マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 17:43:23
15,256,111
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~さすがに「いいとこ取り」過ぎた

2021/5/11 12:21 FISCO
*12:21JST 後場に注目すべき3つのポイント~さすがに「いいとこ取り」過ぎた 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり大幅反落、さすがに「いいとこ取り」過ぎた ・ドル・円は伸び悩み、ややリスク回避の流れ ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は4日ぶり大幅反落、さすがに「いいとこ取り」過ぎた 日経平均は4日ぶり大幅反落。812.39円安の28705.95円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。 週明け10日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに反落し、34ドル安となった。4月雇用統計を受けた金融緩和の長期化観測、それに景気回復への期待から景気敏感株の買いが続き、300ドル超上昇する場面もあった。しかし、インフレ加速懸念や長期金利の上昇で主力ハイテク株の売りがかさみ、ナスダック総合指数は2.6%の下落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.7%の大幅下落となった。本日の日経平均はこうした流れを嫌気して279円安からスタートすると、寄り付き後も下げ幅を拡大。前引け直前には28693.26円(825.08円安)まで下落する場面があり、取引時間中としては4月21日以来の安値を付けた。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が5%超下落しているほか、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、レーザーテック<6920>といった値がさ株の軟調ぶりが目立つ。ファーストリテ<9983>やトヨタ自<7203>もさえない。決算発表銘柄ではパナソニック<6752>が6%を超える下落となり、住友鉱<5713>やヤマハ<7951>も大きく下落。また、ホクシン<7897>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>が小高く、日本製鉄<5401>は5日続伸。前日、決算発表後に売られた郵船<9101>は反発している。引け後の決算発表銘柄では味の素<2802>、グリー<3632>などが大きく上昇し、日ケミコン<6997>やLITALICO<7366>は東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、精密機器、非鉄金属、ガラス・土石製品などが下落率上位で、その他も全般軟調。海運業のみ小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は15%となっている。 米ハイテク株の大幅安を受け、本日の日経平均は800円を超える下落で前場を折り返した。日米市場とも景気敏感株の一角への投資資金シフトが見られるが、国内外投資家の米ハイテク株へのエクスポージャーはかなり大きいだろうから、やはり市場全体への影響は避けられない。 4月雇用統計の発表直後、米市場では景気敏感株からハイテク株まで総じて買われていたが、さすがに「いいとこ取り」が過ぎただろう。単に発表前に手控えられていた買いが入ったに過ぎないのかもしれない。内容が消化されるとともに「政府・連邦準備理事会(FRB)は積極的な財政・金融緩和策を維持するだろうが、インフレは一段と加速する」と受け止められ、ハイテク株の売りにつながったようだ。ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は上昇が止まらず、10日には2.54%(+0.05pt)となっている。 米4月雇用統計は、アトランタ地区連銀のボスティック総裁が事前に示した「100万人以上の雇用者増加」という見通しを大きく下回る内容となった。手厚い失業給付で低賃金職への就業が手控えられているのが主因で、特例加算が失効すれば労働人口は増えるだろうとの見方が多い。ただ、4月分の予想が「大外れ」となった後にしては、やや楽観的過ぎる見方という印象は拭えない。コロナ禍前後の産業構造の変化などによる雇用のミスマッチ、それにコロナ禍で一段と進んだ所得格差への根強い不満などが過小評価されてはいないだろうか。 コロナ禍以降、日米で個人の株式投資熱の高まりが見られるが、これは労働分配率が一向に上向かず、雇用そのものすら不安定化するなかで「金融緩和による資本家の恩恵に預かろう」とする動きのように思える。労働需給のギャップが思いのほか長期化するようであれば、需要・供給の両面で景気回復の足かせになる可能性はあるだろう。緩和マネーに支えられて商品市況が高止まりし、コストプッシュ型のインフレともなれば、一段と消費が冷え込む恐れもある。 本日の米国では3年物国債入札に加え、FRB高官の発言が多く予定されている。米経済情勢や金融政策の行方を睨み、不安定な市場環境が続くことも十分想定しておきたい。 最後に東京株式市場の概況についても触れておきたい。ゴールデンウィークの5連休後の株価上昇でトレンド好転に期待する向きもあったが、前日の先物手口を見ると外資系証券はさほど買い越しに傾いていなかった。連休直後の海外勢による先物買いはやはり「ヘッジ売りの解消」によるものとみられ、相場全体の方向感を決める海外マクロ系ファンドなどの買いはいまだ乏しいと言わざるを得ない。 また、4月30日申し込み時点の信用買い残高(東京・名古屋2市場、制度・一般信用合計)は3兆2941億円と4週ぶりに減少したが、減少幅は64億円にとどまった。連休前には中小型株を中心に信用買いの手仕舞いと思われる動きが見られたが、市場全体としては信用買いの整理はさほど進まなかったと言える。