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後場に注目すべき3つのポイント~28500円は上値めどから下値めどへ転換?

2021/5/26 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~28500円は上値めどから下値めどへ転換? 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は5日続伸、28500円は上値めどから下値めどへ転換? ・ドル・円は弱含み、米長期金利にらみ ・値上がり寄与トップはリクルートホールディングス<6098>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は5日続伸、28500円は上値めどから下値めどへ転換? 日経平均は5日続伸。50.49円高の28604.47円(出来高概算5億3296万株)で前場の取引を終えている。 25日の米株式市場でのNYダウは81ドル安(-0.23%)。新型コロナワクチンの普及による経済活動正常化への期待から寄り付き後、上昇。経済活動再開の恩恵を受ける銘柄のほか、長期金利が1.6%を下回って推移していることを受け、ハイテク株にも買いが入った。ただ、取引開始後に発表された5月の消費者信頼感指や4月の新築住宅販売件数が市場予想を下回ったほか、NYダウについては高値圏での利益確定の売りも出やすく、結局、主要株価3指数は揃って小幅に下落、ナスダック総合指数は0.02%安となった。引けにかけて弱含んだ米国市場の動きを受けて、本日の日経平均は157円安と反落して始まったが、即座に切り返してプラスに転じると28710.83円まで上値を伸ばす場面がみられた。ただ、その後は伸び悩んで上げ幅を縮小していく動きが続いた。 個別では、自己株取得数の上限引き上げを発表したデジタルHD<2389>、大量保有報告書で光通信が5.08%を保有する大株主になったことが明らかになったサニックス<4651>、24年3月期売上高545億円などを掲げた中期経営計画を発表した住友精密<6355>などが大幅に上昇した。そのほか、証券会社によるレーティングが材料視されたところでは、ウシオ電機<6925>や日本製鋼所<5631>などが買われた。一方、前日に21年3月期の決算訂正を発表し、営業損益が1億円の黒字から6億円の赤字へと修正された曙ブレーキ<7238>は大きく下落している。 売買代金上位では、リクルートHD<6098>、Zホールディングス<4689>、パナソニック<6752>、JAL<9201>、SUMCO<3436>などが大幅高となっているほか、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>、レーザーテック<6920>などが上昇。一方、ソフトバンクグループ<9984>が1.5%安、米長期金利の低下を受けて三菱UFJ<8306>が1.6%安となっているほか、三井住友<8316>、日本製鉄<5401>、KDDI<9433>、サイバーエージェント<4751>などが下落している。 セクターでは、空運業、サービス業、電気機器、輸送用機器、その他製品などが上昇率上位となっている。一方、鉄鋼、パルプ・紙、電気・ガス業、銀行業、石油・石炭製品などが下落率上位に並んでいる。東証1部の値上がり銘柄は全体の33%、対して値下がり銘柄は61%となっている。 小節目として意識されていた28500円を前日に終値ベースでも突破した日経平均は、本日は前日に超えられなかった28600円を朝方に突破した後は、断続的な売り方の買い戻しが入るなか28700円まで上値を伸ばした。前週、戻り待ちの売りに押されて何度も28500円を手前に押し戻されていたことを考えれば、前日の終値ベースでの28500円台乗せや、本日の28600円、28700円と100円刻みの上昇を果たしたところは素直にポジティブに捉えたい。 ただ、その後はまたもや急失速する展開となった。28000円台後半は今年に入ってからの商いが大きく積み上がっている水準であり、戻り待ちの売り圧力は依然大きいようだ。しかし、前日、今日と2日とも、失速した後も28500円を割っていないところを見る限り、これまで上値メドとして意識されていた28500円は下値支持へと切り替わった様子。積極的に買い上がる材料がないなか、上値が重いことに変わりはないが、下値も着実に切り上げてきていることは評価したい。 相場の調整要因の一つだった「インフレと長期金利」に対する懸念は徐々に後退している。25日、米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、ヤフー・ファイナンスのインタビューで、「恐らく、今後数回の会合で資産購入ペースの縮小について議論を開始できる状況になるだろう」、「今後入ってくる経済データ次第になると思う」と発言。今後の連邦公開市場委員会(FOMC)会合においてテーパリング(量的緩和の縮小)の議論が開始される可能性を示唆した。FRBの基本姿勢は「物価上昇は一時的」であり、足元の強い物価指標は次第に落ち着いていくとの考えで、これに大きな変化はない。ただ、4月開催分のFOMC議事要旨の発表以降、FRB高官らの発言には徐々にテーパリングを匂わすようなニュアンスの変化が感じ取れる。 そうした中でも、足元の米長期金利が低下し落ち着いた動きを見せているのは、これまでの相場調整局面において、テーパリングに関するリスクを徐々に織り込んできたからではないだろうか。そうだとすれば、市場のテーパリングリスクに対する耐性は大分ついてきたといえよう。市場のインフレに対する懸念の強さを表していた米ブレークイーブンインフレ率(期待インフレ率の指標)も一本調子の上昇に歯止めがかかってきている様子。一昨日の当欄での繰り返しにはなるが、「物価上昇は一時的」とし、頑なに金融緩和の継続を強調していた以前から、インフレに柔軟に対処し得る姿勢に変化しつつあるFRBを、市場はポジティブに捉えていると思われる。 むろん、懸念が消えたわけではない。前日に米国で発表された4月の新築住宅販売件数は予想よりも減少した一方で、 販売価格(中央値)は前年同月比で20.1%も上昇しており、インフレ圧力がなくなったわけではない。