マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 20:26:02
15,221,409
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~好決算の陰で忍び寄る「マネー過熱」論

2021/1/28 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~好決算の陰で忍び寄る「マネー過熱」論 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、好決算の陰で忍び寄る「マネー過熱」論 ・ドル・円は小じっかり、リスクオフのドル買いで ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は大幅反落、好決算の陰で忍び寄る「マネー過熱」論 日経平均は大幅反落。312.15円安の28323.06円(出来高概算7億1000万株)で前場の取引を終えている。 27日の米株式市場でNYダウは大幅に5日続落し、633ドル安となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も2.6%の下落となり、ともに下げ幅は今年最大だった。航空機のボーイングなどの低調な決算が嫌気され、ゲーム専門店のゲームストップなどで短期の投機取引が加速し、株価変動率が上昇すると金融状況への警戒感から売りが加速。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が当面緩和策を解消する意向はないことを再確認し、金融状況は健全と確認したが、下げは止まらなかった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで465円安からスタートすると、寄り付き直後には一時27975.85円(659.36円安)まで下落。その後は良好な企業決算を背景に押し目買いが入り、じりじりと下げ幅を縮める展開となった。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が4%、東エレク<8035>やエムスリー<2413>、ソニー<6758>が2~3%の下落となっている。その他ではトヨタ自<7203>、任天堂<7974>、キーエンス<6861>などが軟調。決算発表銘柄では信越化<4063>などが売りに押され、NRI<4307>は下げが目立つ。また、サイバー<4751>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、決算で足元の受注好調が評価されたファナック<6954>は上昇。キヤノン<7751>やシャープ<6753>、アンリツ<6754>も逆行高となっている。三越伊勢丹<3099>は10-12月期の営業黒字転換、またNOK<7240>は業績上方修正が好感されて急伸し、中小型株ではJCRファーマ<4552>が一部報道を巡る思惑から連日の大幅高。エンプラス<6961>はストップ高水準で前場を折り返している。 セクターでは、情報・通信業、精密機器、不動産業などが下落率上位。半面、空運業、海運業、鉱業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は36%となっている。 前日の米国株の急落を受け、本日の日経平均は朝方600円を超える下落となる場面もあったものの、その後下げ渋って前場を折り返した。日足チャートを見ると、長めの下ひげを伴った陽線を形成しており、28000円近辺での底堅さが意識されそうなところ。材料出尽くし感などから株価反応はまちまちだが、25日の日本電産<6594>を皮切りにここまでの10-12月期決算内容はおおむね良好。バリュエーション水準は決して低くないが、引き続き1株当たり指標の増額が日経平均を後押しすることに期待がかかる。また、米系大手証券が指摘しているが、日欧の個人の株式投資比率はなおピーク時を下回っている。日経平均は29000円手前までの上げ方が急だったため、買い遅れていた投資家が押し目を拾う動きも出てきやすいと考えられる。 ただ、ここ数日の国内外の金融市場では気になる動きが多かった(担当曜日の関係で後出しの形になったことはご容赦願いたい)。まず26日、香港ハンセン指数の大幅下落とともに日本でも株価指数先物に海外短期筋のものとみられる売りが出た。また、現物株市場では景気敏感セクターからディフェンシブセクターへの資金逃避的な動きも明確に見られた。いずれも久しく目にしていなかった光景だ。この日、中国人民銀行(中央銀行)の短期金融市場での公開市場操作(オペ)は差し引き資金吸収超となり、金融政策委員会の馬駿委員が「中国は年間経済成長目標の設定をやめ、雇用安定とインフレコントロールを主要なマクロ経済政策目標にすべき」との考えを示したなどと伝わっている。 米国のトランプ前政権は中国と関税引き上げによるいわば「がまん合戦」を繰り広げていた。しかし、そのトランプ前大統領は退任。中国はというと欧米各国との比較で新型コロナウイルスの感染拡大を抑制しており、馬駿委員の発言からも窺えるように「株高による内需刺激」から「インフレ懸念対策」に舵を切った可能性がある。 また、折しも米国ではゲームストップ株の乱高下がクローズアップされた。同社株を巡っては「未曽有のショート・スクイーズ(玉の締め上げ、海外メディアより)」、が発生、空売り筋が大損害を被る事態となった。「過剰流動性を背景にした異常な値動き」との指摘が多く出ている。バイデン政権や証券取引委員会(SEC)も状況を注視しているというが、とりわけコロナ禍中の投機的な動きに急進左派勢力などがどのような反応を示すかが気になる。 歴史的に見ると、バブルは市場自ら抑止することはないが、当局が抑制策を講じればあっという間にしぼむ。良好な企業決算を歓迎しつつも、米中当局の動きには注意を払っておく必要があるだろう。 (小林大純) ■ドル・円は小じっかり、リスクオフのドル買いで 28日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。前日の米大幅株安を受けた日本株安を手がかりに、円買いが先行。