マーケット
6/21 15:15
38,596.47
-36.55
39,150.33
+15.57
暗号資産
FISCO BTC Index
6/23 12:25:49
10,308,782
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~「FRBに逆らうな」に従うならば・・・

2022/12/14 12:16 FISCO
*12:16JST 後場に注目すべき3つのポイント~「FRBに逆らうな」に従うならば・・・ 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、「FRBに逆らうな」に従うならば・・・ ・ドル・円はもみ合い、方向感は乏しい ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位は信越化<4063> ■日経平均は続伸、「FRBに逆らうな」に従うならば・・・ 日経平均は続伸。186.56円高の28141.41円(出来高概算5億687万株)で前場の取引を終えている。 13日の米株式市場でダウ平均は103.60ドル高(+0.30%)と続伸。米11月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したため、インフレピークアウト期待が強まり、買い先行で始まった。ただ、根強い景気後退懸念からダウ平均は一時下落に転じる場面もあった。一方、ドル安や金利低下が企業収益の改善につながるとの期待などもあり、押し目買いから終盤にかけてはプラス圏を回復した。ナスダック総合指数は+1.01%と続伸。米国株高を引き継いで日経平均は50.18円高の28005.03円からスタート。日本時間15日午前4時頃に結果公表を控える米連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に序盤は一進一退となったが、午前中ごろからは本日のレンジを上抜ける形で上値を伸ばす展開。終盤に28175.44円(220.59円高)まで上昇した後は騰勢一服となったが、底堅い動きが続いた。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を支援要因にレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>など関連株が大幅高。信越化<4063>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>の値がさ株も高い。中国の経済再開期待が続いているようで、住友鉱<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属やJFE<5411>、ナブテスコ<6268>、INPEX<1605>などが上昇。 米航空会社のユナイテッドが航空機メーカー・ボーイングの787ドリームライナー航空機について、過去最高となる100機の購入を発表したことで、ボーイングを大口顧客にもつ東レ<3402>が急伸。米電気自動車メーカー・ルーシッドにリチウムイオン電池供給を開始すると伝わっているパナHD<6752>は買い優勢。経済産業省の水素普及支援策を材料に岩谷産業<8088>も大きく上昇。ヤーマン<6630>、ネオジャパン<3921>は決算を受けて大幅高となっている。 一方、為替の円高・ドル安進行を受けて三菱自<7211>、SUBARU<7270>の自動車の一角や、現在為替レートよりも円安水準に想定為替レートを設定しているオリンパス<7733>などが下落。米長期金利の低下を受けて第一生命HD<8750>、りそなHD<8308>の金融は全般冴えない。正栄食<8079>は減益見通し決算が嫌気されて急落している。 セクターでは繊維製品、鉱業、非鉄金属が上昇率上位となった一方、空運、倉庫・運輸、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は32%となっている。 日経平均は徐々に上値を伸ばす展開で、心理的な節目の28000円を優に回復。12月2日に割り込んだ25日移動平均線上への復帰も果たしている。一時75日線割れとなった8日に長い下ヒゲを伸ばしてからは、チャートの形状が大きく改善してきている。 前日に発表された米11月消費者物価指数(CPI)は食品・エネルギーを除いたコア指数で前年同月比+6.0%と市場予想(+6.1%)を下回り、10月(+6.3%)から減速。モメンタムを示す前月比でも+0.2%となり、市場予想(+0.3%)と10月(+0.3%)から減速した。また、エネルギー価格の下落を要因に、総合では前年同月比+7.1%と10月(+7.7%)から大きく減速、市場予想(+7.3%)も下回った。 インフレ減速期待が高まる中、米金利は全般低下しており、株式市場への影響力の大きい米10年債利回りは3.51%(−0.1pt)まで低下した。一方、日米の株式市場での好反応は控え目となっている。日本時間15日午前4時頃に結果公表を控える米連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に、さすがに買い上がる向きは限定的のようだ。 今回のFOMCでは四半期に一度の政策金利見通しや経済成長見通しが公表される予定だが、ブルームバーグ通信などは、見通しは米CPI発表前に既にまとめられている可能性が高いとしている。これまでの各連銀総裁の一連の発言からしても、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)は9月時点の4.6%から5%をやや超える水準にまで引き上げられる可能性が高いとみる。 一方、米CPIの2カ月連続での予想以上の減速を受けて、市場でのインフレ・金利引き上げのピークアウト観測はさらに強まっており、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込むターミナルレートは来年5月前後を目安に4.85%まで低下している。