今週末にはFRBが物価指標のなかで最も重視しているPCEコアデフレーターの発表も控えているため、ここでの市場反応にも注目される。ただ、インフレや長期金利に対する耐性が徐々に付いてきたことは確かだと思われる。そうした動きが、足元の日経平均の下値切り上げにも繋がっているのかもしれない。 さて、本日の物色動向としては、これまでインフレ期待のもと買われていた鉄鋼などの資源関連セクターが大きく利益確定売りに押され、半導体などのハイテク株も上値が重いなか、アフターコロナ関連が買われている。米バイオ製薬モデルナの新型コロナワクチンが10代の若者に対しても極めて有効であることが示されたことや、国内でのワクチン接種体制の整備が徐々に進んでいることを背景に、出遅れ感のある銘柄に物色が向かっている様子。大手航空会社のほか、OLC<4661>などのレジャー関連、エアトリ<6191>などの旅行関連などで大きく上昇しているものが目立つ。これまで懸念されたいた国内でのワクチン接種率の格差も相当程度織り込んだとして、むしろ、今後のワクチン接種率の進展を期待した買いが向かっているようだ。景気循環株やハイテク株の方向感が欠けるなか、アフターコロナ関連への物色が目先は続きそうだ。 ■ドル・円は弱含み、米長期金利にらみ 26日午前の東京市場でドル・円は弱含み、108円後半で小幅に値を下げた。日経平均株価や上海総合指数はプラスで推移し、アジア株高を好感した円売りが観測された。ただ、米10年債利回りは低水準でもみ合い、ユーロ・ドルの底堅い値動きにドルはやや下押しされている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が108円72銭から108円83銭、ユーロ・円は133円14銭から133円32銭、ユーロ・ドルは1.2242ドルから1.2257ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ランシステム<3326>、イーエムネットジャパン<7036>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・4月貿易収支:+3.88億NZドル(3月:+0.39億NZドル←+0.33億NZドル) 【要人発言】 ・NZ準備銀行(声明) 「物価2%の目標を維持し、雇用が最大レベル以上で維持されると確信するまで現行の政策維持と合意」 「要件を満たすまでかなりの時間と忍耐が必要」 ・鈴木日銀審議委員 「ETFやJ-REIT、柔軟な運用により残高の増加ペースを極力抑制していくことが望ましい」 <国内> ・14:00 3月景気動向指数・先行改定値(速報値:103.2) ・5月政府月例経済報告 <海外> 特になし 《CS》
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デジタルマーケティング会社。デジタルシフトコンサル支援やSaaSプロダクト開発、販売、インターネット広告代理、ソリューション開発、金融投資等を行う。今期3Q累計は金融投資が伸長も、子会社の連結除外が影響。 記:2023/12/28
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時価総額 1,774百万円
複合カフェを直営・FCで全国展開。システム外販も。12カ月決算復帰の24.3期3Q累計はシステム外販が好調。複合カフェの不採算直営店閉鎖を進めて営業黒字に。4Qに児童発達支援子会社の譲渡に伴う特益計上へ。 記:2024/04/11
3436 東証プライム
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4651 東証スタンダード
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時価総額 15,605百万円
戸建て住宅やマンション、ビルのメンテナンスに加え、太陽光発電システムの導入、売電等を行う。HS事業部門は堅調。白蟻防除施工、床下・天井裏換気システムが売上増。売上原価減少。24.3期3Qは収益伸長。 記:2024/02/26
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4/19 15:00
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時価総額 8,266,678百万円
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4689 東証プライム
347.5
4/19 15:00
-1.5(%)
時価総額 2,651,828百万円
ヤフー、LINEなどの再編により誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。コマース事業は堅調。アスクルグループ、ZOZOグループが売上増。戦略事業は売上伸長。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/22
4751 東証プライム
1,007
4/19 15:00
-2.5(%)
時価総額 509,465百万円
インターネット広告最大手。「アメブロ」などメディア事業やスマホ向けゲームで成長。インターネットTV「ABEMA」に注力。ゲームは継続的に新規タイトルをリリース予定。主力事業好調で、1Qは営業黒字転換。 記:2024/03/29
5401 東証プライム
3,412
4/19 15:00
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時価総額 3,242,495百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
5631 東証プライム
3,730
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時価総額 277,467百万円
フィルム・シート製造装置などの産業機械が主力。原発製品やクラッド鋼管も。配当性向は30%以上目安。産業機械事業では樹脂製造・加工機械の売上が増加。投資有価証券売却益を計上。24.3期2Qは大幅増益。 記:2023/12/25