また、日経レバETF<1570>の純資産総額も連休前からやや減少したとはいえ、引き続き3000億円を超える高水準となっている。需給的にも株価の上値は当面重いかもしれない。 (小林大純) ■ドル・円は伸び悩み、ややリスク回避の流れ 11日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み、108円後半でもみ合う展開が続いた。米ダウ先物の弱含みを受けリスクオフのドル買いが先行し、ドルは他の主要通貨に対して上昇。一方、日経平均株価は前日比800円超の大幅安で、リスク回避の円買いがドルを下押しした。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円78銭から108円97銭、ユーロ・円は132円00銭から132円20銭、ユーロ・ドルは1.2126ドルから1.2145ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・テクノホライゾン<6629>、芝浦電子<6957>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・3月家計支出:前年比+6.2%(予想:+1.5%、2月:-6.6%) ・中・4月消費者物価指数:前年比+0.9%(予想:+1.0%、3月:+0.4%) ・中・4月生産者物価指数:前年比+6.8%(予想:+6.5%、3月:+4.4%) 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合における主な意見(4月26・27日分) 「ワクチン接種が順調に進まなければ、経済成長で取り残されることが懸念される」 「物価は当面前年比マイナスが続く見通し」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 19件
2802 東証プライム
6,312
11/22 15:30
+121(%)
時価総額 3,255,294百万円
国内最大手の調味料メーカー。1909年創業。うま味調味料などで国内トップシェア。調味料・食品を主力に、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸等も。ヘルスケアやフード&ウェルネス、ICTなどを成長領域に位置付け。 記:2024/08/23
3632 東証プライム
426
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 76,574百万円
スマホゲームの運営等を行うゲーム・アニメ事業が主力。スマホ向けメタバース「REALITY」等のメタバース事業、DX事業、投資事業も展開。配当性向30%程度以上目処。ゲーム・アニメ事業では開発体制を強化。 記:2024/08/27
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5713 東証プライム
3,823
11/22 15:30
-41(%)
時価総額 1,111,782百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6629 東証スタンダード
339
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,140百万円
電子黒板、書画カメラ等の販売を行う映像&IT事業が主力。業務用車載器やFA関連機器等の販売を行うロボティクス事業も展開。アセアン地域での事業拡大などグローバル化を加速。ロボティクス事業では経費削減図る。 記:2024/07/28
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6957 東証スタンダード
3,385
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 52,671百万円
サーミスタ素子、温度センサの製造・販売を行う電子部品メーカー。サーミスタで世界トップシェア。ホームアプライアンス、オートモーティブ向けが柱。スズキなどが主要取引先。EV・HVへの販売拡大などに注力。 記:2024/10/12
6997 東証プライム
1,135
11/22 15:30
-11(%)
時価総額 24,902百万円
1931年創業の電子部品メーカー。アルミ電解コンデンサで世界トップシェア。電気二重層キャパシタにも強み。ホンダなどが主要取引先。ICT市場、産業機器市場を最重要戦略市場に位置付け。高付加価値品の拡販図る。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7366 東証プライム
1,007
11/22 15:30
+72(%)
時価総額 35,962百万円
障がい者就労支援サービス等の就労支援事業、児童発達支援サービス等の児童福祉事業が柱。発達障害ポータルサイトなどの運営も。就労支援事業は新規開設施設の集客が順調。児童福祉事業は既存施設の利用率が高水準。 記:2024/06/07
7897 東証スタンダード
102
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 2,894百万円
MDF(中質繊維板)メーカー。1931年創業。MDF「スターウッド」、高強度高耐水MDF「構造用スターウッド」を展開。LIXILなどが主要取引先。建材用途、フロアー基材用途、構造用途が主力。効率生産推進。 記:2024/08/22
7951 東証プライム
1,090.5
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 592,142百万円
世界最大の総合楽器メーカー。1887年創業。静岡県浜松市に本社。ピアノ、電子楽器、弦楽器等の製造・販売を行う。音響機器、電子デバイス等も手掛ける。総還元性向50%目標。業務用音響機器は旺盛な需要続く。 記:2024/08/30
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17