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前場に注目すべき3つのポイント~手掛かり材料に欠けるなかで米国にらみの展開~

2024/11/18 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~手掛かり材料に欠けるなかで米国にらみの展開~ 18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■手掛かり材料に欠けるなかで米国にらみの展開 ■あおぞら、2Q経常利益 30.5%減 99.94億円 ■前場の注目材料:中西製作所、炊飯ライン増強、群馬工場2倍に拡張 ■手掛かり材料に欠けるなかで米国にらみの展開 18日の日本株市場は、売り先行後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが305ドル安、ナスダックは427ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のタカ派発言を受けた売りが継続した。ボストン連銀のコリンズ総裁は14日のインタビューで、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利下げが間違いなく検討されるだろうが、まだ決まったわけでないと指摘。米長期金利が上昇傾向をみせるなか、ハイテク株を中心に売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比655円安の38015円。円相場は1ドル154円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢の展開から始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37780円まで売られ、一気に75日線水準まで下げる場面もみられた。同線を下回ってくるようだと、10月28日に付けた37550円が意識されてくるため、押し目狙いの買いも慎重にさせそうだ。短期的には売られ過ぎシグナルからリバウンドのタイミングになりやすい水準ではあるものの、戻り待ち狙いの売りが警戒されやすいところである。 また、米国市場ではアプライドマテリアルズが大きく売られた。先行き見通しが慎重と受け止められ、他の半導体株へも売りが広がっていた。トランプ次期政権による米中関係の緊張を警戒するなかでハイテク株は手掛けづらく、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷になりそうである。 また、国内では決算発表が前週で一巡したこともあり、手掛かり材料に欠ける状況となる。機関投資家は動きやすくなることで、決算内容を改めて評価した物色は意識されるだろうが、個別対応にとどまると考えられる。全体としては外部環境の影響からインデックス売買に振らされやすい需給状況になるとみられるため、トランプ次期政権の政策に備える形で、米国市場との連動性が高まることになろう。 今週は20日にエヌビディアの決算発表が予定されているが、ポジティブされるようだとリバウンドをみせてくる可能性はある。一方で、失望される動きとなれば、東京市場においても下へのバイアスが強まる展開が警戒されそうだ。エヌビディアの決算待ちのなか、個別対応での短期的な物色にとどまりそうである。 ■あおぞら、2Q経常利益 30.5%減 99.94億円 あおぞら銀<8304>が発表した2025年3月期第2四半期業績は、経常収益が前年同期比15.1%減の1151億2800万円、経常利益は同30.5%減の99億9400万円だった。2025年3月期業績は、経常利益が240億円を計画。大和証券グループ本社との資本業務提携の効果について、2027年度に業務純益を100億円押し上げるとの試算を公表した。グループのGMOあおぞらネット銀行については、10月に業務純益ベースで単月黒字を達成し下期以降に黒字化の定着が視野に入ったと評価。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(38642.91、+107.21) ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・中西製作所<5941>炊飯ライン増強、群馬工場2倍に拡張 ・川崎重<7012>水素航空機、研究進む、東芝も ・NTT<9432>自動運転実証拠点、ローカル5G活用 ・旭化成<3407>タイのアクリロニトリル事業から撤退、中国生産増強など需給悪化 ・リゾートトラスト<4681>三菱商事と、訪日外国人に医療提供、アジアニーズ対応 ・トヨタ自<7203>水素エンジンHV、航続距離50km伸長 ・ホンダ<7267>ソニー・ホンダモビリティ、CESで新EV展示、先行受注情報も ・バンドー化学<5195>カナダのスタートップと連携、電動2輪の2段変速機 ・大同特殊鋼<5471>清水哲也社長「中国苦戦が響く」 ・クボタ<6326>自動運転農機向けRTK基地局90基整備 ・トプコン<7732>初心者向け農機自動操舵システム ・カナデビア<7004>キルギスでごみ焼却発電プラント受注 ・ダイキン工業<6367>空調メーカー、欧で営業強化、ヒートポンプ拡販へ“仕込み” ・AGC<5201>5G基地局、窓と一体に、NECと実証成功 ・三菱電機<6503>SiCパワー半導体チップ、電動車向けサンプル提供 ・ルネサス<6723>ニデックと、マイコン1つでイーアクスル制御 ・航空電子<6807>ワカ製作所と提携、高周波同軸コネクターで ・TOPPAN<7911>二重給付防止システム開発、自治体向け業務委託で活用 ・JFE<5411>JFEスチール、コークス炉向け補修技術をブラジル鉄鋼社に提供 ・大成建設<1801>水素の電力変換実証、BCP対策に活用 ・北海道電力<9509>半導体・DC向け需要増に既存設備で対応、30年度まで ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 9月コア機械受注(前月比予想:+1.5%、8月:-1.9%) ・10:05 植田日銀総裁あいさつ <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 22件
1801 東証プライム
6,746
11/18 15:30
+170(%)
時価総額 1,235,638百万円
1873年創業の大手ゼネコン。建築事業の売上比率が高い。新国立競技場などで施工実績。クアラルンプール国際空港など海外でも実績多数。リニューアル、エンジニアリング事業関連プロジェクトなどに経営資源を配分。 記:2024/08/09
3407 東証プライム
1,101.5
11/18 15:30
