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後場に注目すべき3つのポイント~外部環境は依然良好も決算シーズン前に様子見ムード強く

2021/4/14 12:25 FISCO
*12:25JST 後場に注目すべき3つのポイント~外部環境は依然良好も決算シーズン前に様子見ムード強く 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、外部環境は依然良好も決算シーズン前に様子見ムード強く ・ドル・円は弱含み、ドル売り・円買いの流れ ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は反落、外部環境は依然良好も決算シーズン前に様子見ムード強く 日経平均は反落。101.76円安の29649.85円(出来高概算5億2893万株)で前場の取引を終えている。 前日の米国株式市場では主要株価指数は高安まちまち。3月消費者物価指数は市場予想を小幅に上回ったが米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策方針を大きく変更する程ではないとの見方が優勢で、過度なインフレ懸念が後退。長期金利も低下し、ナスダック総合指数が大幅に上昇するなどハイテク株が堅調に推移した。一方、当局がジョンソン・エンド・ジョンソン製造の新型コロナワクチン接種中断を勧告したことから経済活動再開ペースの鈍化が懸念され、NYダウは続落。ただ、政府が全国民への供給に十分なワクチンを確保していることが明らかになると、警戒感が後退して下げ幅は小幅に留まった。 好悪材料が入り混じるなか前日に200円超上昇していた日経平均は33円安でスタートすると、そのまま下げ幅を180円超まで拡げる場面がみられた。手掛かり材料に乏しいなか、2月の機械受注統計において民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額が、前月比で増加を見込んでいた市場予想に反して大幅にマイナスとなったことが重しとなったとの指摘も聞かれた。ただ、その後は下げ渋り、もみ合いながらも、じりじりと下げ幅を縮小する展開となった。 個別では、業績関連のリリースがネガティブ視されたところで、Jフロント<3086>、リテールパートナーズ<8167>、クリレスHD<3387>、東名<4439>などが大幅に下落した。一方、反対に業績関連のリリースがポジティブ視されたセラク<6199>、イージェイHD<2153>、フィルカンパニー<3267>、黒谷<3168>などが急伸。また、投資判断の格上げを材料に日本製鉄<5401>がしっかり、外資証券による新規の買い推奨を受けた日本電子<6951>はストップ高となっている。そのほか、「米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)がCVCの提案を上回る金額で買収提案を計画している」と報じられた東芝<6502>が改めて大幅高に。 売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、日本電産<6594>、三菱UFJ<8306>、グレイステクノロジー<6541>、ファーマフーズ<2929>などが安い。自動車関連は対ドルでの為替の円高が、金融関連は米長期金利の低下がそれぞれ重しとなっているもよう。一方、ビットコイン価格の堅調推移を背景にマネックスG<8698>がしっかり、そのほか、米長期金利の低下が好感される形で半導体などハイテク株やグロース(成長)株も堅調なものが多い。売買代金上位では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、エムスリー<2413>、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>、楽天グループ<4755>など。 セクターでは、繊維製品、非鉄金属、パルプ・紙、海運業、電気・ガス業などが下落率上位に並んでいる。一方、精密機器、鉄鋼、電気機器、陸運業の4業種が上昇している。東証1部の値上がり銘柄は全体の27%、対して値下がり銘柄は68%となっている。 市場の外部環境に大きな変更はなく、日米ともに完全に企業決算を見極める局面に入ったようだ。上述したように、前日に、米疾病対策センター(CDC)などが血栓が生じる事例が報告されたとしてジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの接種中断を勧告した。ただ、政府は今回の接種中断が政権のワクチン計画に大きな影響を与えることはないとの見方を示し、バイデン米大統領も「計画に疑う余地はない」と語ったとのこと。そのほか、ファイザーのCEOが、5月末までの米国内でのワクチン供給を10%増量できると表明したほか、モデルナは、自社製ワクチンが6カ月後も90%を超える有効性を維持したという最新の分析結果を示した。こうしたことから、ワクチン接種のペース加速による景気回復というメインシナリオは崩れていないようだ。 また、注目されていた米3月消費者物価指数は前年同月比2.6%増と、市場予想(同2.5%増)を小幅に上回る程度で、FRBの金融政策方針に当面大きな変更はないとの見方が支配的となり、市場に安心感をもたらした。米10年物国債利回りも1.6%台前半へと低下した。株式市場の先行き警戒感を示すボラティリティー(変動率)・インデックスについても、米VIX指数および日経平均VIともに16pt台と、警戒水準の20ptを大きく下回った安定推移が継続している。 このように、ワクチン普及による経済活動正常化というファンダメンタルズの好転、そして、FRBによる大規模金融緩和の継続というマクロ政策の維持にもとづく良好な外部環境に大きな変化はない。そうした中、米国では今夜からJPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなどの大手金融企業の決算が控えており、日本国内でも今月末からの製造業本決算の前に、本日大引け後には内需系企業の決算ラッシュが控えている。 市場は、完全に決算見極めモードに入っており、売買高も膨らみにくいなか、指数はこう着感を強める一方だ。しかし、東証全体での騰落率上位の銘柄をみていると、好業績リリースの銘柄が大幅上昇している一方で、失望的な決算は発表した銘柄が大きく下落するなど、決算内容には素直に反応しているものが多い様子。先日の安川電機<6506>の決算だけをみると、決算内容に素直に反応しにくく、ハードルが高いものとも窺えたが、先んじて織り込み、株価が上場来高値圏にある銘柄でなければ、反応はストレートのものが多いようだ。 手掛かり材料が業績リリース関連に限られるなか、好業績が発表された銘柄には瞬間的な上昇だけでなく、断続的な買いが入る可能性がありそうだ。決算内容が良かった銘柄に対してはやや押したところを素直に拾う順張り的な戦略が奏功しやすいかもしれない。 ■ドル・円は弱含み、ドル売り・円買いの流れ 14日午前の東京市場でドル・円は弱含み、109円付近から108円後半に値を下げた。米10年債利回りの低下を受け、ドルが主要通貨に対して売られやすい。また日経平均株価の軟調地合いでややリスク回避的な円買いに振れ、ドルは109円を割り込んでいる。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円75銭から109円08銭、ユーロ・円は130円03銭から130円36銭、ユーロ・ドルは1.1947ドルから1.1958ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・イメージ ワン<2667>、日本電子<6951>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比-8.5%(予想:+2.5%、1月:-4.5%) 【要人発言】 ・NZ準備銀行(声明) 「必要に応じて政策金利を引き下げる準備」 「長期にわたる金融刺激策がないとインフレと雇用は目標を下回る可能性」 「見通しは、依然として非常に不確実」 <国内> ・15:17 黒田日銀総裁あいさつ(第96回信託大会) <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 28件
