを展開。世界200以上の国と地域で利用可能な定額制Wi-Fiルーターを手掛ける。インバウンド需要の改善等でグローバルWiFi事業は好調。23.12期通期は大幅増益。 記:2024/04/14
9603 東証プライム
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時価総額 139,437百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09
9984 東証プライム
8,561
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-119(%)
時価総額 14,750,209百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17