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前場に注目すべき3つのポイント~9月下旬の下落局面で空けたマド下限水準である29500円辺りを次のターゲットに~

2021/10/20 8:46 FISCO
*08:46JST 前場に注目すべき3つのポイント~9月下旬の下落局面で空けたマド下限水準である29500円辺りを次のターゲットに~ 20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:9月下旬の下落局面で空けたマド下限水準である29500円辺りを次のターゲットに ■リョービ、21/12赤字修正 営業損失▲18.0億円←23.0億円 ■前場の注目材料:島津製、米の開発増員、分析技術で脱炭素後押し ■9月下旬の下落局面で空けたマド下限水準である29500円辺りを次のターゲットに 20日の日本株市場は、底堅い展開が見込まれる。19日の米国市場はNYダウが198ドル高だった。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソンは第3四半期決算で主力事業が好調で利益が予想を上回ったほか、2021年の見通し引き上げが好感され上昇するなど、主要企業の好決算が相次ぎセンチメント改善に繋がった。NYダウは終値ベースで最高値をつけた8月16日以来の水準を回復している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の29390円。円相場は1ドル114円30銭台で推移。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。日経平均は25日線を上回って始まると見られ、同線を支持線としたリバウンド機運が高まりやすい。目先的には9月下旬の下落局面で空けたマド下限水準である29500円辺りを次のターゲットとして意識されやすく、下値は25日線水準での押し目買い意欲が強まろう。先物市場ではBofAのTOPIX先物買いが継続しているほか、昨日はJPモルガンが日経225先物を大幅に買い越していた。海外勢の買い越し基調が再開されるなか、先高期待が高まりやすい。 もっとも、東証1部の売買高は8月27日以来の10億株を下回るなど、市場参加者が限られており、本格化する決算を前に慎重姿勢は続きそうである。そのため、先物主導によるインデックスに絡んだ商いが指数を押し上げる格好になりやすく、指数インパクトの大きい値がさ株などの動向が注目されそうだ。とはいえ衆院選が公示され政策期待が高まるなか、押し目買い意欲は強いだろう。政策に絡んだ銘柄などへの循環的な物色が続きそうである。 その他、個人主体の売買は中小型株に向かいやすいだろうが、昨日のマザーズ指数は反発し、25日、75日線を突破してきた。短期的な商いが中心とはいえ、マザーズ銘柄などには値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。市場全体がこう着感を強めてくる局面においては、より材料株での循環物色が強まりやすく、調整局面においては押し目狙いのスタンスになりそうだ。 ■リョービ、21/12赤字修正 営業損失▲18.0億円←23.0億円 リョービ<5851>は2021年12月期業績予想の修正を発表。売上高は2110億円から2020億円、営業損益は23億円から18億円の赤字に下方修正した。半導体不足に加え、コロナ感染拡大による影響から自動車部品の製造が滞っており、各自動車メーカーは生産調整を継続。そのため、回復を見込んでいた自動車メーカーからの受注は想定を下回った。さらに、中国における電力不足の影響も加わり、前回発表時の想定を大きく下回った。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29215.52、+190.06) ・NYダウは上昇(35457.31、+198.70) ・ナスダック総合指数は上昇(15129.09、+107.28) ・シカゴ日経先物は上昇(29390、大阪比+130) ・1ドル114円30-40銭 ・SOX指数は上昇(3381.45、+42.68) ・VIX指数は低下(15.70、-0.61) ・米原油先物は上昇(82.44、+0.75) ・大型経済対策への期待 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・島津製<7701>米の開発増員、分析技術で脱炭素後押し ・NTN<6472>鉄道車両用セラ絶縁軸受を開発、保守コスト減 ・三菱電機<6503>ソフト設計子会社統合、技術共有・業務標準化 ・シャープ<6753>米TV再参入、メキシコ生産、大型「アクオス」 ・ソニーG<6758>米ゲーム会社に一部事業売却、1100億円 ・三井物産<8031>AIプラント故障予知サービス拡充、シンガポールに新会社 ・三井物産<8031>飯野海運と定期用船契約、アンモニア運搬船 ・長瀬産業<8012>米に新工場、栄養補助食品の受託製造 ・ミクニ<7247>4輪向け部品売上高、30年度に電動車7割に ・日立<6501>日立など、コネクテッドカー向けセキュリティーで協業 ・パナソニック<6752>電動自転車の工場増強、レジャー・スポーツ用、存在価値高まる ・三桜工<6584>GaN基板を受託加工、サービス試験展開 ・ルネサス<6723>原料不足防ぐ、調達リスク可視化システム、来年構築 ・日本製紙<3863>特種東海製紙と衛生用紙事業で協業強化 ・カネカ<4118>液体カセイソーダ、キロ20円超値上げ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 9月貿易収支(予想:-5304億円、8月:-6372億円) <海外> ・10:30 中・1年物ローンプライムレート(3.85%に据え置き予想) 《ST》
関連銘柄 15件
3863 東証プライム
848
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 98,584百万円
大手製紙メーカー。新聞用紙や印刷・情報用紙、家庭紙等を手掛ける。「クリネックス」、「スコッティ」ブランド等を展開。エネルギー事業等も。生活関連事業の収益力強化、グラフィック用紙事業の競争力強化等に注力。 記:2024/06/15
4118 東証プライム
3,486
11/22 15:30
+58(%)
時価総額 230,076百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
5851 東証プライム
2,022
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 66,010百万円
独立系のダイカストメーカー。自動車業界が主顧客。建築用品や印刷機器も。海外売上が過半。新興国も拡大。自動車生産の回復等でダイカスト事業は堅調。原材料高が重し。配当性向は30%程度目安。 記:2024/06/13
6472 東証プライム
246.8
11/22 15:30
+2.3(%)
時価総額 131,412百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6584 東証プライム
820
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 30,432百万円
自動車部品メーカー。ブレーキ配管関連製品や燃料配管関連製品、シートベルト関連製品等を手掛ける。データセンター向け水冷装置のマーケティングを加速。電動車向けバッテリーの冷却用クーリングプレートを開発。 記:2024/07/02
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7247 東証スタンダード
324
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 11,032百万円
四輪車・二輪車向け燃料噴射システム等の製造・販売を行うモビリティ事業が主力。ガス機器用制御機器、航空機部品等も手掛ける。1923年創業。27年度EBITDAマージン10%目標。競争力の強化などに取り組む。 記:2024/10/21
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
8012 東証プライム
3,187
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 366,212百万円
老舗化学品専門商社。1832年創業。機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連分野で事業展開。メーカー機能も持つ。取引社数は約1.8万社。フード、半導体、ライフサイエンスが注力領域。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04