2153 東証プライム
1,718
11/22 15:30
-11(%)
時価総額 27,624百万円
総合建設コンサルタントのエイト日本技術開発を中核とする持株会社。官公庁向け受注比率が高い。東南アジアなど海外でも実績。売上は4Qに偏重する傾向。エイト日本技術開発では橋梁構造分野の競争力拡大を図る。 記:2024/06/03
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
2667 東証スタンダード
224
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 2,420百万円
医療用画像管理システム、電子カルテ等の販売を行うヘルスケアソリューション事業が柱。各種画像処理・解析ソフトウェア等の販売も手掛ける。地熱発電及び水素事業から撤退。環境配慮型事業の創出などに取り組む。 記:2024/10/20
2929 東証プライム
951
11/22 15:30
-18(%)
時価総額 27,654百万円
卵黄由来の機能性素材や化粧品、医薬品、抗体試薬の開発、製造等を行う。販売は通信販売と卸売。子会社にフューチャーラボ、明治薬品など。伊藤忠商事と資本業務提携。卵殻膜素材の開発・量産化などに取り組む。 記:2024/10/24
1,719
11/22 15:30
+12.5(%)
時価総額 465,103百万円
大丸と松坂屋HDが経営統合して誕生した持株会社。パルコ等も傘下に収める。百貨店事業が主力。SC事業、デベロッパー事業、決済・金融事業も。27.2期ROE8%以上目標。心斎橋店などはインバウンド売上が好調。 記:2024/10/24
3168 東証スタンダード
552
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 7,914百万円
銅・銅合金スクラップを回収し、銅合金インゴットを製造。船舶用スクリュー材料用途に強み。貴金属製美術工芸品の製造・販売も。1946年創業。海外既存顧客向け販売の強化により、利幅の高い製品販売構成比率が上昇。 記:2024/06/03
3267 東証スタンダード
886
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 5,119百万円
駐車場の上部空きスペースの活用を提案する空中店舗フィル・パーク、ガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」等を手掛ける。企画力などが強み。26.11期売上150億円目標。事業プロセス、組織改革を推進。 記:2024/10/29
1,153
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 245,375百万円
ショッピングセンター内のレストラン、フードコートの運営が主力。しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ菜」、海鮮居酒屋「磯丸水産」などのブランドを保有。連結店舗数は1100店舗超。業務受託店舗などを積極出店。 記:2024/10/28
4439 東証スタンダード
2,446
11/22 15:30
+46(%)
時価総額 36,450百万円
中小企業向け光コラボレーション「オフィス光119」の提供等を行うオフィス光119事業、電力小売販売等のオフィスソリューション事業が柱。オフィス光119は解約率低水準。オフィスでんき119は契約保有件数増。 記:2024/06/07
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6199 東証スタンダード
1,389
11/22 15:30
-11(%)
時価総額 19,214百万円
ITシステムの構築・運用・保守、IoTクラウドサポートセンター等のデジタルインテグレーション事業が主力。農業・畜産・水産のDX化支援等も。DX領域の拡大などに注力。27.8期営業利益40億円目標。 記:2024/10/29
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
18
2/25 15:00
+1(%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
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時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6951 東証プライム
5,662
11/22 15:30
+44(%)
時価総額 291,780百万円
電子光学機器、分析機器、計測検査機器を手掛ける理科学機器メーカー。1949年設立。電子顕微鏡で世界トップシェア。産業機器、医用機器なども展開。理科学・計測機器事業は電子顕微鏡を中心に引き合い順調。 記:2024/10/14
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8167 東証プライム
1,224
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 57,095百万円
中国・九州地盤の食品スーパーマーケットチェーン。丸久、マルミヤストア、マルキョウを傘下に収める。ディスカウントストア事業等も。スーパーマーケット事業の再強化推進。27.2期営業収益2960億円目標。 記:2024/10/27
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
8698 東証プライム
1,052
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 271,360百万円
コインチェック、米TradeStationなどを傘下に収める持株会社。しずおかFGが筆頭株主。NTTドコモと資本業務提携。アセットマネジメント事業を強化。ロボアドバイザーサービスの運用残高は順調増。 記:2024/08/01
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17