マーケット
3/29 15:15
40,369.44
+201.37
39,807.37
+47.29
暗号資産
FISCO BTC Index
3/29 18:04:06
10,621,029
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

オーケストラ Research Memo(2):企業のDX推進を支援

2020/12/23 15:12 FISCO
*15:12JST オーケストラ Research Memo(2):企業のDX推進を支援 ■会社概要 Orchestra Holdings<6533>は企業ビジョンに「創造の連鎖」を掲げている。企業のDX推進を支援するサービスを展開しており、デジタルマーケティング領域におけるマーケティング戦略の立案からMAやCRM等をワンストップで提供するクラウドインテグレーションを、成長ドライバーとしている。 同社は2009年6月に設立し、2016年9月に東京証券取引所(以下、東証)マザーズに新規上場した。2017年7月に持株会社体制に移行し商号を(株)デジタルアイデンティティから(株)Orchestra Holdingsに変更、2018年12月に東証1部に市場変更した。 2020年12月期第3四半期末時点の資本金は189百万円、自己資本比率は40.3%、発行済株式数は9,157,200株(自己株式97株含む)となっている。なお、グループは同社及び連結子会社11社で構成されている。 1. 事業概要 セグメント区分は、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業、デジタルマーケティング事業、その他(プラットフォーム事業、新規事業等)となっており、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業のクラウドインテグレーションを成長ドライバーとしている。 (1)デジタルトランスフォーメーション(DX)事業 デジタルトランスフォーメーション(DX)事業は、大手企業等を対象として、クラウドインテグレーション、Webシステム開発、スマートフォンアプリ開発、IT人材サービス等を展開している。米国Salesforce.com <CRM>のMA・CRM製品の導入支援・保守・運用等をワンストップで提供するクラウドインテグレーションを主力としている。 2018年2月にSalesforce.comのコンサルティングパートナーに認定された後、ワンストップサービス提供が可能な体制と導入支援実績が高く評価されて、2019年9月にはSilver Partner、2020年3月にはGold Partnerに認定されている。また2020年8月には子会社(株)Sharing Innovationsが、Salesforce.comの子会社でBI(Business Intelligence)分析プラットフォームのリーディングカンパニーである米国Tableau Software <DATA>とパートナー契約を締結している。 (2)デジタルマーケティング事業 デジタルマーケティング事業は、インターネット広告に関するサービスとして、強みを持つ運用型広告サービスを主力に、SEO(Search Engine Optimization)コンサルティングサービス、クリエイティブサービスなど、企業のデジタルマーケティング施策に関するトータルソリューションを提供している。 2020年11月には、専門的な運用知識、運用実績、高品質な広告運用が評価され、子会社(株)デジタルアイデンティティが「Yahoo!マーケティングソリューションパートナー」において広告運用パートナーの特別認定パートナーに4期連続で認定された。 (3)その他 プラットフォーム事業は、2014年にサービスを開始した「チャットで話せる占いアプリ ウラーラ」(以下、「ウラーラ」)を主力として、占いを主要カテゴリーとするスマートフォン向けネイティブアプリの企画・開発・運営を展開している。このアプリは、時間課金制ではなく、1文字3円からの文字課金制としている。2020年6月には「ウラーラ」のチャット鑑定数が累計100万件を突破しており、月間チャット鑑定数は1.5万件以上、鑑定士(占い師)登録数は850名以上の規模に拡大している。 新規事業等は、成長性・収益性の高い新事業領域への展開に向けて、タレントマネジメントシステム(人材管理システム)「ESI」の開発・販売、M&Aマッチングプラットフォーム「Concerto」の開発・運営などに取り組んでいる。タレントマネジメントシステム「ESI」は(株)セブン&アイ・フードシステムズ、ベルク<9974>、ソフトバンク<9434>、横河ソリューションサービス(株)のほか、大手鉄鋼系システム会社、大手信託銀行、大手総合印刷会社、大手電機メーカー、大手銀行系システム会社などに導入実績を持ち、大手企業を中心に導入企業数が順調に増加している。 また企業ビジョンである「創造の連鎖」を実現すべく、投資事業を通じてベンチャービジネスをサポートしている。出資先のIPO例としては、2020年7月にBranding Engineer<7352>が東証マザーズ、2020年11月にジオコード<7357>が東証JASDAQ、2020年12月にかっこ<4166>が東証マザーズに新規上場した。 2. セグメント別売上高・営業利益の推移 セグメント別の売上高構成比及び営業利益構成比については、デジタルマーケティング事業が売上高構成比で67.0%、営業利益構成比で70.8%と過半を占めている。一方で、クラウドインテグレーションがけん引、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業が急成長していることにも注目したい。 3. 特徴・強み 同社の特徴・強みとしては、M&Aを積極活用してIT・DXやデジタルマーケティングといった成長分野にビジネス展開していること、成長ドライバーと位置付けるDX支援のクラウドインテグレーションを中心に、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業とデジタルマーケティング事業のシナジーを創出していることである。 M&Aの一例を挙げると、2020年5月に、Sharing Innovationsがオフショア開発体制強化に向けてMulodo Vietnam(ベトナム)を子会社化した。また、2020年10月にはAWS(アマゾンウェブサービス)認定アドバンスドコンサルティングパートナーである(株)スカイアーチネットワークスと合弁で、クラウド型コンタクトセンターを提供する子会社(株)クラウドアーチを設立した。 今後も、M&Aを積極活用して、クラウドインテグレーションを中心に、開発体制の強化、新たな柱となる事業の育成、事業間のシナジー創出を推進する方針だ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《YM》
関連銘柄 6件
4166 東証グロース
733
3/29 15:00
-1(%)
時価総額 1,929百万円
SaaS型の不正検知サービスを提供。BNPL業者向け決済システムも。23.12期3Q累計は主要客との取引終了が痛打。ただEC事業者の新規客獲得が進んで想定より影響軽微に。新規サービスの早期収益化を推進へ。 記:2023/12/11
6533 東証プライム
974
3/29 15:00
+26(%)
時価総額 9,542百万円
DX支援サービス会社。システム開発やアプリ開発、クラウドサービス導入支援に加え、運用型広告サービスやSEOコンサルティング等のサービスを提供。23年12月期の売上高は会社予想を超過も、広告市況が影響した。 記:2024/03/08
7352 東証グロース
1,533
3/29 15:00
+28(%)
時価総額 64,377百万円
IT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービス「Midworks」等を手掛ける。Midworks事業は売上好調。エンジニア稼働数、登録者数ともに大幅増。24.8期1Qは2桁の増収、営業増益。 記:2024/01/28
7357 東証スタンダード
640
3/29 15:00
+3(%)
時価総額 1,687百万円
Web広告サービス会社。Webマーケティング事業が柱。中堅・中小企業がメインターゲット。クラウド型営業支援ツールも手掛け、上場企業などとの業務連携・協業を推進。外注費増加もあり、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/23
9434 東証プライム
1,951
3/29 15:00
+10(%)
時価総額 9,339,720百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04
9974 東証プライム
7,020
3/29 15:00
+80(%)
時価総額 146,493百万円
食品スーパーチェーン。イオンが大株主。埼玉県を中心に、関東で食品スーパー「ベルク」を展開する。ショッピングセンターも展開。今期3Q累計は二桁の増収、増益と伸長した。販促や商品開発、新規出店等の施策が奏功。 記:2024/02/01