6,111
4/19 15:00
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時価総額 10,364,012百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6191 東証プライム
1,405
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6355 東証スタンダード
3,645
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オゾン発生装置のパイオニア。民間航空機用脚システムや防衛航空機用脚システム、産業用熱交換器、精密油圧機器等も。特別損失のはく落等で、23.3期2Qは最終黒字転換。住友商事のTOB成立で同社株は上場廃止へ。 記:2023/01/10
1,359
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時価総額 3,335,063百万円
総合家電大手。家電、住設設備、FA機器、電池も。くらし事業では北米コールドチェーン、国内電材が増収。北米車載電池の増販、米国IRA補助金の計上等でエナジー部門は収益伸長。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/07
6920 東証プライム
34,350
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時価総額 3,238,724百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6925 東証プライム
1,957
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時価総額 210,378百万円
産業用光源メーカー。半導体製造用露光装置や映画館用映像装置も。24.3期3Q累計は映画館向け光源が堅調。だが液晶関連装置や露光装置などが足踏み。米国アプライドマテリアルズ社と次世代露光技術開発で業務提携。 記:2024/03/11
7036 東証グロース
971
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+5(%)
時価総額 3,742百万円
リスティング広告や運用型ディスプレイ広告中心のインターネット広告代理店。大株主のソフトバンクと協業。ネット広告事業では販売体制の強化図る。23.12期通期は業績伸び悩む。24.12期は増収増益計画。 記:2024/03/05
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3,522
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時価総額 57,461,384百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7238 東証プライム
136
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-3(%)
時価総額 18,495百万円
大手ブレーキメーカー。自動車や自動二輪、鉄道車両用、産業機械用のブレーキや構成部品等を製造、販売。価格転嫁や生産性向上等で日本は大幅増益。北米は新型車向け製品等が売上貢献。24.3期3Qは大幅営業増益。 記:2024/02/23
7974 東証プライム
7,455
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-134(%)
時価総額 9,681,734百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
33,530
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-3,210(%)
時価総額 15,813,854百万円
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1,500
4/19 15:00
-17(%)
時価総額 19,922,993百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
8,536
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-77(%)
時価総額 11,734,362百万円
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9201 東証プライム
2,775
4/19 15:00
-61(%)
時価総額 1,213,075百万円
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9433 東証プライム
4,252
4/19 15:00
+18(%)
時価総額 9,797,373百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。子会社に沖縄セルラーやJCOMなど。1409次元の次世代暗号を世界で初めて解読し、耐量子暗号実用化に向け前進。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/04
9983 東証プライム
40,520
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-430(%)
時価総額 12,894,315百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,648
4/19 15:00
-228(%)
時価総額 13,177,152百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10