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前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に~

2021/12/17 8:30 FISCO
*08:30JST 前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に~ 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に ■岡野バル、21/11 上方修正 営業利益3.65億円←2.10億円 ■前場の注目材料:京セラ、電子部品で新棟、100億円投資、鹿児島国分さらに増強 ■売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に 17日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが29ドル安だった。連邦準備制度理事会(FRB)による高インフレへの対応を好感、さらに、金融緩和解除の軌道が段階的となるとの安心感から買い先行で始まった。ただし、英国中銀の予想外の利上げに加えて、予想を下回った12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や製造業PMIを受け景気回復への警戒感も高まる格好から下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比255円安の28745円。円相場は1ドル113円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。英国中銀の予想外の利上げが嫌気された格好だが、前日のFOMC通過後の買い戻し主導の上昇に対する一巡感もあったと考えられる。米国ではハイテク株を中心に売られていることもあり、東京市場においても前日の主要な大型株主導の上昇に対するリバランスの動きが意識されやすいと考えられる。 もっとも、昨日の日経平均はマドを空けての上昇から25日線を一気に突破し、75日線水準までのリバウンドをみせ、節目の29000円を回復した。いったんは達成感も意識されやすい水準であることから、利食いについては想定線であろう。25日線水準での底堅さが意識される局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。FOMCが通過し海外勢のフローは減少傾向に向かうと考えられるが、25日線と75日線水準での底堅さが見られるようだとショートカバーを誘い込みやすい。 物色の流れとしては前日に指数をけん引した指数インパクトの大きい値がさ株などは利食い対象になりやすく、ややTOPIX型優位の展開になりそうである。中小型株については、物色対象は広がりづらく、足元でリバウンド基調を強めてきた銘柄などへの短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。来週のIPOラッシュを前に市場への資金流入は限られており、ある程度IPOが通過してこないと、市場への利確の資金還流も期待しづらいところであろう。 ■岡野バル、21/11 上方修正 営業利益3.65億円←2.10億円 岡野バル<6492>は2021年11月期業績予想の修正を発表。営業利益は2.10億円から3.65億円に上方修正した。売上を予定していた海外火力発電所向けや原子力発電所向けSA対策弁などの大型案件が計画変更により次期へ繰延べになったことから、売上高は予想を下回る見込み。利益面については案件ごとの採算性を重視した受注管理やバルブ製造販売部門における製造経費の削減、人的資源の有効活用、メンテナンス部門における稼働効率の向上など様々な要因により、予想を上回る見通し。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29066.32、+606.60) ・米原油先物は上昇(72.15、+1.49) ・米長期金利は低下 ・米国景気の拡大 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・京セラ<6971>電子部品で新棟、100億円投資、鹿児島国分さらに増強 ・日本製紙<3863>抗ウイルス紙でSIAA認証取得、抄き込みで初 ・テルモ<4543>26年度売上高1兆円、営業利益率20%に引き上げ ・ダイセル<4202>独エボニック合弁株式持ち分、子会社に移転 ・武田薬<4502>米ノババックスのコロナワクチンを承認申請 ・トヨタ<7203>1月の生産計画80万台、最高規模視野 ・中外製薬<4519>コロナ経口治療薬の開発終了、有効性確認できず ・三菱商事<8058>インドネシアで自動運転実証、都市交通サービス ・ヨロズ<7294>CO2排出量評価導入、足回り部品28%減、鉄に置き換え ・堀場製作所<6856>北京生産力3倍、流量制御機器を増産 ・ヤマハ発<7272>米サイレン・マリン買収、IoT対応ボート拡充 ・NEC<6701>暗号化したまま顔認証、生体情報秘匿技術を開発 ・SOMPO<8630>日本旅行と業務提携、ワクチン接種証明アプリ、自治体向け提供 ・三菱ケミHD<4188>福岡に新プラント、半導体封止材向けエポキシ樹脂生産 ・王子HD<3861>植物由来材で車部材用マット、プラ使用量最大7割減 ・宇部興産<4208>ベンチャーに出資、核酸医薬の技術力向上 ・北越コーポ<3865>印刷・情報用紙など値上げ、来月15%超 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 18件
3861 東証プライム
560.3
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 568,358百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
3863 東証プライム
848
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 98,584百万円
大手製紙メーカー。新聞用紙や印刷・情報用紙、家庭紙等を手掛ける。「クリネックス」、「スコッティ」ブランド等を展開。エネルギー事業等も。生活関連事業の収益力強化、グラフィック用紙事業の競争力強化等に注力。 記:2024/06/15
3865 東証プライム
1,565
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 294,303百万円
1907年設立の中堅製紙会社。紙・パルプ製品の製造・販売を行う。パッケージング・紙加工事業、バイオマスボイラー向け燃料チップの販売等も。紙容器案件の深掘りなどにより、事業ポートフォリオシフトの加速図る。 記:2024/10/06
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4202 東証プライム
1,376.5
11/22 15:30
+24.5(%)
時価総額 381,212百万円
1919年創業の化学メーカー。酢酸等のマテリアル事業が主力。自動車エアバッグ用インフレータ、化粧品原料、医薬品用添加剤、ディスプレイ材料等も手掛ける。総還元性向40%以上目標。酢酸は国内外で拡販図る。 記:2024/08/29
4208 東証プライム
2,450
11/22 15:30
+48(%)
時価総額 260,190百万円
コンポジット、ナイロンポリマーなどの製造・販売を行う樹脂・化成品部門が主力。ポリイミド等の機能品、産業機械等も。1897年創業。旧社名は宇部興産。ポリイミドフィルムで世界トップシェア。事業構造改革推進。 記:2024/10/09
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6492 東証スタンダード
5,790
11/22 15:30
-120(%)
時価総額 10,381百万円
バルブ専業。高温高圧バルブのトップメーカー。原子力や火力発電所向けが主力。国内外に1000基以上納入実績。原子力発電用の弁・部品は販売堅調。地震等にともなう点検工事も増加。ゼロエミッション発電用も伸びる。 記:2024/10/30
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6856 東証プライム
8,276
11/22 15:30
+222(%)
時価総額 349,520百万円
分析計測機器の総合メーカー。エンジン排ガス測定装置で世界トップシェア。大気汚染監視用分析装置、血球計数装置等も手掛ける。京都府京都市に本社。エネルギー・環境等が注力分野。28.12期売上4500億円目標。 記:2024/08/10
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7272 東証プライム
1,335.5
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,403,146百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04
7294 東証プライム
1,180
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 29,566百万円
自動車部品メーカー。サスペンション部品で国内シェアトップクラス。日産自動車等が主要取引先。トラクター用フロントフレーム等の製造・販売も。27.3期売上2100億円目標。主要顧客向け電動車用製品の拡販図る。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8630 東証プライム
3,863
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 1,275,408百万円
大手損害保険会社の損害保険ジャパンを中核とする持株会社。セゾン自動車火災保険、SOMPOひまわり生命保険、SOMPOケアなども傘下に持つ。自動車保険が主力。海外保険事業では地域、事業領域の拡大を図る。 記:2024/08/30