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前場に注目すべき3つのポイント~膠着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い~

2024/6/28 8:45 FISCO
*08:45JST 前場に注目すべき3つのポイント~膠着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い~ 28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■膠着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い ■イズミ、24/2営業利益 6.6%減 314億円 ■前場の注目材料:ダイヘン、厚板用新溶接システムで脱技能化、制御データ100件記憶 ■膠着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い 28日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。27日の米国市場は、NYダウが36ドル高、ナスダックは53ポイント高だった。マイクロン・テクノロジーの見通しが物足りなかったことで人工知能(AI)ブームの持続力に懐疑的な見方が生じ、エヌビディアなど半導体銘柄の一角が売られた。一方、前日に時価総額が2兆ドルに達したアマゾン・ドット・コムやアップルなど大手ハイテク株には買いが続き、相場を支えた。全体としては、米連邦準備理事会(FRB)が重視する5月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控え様子見姿勢が続いていた。シカゴ日経平均先物は日中大阪比160円高の39570円。円相場は1ドル160円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39670円まで買われる場面も見られた。昨日の日経平均株価は前日までの上昇に対する反動安となったが、マイクロン・テクノロジーの時間外の下落影響が警戒されていた面があった。エヌビディアは売られたものの、米半導体株全体への影響は限られており、アク抜け的な動きが意識されやすいと考えられる。 日経平均株価は26日の急伸でボリンジャーバンドの+3σを突破してきたことで過熱感が警戒されやすかったが、前日の調整で+2σを下回っており、過熱感は後退している。+2σは39450円辺りで推移しており、まずは同水準での底堅さが意識されそうだ。もっとも、今晩の米国では5月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えていることから、結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすいところである。積極的に買い上がる流れは期待しづらいものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。 物色としてはハイテク株のリバウンド狙いに向かわせやすいだろう。アームホールディングスが堅調だったこともあり、ソフトバンクG<9984>が日経平均型を牽引する展開にも期待したいところである。また、こう着感が強まる局面においては、中小型株などに個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が向かう可能性がある。出遅れ感が目立っていたグロース250指数は前日までの上昇で75日線を捉えてきた。同線を明確に上放れてくるようだと、200日線辺りが意識されてくるだろう。 ■イズミ、24/2営業利益 6.6%減 314億円 イズミ<8273>が発表した2024年2月期業績は、営業収益が前期比2.4%増の4711.66億円、営業利益は同6.6%減の314.25億円だった。小売事業において、顧客の個々の消費行動の変化に即対応した品揃え・サービス提供態勢の強化による諸施策の遂行に加え、外出・旅行・季節歳時などのオケージョン消費への回帰が追い風となり、大型商業施設「ゆめタウン」をはじめ各業態それぞれへの来店頻度の増加とともに販売動向は好調に推移した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(39164.06、+36.26) ・ナスダック総合指数は上昇(17858.68、+53.53) ・1ドル=160.70-80円 ・シカゴ日経先物は上昇(39570、大阪比+160) ・VIX指数は低下(12.24、-0.31) ・米原油先物は上昇(81.74、+0.84) ・米長期金利は低下 ・米国のインフレ沈静化期待 ・東証による企業価値向上の要請 ・ダイヘン<6622>厚板用新溶接システムで脱技能化、制御データ100件記憶 ・ソフトバンクG<9984>AI医療新会社8月設立、治療法提案 ・楽天G<4755>楽天モバイル、プラチナバンド開始、1000万回線狙う ・アイシン<7259>トヨタ・デンソー・豊田織機が同社株2000億円売却 ・北越コーポレーション<3865>社長解任案など否決、現体制に信任 ・スズキ<7269>不正再発防止へ社員と対話、価格改定対応も ・双日<2768>植村幸祐氏、事業モデル変革・深化推進 ・丸紅<8002>米車リースに915億円出資、管理ニーズなど照準 ・ホンダ<7267>8年ぶり「フリード」全面改良、HVの燃費2割向上 ・理研計器<7734>毒ガス3種を1台で検知、携帯型開発 ・NECネッツエスアイ<1973>クラウド電話に軸足、「ズーム・フォン」を中心に ・フジテック<6406>香港の高層オフィスにエレベーター44台納入 ・大林組<1802>構造体を再利用、新築建物にコンクリ製部材活用 ・東邦ガス<9533>愛知・知多で水素プラント稼働 ・ENEOS HD<5020>グループのJX金属、チリ銅鉱山株を追加売却、カナダ社に来月 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 6月東京都区部消費者物価コア指数(前年比予想:+2.0%、5月:+1.9%) ・08:30 5月有効求人倍率(予想:1.26倍、4月:1.26倍) ・08:30 5月失業率(予想:2.6%、4月:2.6%) ・08:50 5月鉱工業生産(前月比予想:+2.0%、4月:-0.9%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 16件
1802 東証プライム
2,120
11/22 15:30
+86.5(%)
時価総額 1,529,601百万円
1892年創業の大手ゼネコン。国内建設事業を中心に、海外建設事業、エンジニアリング事業等を展開。東京スカイツリーなどで施工実績。グループ社数は140社超。建設バリューチェーンの強化などに取り組む。 記:2024/08/09
1973 東証プライム
3,300
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 492,759百万円
NECグループのシステムインテグレーター。DXソリューション事業、ネットワークソリューション事業、社会・環境ソリューション事業を展開。下期に利益が偏重する傾向。ICT活用の陸上養殖など新規事業開拓を行う。 記:2024/06/09
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3865 東証プライム
1,565
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 294,303百万円
1907年設立の中堅製紙会社。紙・パルプ製品の製造・販売を行う。パッケージング・紙加工事業、バイオマスボイラー向け燃料チップの販売等も。紙容器案件の深掘りなどにより、事業ポートフォリオシフトの加速図る。 記:2024/10/06
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
5020 東証プライム
812.9
11/22 15:30
+25.6(%)
時価総額 2,465,405百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
6406 東証プライム
5,970
11/22 15:30
+152(%)
時価総額 471,033百万円
エレベーター・エスカレーターなど空間移動システムの専業メーカー。1948年設立。業界に先駆けて海外進出。海外売上比率は6割超。一貫体制が強み。グローバル生産・調達体制推進。新設事業の拡大などに注力。 記:2024/10/10
6622 東証プライム
7,090
11/22 15:30
+160(%)
時価総額 181,525百万円
変圧器等の電力機器、産業用ロボット、自動搬送台車、高周波電源等を手掛ける。アーク溶接ロボットで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。EV充電システム等は販売順調。27.3期売上高2500億円以上目標。 記:2024/06/15
7259 東証プライム
1,614.5
11/22 15:30
-5.5(%)
時価総額 1,306,169百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。駆動ユニット、電動ウォーターポンプ、パワースライドドアで世界シェアトップクラス。トヨタ以外ではステランティス社などが得意先。政策保有株式のゼロ化、グローバル在庫の圧縮図る。 記:2024/09/02
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7734 東証プライム
3,715
11/22 15:30
+15(%)
時価総額 175,801百万円
産業用ガス検知・警報器メーカー。1939年設立。定置型ガス検知警報機器、可搬型ガス検知警報機器を手掛ける。国内半導体工場向けガス検知器で高シェア。販売・製品開発の強化により、国内市場シェアの拡大図る。 記:2024/10/08
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8273 東証プライム
3,118
11/22 15:30
-6(%)
時価総額 223,451百万円
中国・九州地方中心に大型商業施設「ゆめタウン」、小型店舗「ゆめマート」等を展開。ユアーズ、デイリーマートを傘下に収める。広島、熊本などを重点エリアに位置付け。自社製造ブランド「zehi」の販売を推進。 記:2024/10/27
9533 東証プライム
3,851
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 405,341百万円
都市ガスの製造、供給、販売が主力。業界3位。1922年創立。愛知県、岐阜県、三重県の3県中心に事業展開。電気供給事業、ガス機器販売等も。顧客数は約300万件。再生可能エネルギー電源の拡大等に取り組む。 記:2024/10/29
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17