一方、上海総合指数などアジア株の軟調地合いで前日からのリスクオフのドル買いが鮮明になり、ドル・円は104円付近から小幅に上昇した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円07銭から104円35銭、ユーロ・円は125円99銭から126円17銭、ユーロ・ドルは1.2085ドルから1.2112ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ジオマテック<6907>、大谷工業<5939>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・パウエルFRB議長 「2つの責務達成に強く公約」 「経済は引き続きかなり不透明」 「新型ウイルスの再拡大が経済活動や雇用の足かせに」 「金融政策は引き続き経済に力強い支援を供給」 「消費は依然鈍い」 「住宅市場は回復、企業投資は加速」 「失業率は12月に上昇した」「21年後半の見通しが改善」 「インフレは依然目標の2%を下振れ」 「経済は予想以上に柔軟」 「財政支援は損傷の長期化抑制を助ける」 「最大雇用やインフレ目標達成には程遠い」 「目標達成まで金融緩和を維持へ」 「目標達成には長い時間を要する」 【経済指標】 ・米・12月耐久財受注速報値:前月比+0.2%(予想:+1.0%、11月:+1.2%←+1.0%) ・米・12月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.7%(予想:+0.5%、11月:+0.8%←+0.4%) ・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.5%(予想:+0.6%、11月:+0.5%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 21件
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
2,151.5
11/22 15:30
-40(%)
時価総額 839,773百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4307 東証プライム
4,400
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 2,557,465百万円
大手システムインテグレーター。金融ITソリューション、産業ITソリューションが柱。戦略コンサル、IT基盤サービスも。業界トップクラスの収益力が強み。26.3期営業利益1450億円目標。DX事業の推進図る。 記:2024/10/25
4552 東証プライム
724
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 93,893百万円
遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が主力。ムコ多糖症II型治療薬「イズカーゴ」等も手掛ける。メディパルHDが筆頭株主。血液脳関門通過技術を適用した新薬の研究開発などに取り組む。 記:2024/08/01
4751 東証プライム
1,008.5
11/22 15:30
-4.5(%)
時価総額 510,648百万円
インターネット広告事業が主力。運用型広告で国内首位。検索連動型広告に強み。ABEMA等のメディア事業、ゲーム事業、投資育成事業等も手掛ける。ABEMAはスポーツコンテンツの拡充、マネタイズを強化。 記:2024/08/26
5939 東証スタンダード
6,100
11/22 15:30
-490(%)
時価総額 4,758百万円
架線金物、鉄塔、鉄構の製造・販売を行う電力通信部門が主力。建築用スタッド、免震ベースプレートの製造・販売・施工も手掛ける。電力会社などが主要取引先。電柱周りの工事は順調。既存事業の高付加価値化図る。 記:2024/10/12
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6754 東証プライム
1,181.5
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 160,532百万円
通信用計測器、測定システムの製造・販売等を行う通信計測事業が主力。1895年創業。自動重量選別機、EV・電池向け試験装置等も。配当性向は50%以上目標。中計では27.3期営業利益200億円目指す。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6907 東証スタンダード
572
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 5,235百万円
液晶パネル用帯電防止膜、自動車向けカバーパネル、半導体・電子部品向け薄膜製品の製造・販売を行う。薄膜・加工技術が強み。京セラ、シャープ等が主要販売先。25.3期はタッチパネル用透明導電膜の受注回復見込む。 記:2024/09/03
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6961 東証プライム
5,470
11/22 15:30
+40(%)
時価総額 53,240百万円
各種ICテスト用ソケット、高精度ギヤの自動車用部品、光通信デバイス、遺伝子検査用製品等の製造・販売を行う。精密樹脂加工技術に強み。事業ポートフォリオの転換進める。テスト用ソケットの技術開発などに積極投資。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7240 東証プライム
2,242
11/22 15:30
-16.5(%)
時価総額 388,178百万円
国内初のオイルシールメーカー。1941年創業。国内全自動車メーカーが同社製品を採用。オイルシールは国内トップシェア。シール製品「Oリング」などが主要製品。シール事業では中国系自動車メーカーへの拡販図る。 記:2024/08/20
7751 東証プライム
5,054
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 6,740,838百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17