また、来年末の政策金利水準の織り込みは4.17%まで低下してきた。ここから、市場は来年後半に0.25ptの利下げが2回以上行われると予想していると解釈できる。 米CPIの明確な減速傾向は歓迎すべきことではある。しかし、改めて8月のジャクソンホール会合以降のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の主張を振り返ると、ウィリアム・ミラー議長時代の早期利下げ転換によるインフレ再発に対する警戒感を完全には解いていないとみられる。このため、来年2−3回の利下げを織り込んでいる市場はやや先走っている印象が否めない。明日公表される政策金利見通し(ドットチャート)で高水準の金利が長く据え置かれることが示され、さらに、パウエル議長の会見で利下げ転換は時期尚早とのスタンスが再表明された場合のリスクには注意が必要だろう。 株式市場の焦点もすでにインフレや金利動向そのものよりも、高水準の金利が長く据え置かれた場合にもたらされる実体経済へのダメージに移っている。米CPIの明確な減速傾向は確かに明るい材料だが、インフレのモメンタムが減速しても水準は依然としてFRBの目標より非常に高い状況だ。市場が常に先読みして動くことは道理ではあるが、FRBが利上げ幅の縮小からさらにもう一歩踏み込んで利上げ停止の明確な時期を示唆するなどスタンスをもう一段ハト派化しない限りは、株式市場が本格的に戻り基調に復帰するには時期尚早だと考える。筆者が過度に弱気派なだけかもしれないが、今一度、市場の格言として有名な「FRBに逆らうな」の意味を再考したい。 ■ドル・円はもみ合い、方向感は乏しい 14日午前の東京市場でドル・円はもみ合い、135円半ばを中心に推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め鈍化の思惑から、金利先安観でドルは買いづらい。一方、日経平均株価は堅調地合いとなり、株高を好感した円売りが主要通貨を支えた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は135円29銭から135円74銭、ユーロ・円は143円90銭から144円26銭、ユーロ・ドルは1.0621ドルから1.0639ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・グッドコムアセット<3475>、チエル<3933>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位は信越化<4063> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・7-9月期経常収支:-102.05億NZドル(予想:-102.00億NZドル、4-6月期:-54.23億NZドル←-52.24億NZドル) ・日・12月調査日銀短観・大企業製造業業況判断DI:+7(予想:+6、9月:+8) ・日・12月調査日銀短観・大企業非製造業業況判断DI:+19(予想:+17、9月:+14) ・日・12月調査日銀短観・大企業全産業設備投資:前年度比+19.2%(予想:+20.7%、9月:+21.5%) ・日・10月機械受注(船舶・電力除く民需):前月比+5.4%(予想:+1.8%、9月:-4.6%) 【要人発言】 ・オアNZ準備銀行総裁 「現時点で予想されるNZインフレは高すぎ、低下させる必要がある」 「経済が減速する期間でも、雇用水準の高止まりを予想」 「2023年第2四半期にリセッションを予想」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・11月消費者物価指数(前年比予想:+10.9%、10月:+11.1%) 《CS》
関連銘柄 25件
1605 東証プライム
2,326.5
6/21 15:00
+11(%)
時価総額 3,226,081百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
3402 東証プライム
743.7
6/21 15:00
+0.1(%)
時価総額 1,213,332百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3475 東証プライム
771
6/21 15:00
+1(%)
時価総額 23,495百万円
東京23区を中心に投資用新築マンションを開発・販売。神奈川、埼玉、千葉に事業地域を拡大中。24.10期1Qは投資用マンションの販売が順調。賃料収入も増えて増収・大幅営業増益に。通期最高業績・増配を見込む。 記:2024/04/16
3921 東証プライム
1,586
6/21 15:00
-29(%)
時価総額 23,654百万円
ソフトウエア開発会社。グループウエアや営業支援に加え、顧客対応管理等のビジネスパッケージソフト、SIなどを展開。タイでの販路拡大を推進。官公庁や金融機関向けが堅調に推移し、24.1期は増収・大幅最終増益。 記:2024/03/28
3933 東証スタンダード
562
6/21 15:00
±0(%)
時価総額 4,422百万円
授業支援システムやデジタル教材を提供。進路支援サービスなども。24.3期3Q累計は進路相談会が開催減。だが授業支援ツールや情報セキュリティ関連が堅調。前期買収会社も上乗せ。通期営業最高益・連続増配を計画。 記:2024/03/12
4063 東証プライム
6,077
6/21 15:00
-107(%)
時価総額 12,300,595百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
5411 東証プライム
2,268.5
6/21 15:00
+14(%)
時価総額 1,393,853百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
5713 東証プライム
5,046
6/21 15:00
+189(%)
時価総額 1,467,447百万円
