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前場に注目すべき3つのポイント~自律反発が期待しづらいなかで円高メリット株にシフト~

2024/9/5 8:41 FISCO
*08:41JST 前場に注目すべき3つのポイント~自律反発が期待しづらいなかで円高メリット株にシフト~ 5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■自律反発が期待しづらいなかで円高メリット株にシフト ■アインHD、25/4上方修正 営業利益 193.6億円←178.0億円 ■前場の注目材料:マツダ、HV向け新エンジン開発、現行機は4種に集約 ■自律反発が期待しづらいなかで円高メリット株にシフト 5日の日本株市場は、売り優勢の相場展開のなか、目先的な底入れを見極めることになりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが38ドル高、ナスダックは52ポイント安だった。7月のJOLTS求人件数が予想以上に減少したことから、大幅利下げの思惑が強まった。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気の緩やかな減速が示されるなか、週末の米雇用統計の結果を見極めたいとする様子見姿勢も強かった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円安の36725円。円相場は1ドル143円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。前日の大幅下落に対する自律反発狙いの買いは入りやすいだろうが、米国では労働市場の減速により米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げが予想されている。為替市場では1ドル=143円台と円高に振れて推移しているほか、週末の米雇用統計待ちのなか、リバウンド機運は高まりにくいだろう。 反対に日経225先物はナイトセッションで36520円まで売られた。開始直後には前日の1790円安からのリバウンドの動きは若干みられたが、200日線辺りに上値を抑えられる形だった。同線が抵抗線として意識されてくるようだと、ショートの動きが強まりやすく、節目の36000円辺りが射程に入ってきそうだ。昨日の日経平均株価は一時37000円を割り込んでおり、25日線が位置する37115円辺りが抵抗線として意識されてくる可能性がある。 戻りの鈍さが嫌気されてくるようだと、短期的ながらも売り仕掛けの動きが入りやすいと考えられる。昨日は東証プライムの9割超の銘柄が下げる全面安商状だったが、円高の流れから輸出株は手掛けづらいと考えられ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下げ渋る動きをみせてくるかが注目される。 また、円高基調が強まるなか、円高メリット銘柄などの一角には、値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。そのほか、インデックスに絡んだ商いから下へのバイアスが強まるなか、インデックスに振らされにくい中小型株の一角には個人主体の資金が入りやすいと考えられる。 ■アインHD、25/4上方修正 営業利益 193.6億円←178.0億円 アインHD<9627>は2025年4月期業績予想の修正を発表。売上高は4150億円から4535億円、営業利益を178.0億円から193.6億円に上方修正した。当第1四半期期間は、ファーマシー事業においては、高額医薬品の処方により処方箋単価が上昇し、処方箋枚数についても堅調に推移。リテール事業においても、客数が好調に推移するとともに、注力するアジアンコスメや高価格帯コスメ等の売上が伸長していることで単価が上昇している。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(40974.97、+38.04) ・SOX指数は上昇(4770.85、+11.85) ・米長期金利は低下 ・米国のインフレ沈静化期待 ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・マツダ<7261>HV向け新エンジン開発、現行機は4種に集約 ・ブラザー工業<6448>小型MCに歯車加工機能、eアクスル生産対応 ・UBE<4208>グループのUBE三菱セメント、DX推進人材200人、30年めど育成 ・日立<6501>社長、データ・技術で現場革新、AI・ロボなど活用 ・ispace<9348>月面探査車を日本へ輸送、今冬打ち上げ ・日本製鉄<5401>USスチール取締役の過半数を米国籍に、ガバナンス方針 ・伊藤忠<8001>メタバース新興に出資、衣料・アニメグッズ販売拡大 ・キユーソー流通<9369>NLJなどとダブル連結トラックで菓子と異業種荷物を同時輸送 ・横河電機<6841>電池電極膜厚さ計測器、軽量で低消費電力 ・太平洋セメント<5233>三菱重工業など7社が、日本海側東北のCCS事業構想採択 ・NTT<9432>IOWN国際標準化へ、活用サービス普及 ・セーフィー<4375>ベトナムに現法、現場の業務効率化を支援 ・アルプスアルパイン<6770>台湾社にパワーインダクター事業売却 ・TOPPANHD<7911>TOPPANデジタル、開封検知ICラベル開発、医療向け提案 ・ソフトバンク<9434>企業・自治体向け衛星通信、12月提供 ・ニデック<6594>富士通に水冷機構、光伝送システムで採用 ・戸田建設<1860>米で植栽施工・管理譲受、業容拡大で基盤強化 ・ダイセル<4202>植物由来原料、化粧品の生分解性向上 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 7月現金給与総額(前年比予想:+2.9%、6月:+4.5%) ・10:30 高田日銀審議委員あいさつ <海外> ・10:30 豪・7月貿易収支(予想:+50.00億豪ドル、6月:+55.89億豪ドル) 《ST》
