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前場に注目すべき3つのポイント~バリューシフトを意識しつつ、個人主体の中小型株物色が活発化~

2021/3/22 8:41 FISCO
*08:41JST 前場に注目すべき3つのポイント~バリューシフトを意識しつつ、個人主体の中小型株物色が活発化~ 22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:バリューシフトを意識しつつ、個人主体の中小型株物色が活発化 ■日本オラクル、3Q営業利益7.3%増 497億円、コンセンサス範囲内 ■前場の注目材料:ルネサス、生産再開「1カ月以内に」、工場火災でライン停止 ■バリューシフトを意識しつつ、個人主体の中小型株物色が活発化 22日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうである。19日の米国市場ではNYダウが234ドル安だった。アラスカ州で開催された米中外交トップ会談で、米中の対立が露呈し警戒感が高まった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)は、昨年4月から実施していた大手銀に対する資本規制の特例的な緩和措置を計画通り3月末で終了することを発表。これを受けた金融株の下落なども重石となった。一方で押し目からの買いにハイテクは持ち直し、ナスダックは上昇している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の29350円。円相場は1ドル108円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行で始まることになろうが、先週末の大幅な下げに対する買い戻しの動きも意識されよう。長期金利の落ち着きに伴うハイテク主導によるナスダックの上昇も若干ながら安心感につながりそうである。しかし、市場の関心は先週の日銀の金融政策決定会合での、今後のETF買い入れによるリバランス対応に伴う需給面での影響になるだろう。日銀は政策点検を受けて、今後のETF買い入れは指数の構成銘柄が最も多いTOPIXに連動するもののみを買い入れることとすると発表した。 ETF買い入れのタイミングとしては相場の大きな調整場面であるものの、これまで日経平均型での指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>や値がさハイテク株による日経平均への影響度が大きかったこともあり、日経平均型にファンドの資金流入が強まっていた。足元ではTOPIXの続伸基調により、日銀対応を想定した売買はみられていたものの、今回正式に発表されたことによってアク抜けとはならず、日経平均型売りに対してTOPIX型買いによるリバランスの動きが強まる可能性はありそうだ。そのため、結果的にはバリューシフトの流れに向かいやすいだろう。 その他、日米金融イベントが通過するものの、年度末接近によって機関投資家は積極的な売買は手控えられやすいと考えられる。そのため、バリューシフトを意識しつつも、個人主体の中小型株物色が活発化しやすい。今週はIPOが6社予定されていることもあり、新興市場の中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買に向かわせそうだ。 ■日本オラクル、3Q営業利益7.3%増 497億円、コンセンサス範囲内 日本オラクル<4716>が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比0.5%増の1496.98億円、営業利益は同7.3%増の497.20億円だった。コンセンサス(500億円程度)の範囲内であろう。クラウドサービスは、パフォーマンスやセキュリティ、費用対効果を重視する引合いが多く、戦略のひとつであるエンタープライズ向けERPアップグレード(オンプレミスからクラウドへのリフト&シフト)についても多くの実績を残すことができた。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(13215.23、+99.07) ・1ドル108円80-90銭 ・SOX指数は上昇(3011.37、+35.15) ・VIX指数は低下(20.95、-0.63) ・米原油先物は上昇(61.44、+1.38) ・首都圏緊急事態宣言の解除 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・ルネサス<6723>生産再開「1カ月以内に」、工場火災でライン停止 ・AGC<5201>海外3社子会社統合、クロール・アルカリ、東南アで攻勢 ・クラボウ<3106>ブラジルでウレタンモールド製品の生産増強、22年度、内装材向け ・日産自<7201>半導体不足響き北米で生産調整 ・SUBARU<7270>22・23日の製造ライン停止 ・東洋機械金属<6210>液体発泡成形で量産技術、秋に供給システム ・凸版印刷<7911>TIS拠点に基地局、ローカル5Gで技術連携 ・東芝<6502>小型CO2電解スタック開発、年最大1トン処理達成 ・京セラ<6971>京セラ製の5ケミカル材料、米認証取り消し ・住友化学<4005>カーボンニュートラル実行計画、22年度から ・ユニチカ<3103>ナイロン系の代替素材を発売 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:30 中・1年物ローンプライムレート発表(3.85%に据え置き予想) 《ST》
関連銘柄 13件
3103 東証プライム
240
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 13,860百万円
ナイロンフィルム等の高分子事業、ガラス繊維等の機能資材事業、繊維事業等を展開。紡績会社として1889年に創業。中期経営計画では26.3期売上高1500億円目標。高機能製品、環境配慮型製品の拡販を図る。 記:2024/06/09
3106 東証プライム
5,350
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 101,650百万円
1888年創業の大手繊維メーカー。衣料素材等の繊維事業、自動車内装材や断熱材等の化成品事業が柱。環境メカトロニクス事業、食品・サービス事業等も展開。半導体製造関連、機能フィルムなどの業容拡大に注力。 記:2024/10/11
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4716 東証スタンダード
15,065
11/22 15:30
+345(%)
時価総額 1,932,282百万円
米オラクル社の日本法人。クラウドサービス、ライセンスサポートが柱。ハードウェアの販売、導入支援等も手掛ける。データベース管理システムに強み。アライアンス強化推進。東京・大阪データセンターの利用量は順調増。 記:2024/10/29
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
6210 東証スタンダード
642
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 13,291百万円
精密機械メーカー。1925年創業。兵庫県明石市に本社。プラスチック射出成形機、ダイカストマシンの製造・販売等を行う。海外売上高比率は7割超。高付加価値製品の市場投入、品質保証体制の拡充などに取り組む。 記:2024/07/02
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7911 東証プライム
4,026
11/22 15:30
+22(%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25