大手非鉄。銅、ニッケル、金を手掛け、事業連携による材料調達や製品開発に特徴。大電流・大面積仕様にも応用可能なプリンテッドエレクトロニクス用の厚膜導電性インクを開発。車載用電池材料の増販で、3Q累計は増収。 記:2024/02/23
5,803
6/21 15:00
+53(%)
時価総額 359,722百万円
非鉄大手。非鉄精錬、金属加工、環境リサイクル、電子材料、熱処理が柱。金属の分別・回収技術に強み。世界トップクラスの高出力を有する近赤外LEDチップを開発。販売費や一般管理費の増加で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/23
6268 東証プライム
2,723
6/21 15:00
±0(%)
時価総額 329,657百万円
制御装置大手。精密減速機、鉄道車両用機器、航空機器、自動ドア、商用車用機器、油圧機器、舶用機器、包装機などを展開。太陽追尾駆動装置向けにも注力。中国の景気低迷響き、設備投資需要等弱含み。原価低減を図る。 記:2024/06/14
6367 東証プライム
23,175
6/21 15:00
+150(%)
時価総額 6,792,917百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6526 東証プライム
3,816
6/21 15:00
-45(%)
時価総額 679,561百万円
富士通とパナソニックのSoC事業を統合して誕生したファブレス半導体ベンダー。車載向けなどに経営資源を集中。製品売上は堅調。先端プロセスを中心とする売上増や円安効果が寄与。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/26
6630 東証プライム
812
6/21 15:00
±0(%)
時価総額 47,379百万円
美容健康機器の製造・販売、化粧品や生活雑貨の販売等を手掛ける。美顔器で国内トップシェア。ヤーマン、ミーゼなどのブランドを展開。28.4期売上高700億円目標。ヘアケア、シェーバーを育成ブランドとして注力。 記:2024/05/08
3,079
6/21 15:00
-49(%)
時価総額 6,023,842百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
1,309
6/21 15:00
+12.5(%)
時価総額 3,212,361百万円
総合家電大手。家電、住設設備、FA機器、電池も。くらし事業では北米コールドチェーン、国内電材が増収。北米車載電池の増販、米国IRA補助金の計上等でエナジー部門は収益伸長。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/07
6758 東証プライム
12,810
6/21 15:00
+15(%)
時価総額 16,154,460百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
35,590
6/21 15:00
-380(%)
時価総額 3,355,639百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7211 東証プライム
460
6/21 15:00
-8.5(%)
時価総額 685,530百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7270 東証プライム
3,346
6/21 15:00
-25(%)
時価総額 2,573,663百万円
自動車中堅。販売台数の7割超が北米向け。トヨタと資本業務提携。運転支援システム「アイサイト」等が特徴。自動車事業部門は好調。売上台数は2桁増。国内は足踏みだが、海外が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/14
7733 東証プライム
2,518
6/21 15:00
-33(%)
時価総額 3,237,876百万円
内視鏡世界首位。消化器内視鏡で世界シェア7割。外科用も手掛け、顕微鏡、非破壊検装置も展開。ソニーと医療分野での協業を強化。キヤノンメディカルシステムズとは超音波内視鏡システムで協業。3Q累計は増収確保。 記:2024/02/14
8035 東証プライム
34,920
6/21 15:00
+30(%)
時価総額 16,469,424百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8079 東証プライム
4,570
6/21 15:00
-40(%)
時価総額 78,147百万円
原料乳製品や製菓原料、乾燥果実・ナッツ類などを取り扱う食品専門商社。OEM供給や自社ブランド品等も。1904年創業。取り扱い品目は1万種類以上。中国国内ではナッツ、ドライフルーツなどの売上が順調。 記:2024/05/12
8088 東証プライム
9,379
6/21 15:00
+140(%)
時価総額 549,253百万円
総合エネルギー事業を主力とする独立系専門商社。LPガス等の供給、水素ガスや産業用ロボット、次世代自動車向け二次電池材料等を手掛ける。コスモエネルギーHDと資本業務提携。カーボンオフセットガスの販売を強化。 記:2024/06/11
8308 東証プライム
990.9
6/21 15:00
+2.9(%)
時価総額 2,379,131百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。デジタルガレージとの資本業務提携を強化。十六FGとリテール分野で戦略的業務提携。26.3期純利益1700億円目標。 記:2024/05/16
4,052
6/21 15:00
+87(%)
時価総額 4,179,026百万円
大手生命保険会社。個人生命保険や団体保険、年金保険、海外生命保険、損害保険、がん保険等の引受業務を行う。金融商品販売や資産運用も行う。今期3Q累計はドル建てと円建て商品が堅調だった。海外は想定通りに進捗。 記:2024/04/01