関連銘柄 19件
1860 東証プライム
976.9
11/21 15:30
-15.1(%)
時価総額 315,204百万円
1881年創業のゼネコン準大手。建築事業が主力。土木事業、海外事業、浮体式洋上風力発電事業等も。丸の内オアゾ、さいたま合同庁舎などで施工実績。海外事業などへの成長投資で事業ポートフォリオの強化を図る。 記:2024/10/07
4202 東証プライム
1,352
11/21 15:30
+28.5(%)
時価総額 374,427百万円
1919年創業の化学メーカー。酢酸等のマテリアル事業が主力。自動車エアバッグ用インフレータ、化粧品原料、医薬品用添加剤、ディスプレイ材料等も手掛ける。総還元性向40%以上目標。酢酸は国内外で拡販図る。 記:2024/08/29
4208 東証プライム
2,402
11/21 15:30
+75.5(%)
時価総額 255,092百万円
コンポジット、ナイロンポリマーなどの製造・販売を行う樹脂・化成品部門が主力。ポリイミド等の機能品、産業機械等も。1897年創業。旧社名は宇部興産。ポリイミドフィルムで世界トップシェア。事業構造改革推進。 記:2024/10/09
4375 東証グロース
887
11/21 15:30
+33(%)
時価総額 49,108百万円
クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発、運営等を行う。高画質、高セキュリティ、低価格が特徴。NTT東日本等がパートナー企業。課金カメラ台数は25万台超。遠隔接客ソリューションの提供を開始。 記:2024/08/13
5233 東証プライム
3,566
11/21 15:30
+131(%)
時価総額 421,473百万円
セメントメーカー国内最大手。セメントや生コンクリートの製造・販売に加え、骨材や石灰石製品、コンクリート二次製品等も手掛ける。27.3期売上高1兆円計画。価格政策の見直しなどにより、国内事業の再生図る。 記:2024/10/20
5401 東証プライム
3,113
11/21 15:30
-2(%)
時価総額 2,958,349百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6448 東証プライム
2,692
11/21 15:30
-14.5(%)
時価総額 693,879百万円
レーザー複合機・プリンターなど通信・プリンティング機器が主力。1908年創業。愛知県名古屋市に本社。家庭用・工業用ミシンや工作機械、デジタル印刷機等も。製品ラインアップの強化などで産業用領域の拡大図る。 記:2024/08/09
6501 東証プライム
3,750
11/21 15:30
-66(%)
時価総額 17,387,134百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6594 東証プライム
2,908
11/21 15:30
-8.5(%)
時価総額 3,467,991百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6770 東証プライム
1,533.5
11/21 15:30
-0.5(%)
時価総額 336,267百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
6841 東証プライム
3,405
11/21 15:30
+5(%)
時価総額 914,668百万円
生産制御システム、流量計、差圧・圧力伝送器等の制御事業が主力。1915年創立。波形測定器、光通信関連測定器等の測定器事業も。分散形制御システムに強み。マテリアル部門は化学、マイニングの顧客基盤拡大図る。 記:2024/10/10
7261 東証プライム
1,005.5
11/21 15:30
-0.5(%)
時価総額 635,279百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7911 東証プライム
4,004
11/21 15:30
-74(%)
時価総額 1,276,099百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8001 東証プライム
7,585
11/21 15:30
-112(%)
時価総額 12,021,391百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
9348 東証グロース
519
11/21 15:30
-57(%)
時価総額 48,417百万円
月面開発事業を展開。顧客の荷物を月周回軌道・月面まで輸送するペイロードサービスが中核。パートナーシップサービス、データサービス等も。「HAKUTO-R」ミッション2を最速で24年12月に打ち上げへ。 記:2024/10/05
9369 東証スタンダード
2,202
11/21 15:30
+135(%)
時価総額 55,834百万円
食品物流で国内最大手。1966年にキユーピーの倉庫部門が分離・独立して誕生。取引企業は食品メーカーなど1000社超。4温度帯の物流網等が強み。適正料金施策などで共同物流事業は順調。海外展開の基盤強化図る。 記:2024/10/28
9432 東証プライム
156.9
11/21 15:30
+1(%)
時価総額 14,207,345百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9434 東証プライム
192.9
11/21 15:30
-0.8(%)
時価総額 9,197,351百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9627 東証プライム
4,937
11/21 15:30
-66(%)
時価総額 174,908百万円
保険調剤薬局「アイン薬局」等を展開するアインファーマシーズを中核とする持株会社。グループ薬局総数は1230店舗超。セブン&アイHDと資本業務提携。ファーマシー事業ではM&Aの活用等で事業規模の拡大図る。 記:2024/06/09