-7(%)
時価総額 1,535,416百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
4681 東証プライム
2,876
11/18 15:30
-49(%)
時価総額 312,106百万円
ホテル会員権の販売等を行う会員権事業、ホテル及びレストランの運営等を行うホテルレストラン等事業、メディカル会員権の販売等を行うメディカル事業を展開。サンクチュアリコート琵琶湖などホテル会員権は販売順調。 記:2024/10/13
5195 東証プライム
1,752
11/18 15:30
-5(%)
時価総額 77,463百万円
自動車・二輪車用や産機用、農機用の電動ベルト製品の製造・販売を行う。機能フイルム製品や精密機能部品、ロボット関連デバイス等も。配当性向50%目途。電子資材事業、医療機器・ヘルスケア機器事業を育成。 記:2024/10/20
5201 東証プライム
4,701
11/18 15:30
-43(%)
時価総額 1,022,162百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5411 東証プライム
1,754.5
11/18 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,121,894百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。日本鋼管と川崎製鉄の経営統合により発足。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。価格転嫁進める。高付加価値製品比率高まる。構造改革と海外拡大も進める。 記:2024/06/25
5471 東証プライム
1,185.5
11/18 15:30
+5(%)
時価総額 257,543百万円
特殊鋼専業メーカー。1916年創業。構造用鋼等の特殊鋼鋼材、ステンレス鋼等の機能材料・磁性材料が柱。自動車業界が得意先。27.3期営業利益600億円以上目標。機能材料・磁性材料、自由鍛造品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
5941 東証スタンダード
2,440
11/18 14:50
+5(%)
時価総額 15,387百万円
業務用厨房機器の総合メーカー。1946年創業。学校給食向けで業界シェアトップクラス。自治体、日本マクドナルドなどが主要取引先。省エネタイプの製品開発、学校・病院等向け厨房システムの販売力強化などに注力。 記:2024/09/02
6326 東証プライム
1,955.5
11/18 15:30
-6.5(%)
時価総額 2,300,972百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6367 東証プライム
18,565
11/18 15:30
-140(%)
時価総額 5,441,661百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6503 東証プライム
2,671.5
11/18 15:30
-73(%)
時価総額 5,645,419百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
1,998
11/18 15:30
-48(%)
時価総額 3,737,489百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6807 東証プライム
2,677
11/18 15:30
-108(%)
時価総額 188,201百万円
NEC系のコネクタメーカー。携帯機器、自動車向け売上比率が高い。ユーザー・インターフェース・ソリューション、加速度計、ジャイロ等も手掛ける。26.3期売上2600億円目標。コネクタは新市場・顧客開拓図る。 記:2024/08/27
7004 東証プライム
950
11/18 15:30
-4(%)
時価総額 161,704百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
7012 東証プライム
6,245
11/18 15:30
-180(%)
時価総額 1,048,673百万円
総合重機大手。二輪車や航空機、鉄道車両、造船、各種発電設備プラント、油圧機器・油圧装置等を手掛ける。ウェハ搬送ロボットで世界トップシェア。1878年創業。エネルギー・環境ソリューション分野などに注力。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,676
11/18 15:30
-28(%)
時価総額 42,267,385百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,361.5
11/18 15:30
+10(%)
時価総額 7,188,720百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7732 東証プライム
1,518.5
11/18 15:30
+14(%)
時価総額 164,580百万円
総合精密光学機器メーカー。服部時計店精工舎の測量機部門を母体として1932年に設立。測量機器、ICT自動化施工システム、眼科用医療機器等を手掛ける。アイケア事業の収益力強化、低採算事業の整理等に取り組む。 記:2024/10/08
7911 東証プライム
4,093
11/18 15:30
-74(%)
時価総額 1,304,464百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8304 東証プライム
2,521
11/18 15:30
-198.5(%)
時価総額 352,408百万円
旧日本債券信用銀行。レバレッジドファイナンスや不動産ファイナンス、エクイティ投資、環境ファイナンス等を手掛ける。大和証券グループ本社と資本業務提携。国内外向け貸出は増加。総資産は7兆6000億円超。 記:2024/07/01
9432 東証プライム
155.2
11/18 15:30
+0.6(%)
時価総額 14,053,409百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9509 東証プライム
892.7
11/18 15:30
+13.3(%)
時価総額 192,191百万円
北海道を管轄する電力会社。原発停止で火力と他社受電が柱に。ガス小売等も手掛ける。連結子会社に北海道電力ネットワーク、北海電気工事など。販売電力量は足踏みを見込む。石狩湾新港発電所は30年度に運転開始予定。 記:2024/06/09