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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株へのリバウンド機運が高まる~

2022/10/4 8:58 FISCO
*08:58JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株へのリバウンド機運が高まる~ 4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:ハイテク株へのリバウンド機運が高まる ■しまむら、2Q営業利益 14.1%増 289億円、コンセンサスを若干上回る ■前場の注目材料:大日本印刷、環境支援サービス提供、部門横断チーム発足 ■ハイテク株へのリバウンド機運が高まる 4日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅い値動きを見せてきそうだ。3日の米国市場はNYダウが765ドル高だった。英国のトラス政権が最高所得税率引き下げを撤回したため世界金融市場混乱への不安が緩和し買戻しが先行。9月ISM製造業景況指数や8月建設支出が予想下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースを加速するとの懸念が和らいだ。売り方の買い戻しの動きが強まったほか、直近の大幅な下げに対する割安感から押し目待ち狙いの買いも入ったようだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円高の26595円。円相場は1ドル144円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。英国のトラス政権の減税案撤回についてはある程度昨日の強いリバウンドによって織り込まれている面はあるものの、米国市場の強い値動きによってショートカバーは強まりそうである。日経平均は9月半ば以降の調整で切り下がる5日線に上値を抑えられるトレンドを形成しているが、本日はこの抵抗を突破してくることになろう。昨日の朝方の調整で25621円まで下落してのリバウンドとなり、6月20日安値25520円とのダブルボトム形成も意識されてくるため、底入れ感も台頭しそうだ。 日経平均はマドを空けての下落が続いていたため、まずは9月26日に空けたマド(26779円~26955円)を埋めてくる動きが意識されてくる。そのため節目の27000円が目先的なターゲットになりそうだ。また、昨日は東エレク<8035>が大幅なリバウンドを見せてきた。ようやく売りが続いていたハイテク株へのリバウンド機運が高まることから、日経平均型の上昇への期待にも繋がろう。米国ではテスラが急落していることもあって自動車株は手掛けづらくさせてくる可能性があることから、結果的にはNTロング(日経平均買い、TOPIX売り)のスプレッド狙いの動きも入りやすいだろう。 とはいえ、引き続き欧米の金融政策の影響に振らされる状況は変わらないほか、米国では5日に9月のADP雇用統計、9月のISM非製造業景況指数、7日には9月の雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的な上値追いの動きは限られやすく、値がさハイテク株など相対的に出遅れている銘柄に資金が向かいやすいだろう。そのほか、足元で底入れからリバウンドの動きを見せてきている直近IPO銘柄の一角などへも個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすいと考えられる。 ■しまむら、2Q営業利益 14.1%増 289億円、コンセンサスを若干上回る しまむら<8227>が発表した第2四半期業績は、売上高が前年同期比5.9%増の3013.48億円、営業利益は同14.1%増の289.19億円だった。コンセンサス(284億円程度)を若干上回る。JBやインフルエンサー企画でトレンド提案を強化し、旬のキャラクター商品を積極展開したことで客数が増加した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(26215.79、+278.58) ・NYダウは上昇(29490.89、+765.38) ・ナスダック総合指数は上昇(10815.43、+239.82) ・シカゴ日経先物は上昇(26595、大阪比+365) ・SOX指数は上昇(2393.32、+86.62) ・VIX指数は低下(30.10、-1.52) ・米原油先物は上昇(83.63、+4.14) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・大日本印刷<7912>環境支援サービス提供、部門横断チーム発足 ・パナHD<6752>欧州に3年500億円投資、ヒートポンプ式暖房機増産・開発体制拡充 ・三菱ケミG<4188>米工場の投資判断延期、足元の市場変動受け ・三菱商事<8058>バイオマスナフサからプラスチック生産 ・NEC<6701>DXテコ入れ、グループ横断組織を新設 ・富士通<6702>デルとオープンRANで協業、設計概念を提案 ・NTTデータ<9613>米アピセロ買収、コンサル競争力向上 ・ロート製薬<4527>三重拠点にスマート工場、生産能力1.5倍 ・資生堂<4911>英スキンケアブランド買収、マイクロバイオームで攻勢 ・日本触媒<4114>SAP生産計画にAI、姫路で運用開始、他拠点へ展開検討 ・信越ポリマー<7970>ウエハー搬送用容器増産、新潟・埼玉で能力増強 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 9月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+2.8%、8月:+2.6%) ・08:50 9月マネタリーベース(8月:前年比+0.4%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 13件
4114 東証プライム
1,879
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 293,124百万円
アクリル酸等の基礎化学品、高吸水性樹脂等の機能性化学品を手掛ける化学メーカー。高吸水性樹脂で世界トップシェア。自動車触媒、電池材料等も。エネルギー事業、エレクトロニクス事業等の成長事業にリソース投入。 記:2024/10/09
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4527 東証プライム
2,808.5
11/22 15:30
+63.5(%)
時価総額 663,306百万円
目薬や外皮薬などの一般用医薬品、「肌ラボ」などのスキンケア事業が柱。1899年創業。スキンケア関連の売上高比率が高い。目薬で国内トップシェア。ロングセラー商品多数。国内はインバウンド需要が追い風。 記:2024/08/26
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
7912 東証プライム
2,331.5
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 1,292,772百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
7970 東証プライム
1,645
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 135,915百万円
信越化学工業傘下の樹脂加工メーカー。入力デバイスや半導体関連容器、ラッピングフィルム等を手掛ける。半導体搬送用ボックスなどで世界シェアトップクラス。主力製品の拡販、生産・供給体制の拡充などに注力。 記:2024/08/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8227 東証プライム
7,969
11/22 15:30
+308(%)
時価総額 588,327百万円
総合衣料品店「ファッションセンターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」、ベビー業態「バースデイ」等も展開。アベイルはアウター衣料の品揃えを拡充。27.2期営業利益660億円目標。 記:2024/10/24
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10