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前場に注目すべき3つのポイント~主要企業の決算評価の動きが相場全体の底堅さにもつながる

2020/10/27 8:58 FISCO
*08:58JST 前場に注目すべき3つのポイント~主要企業の決算評価の動きが相場全体の底堅さにもつながる 27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:主要企業の決算評価の動きが相場全体の底堅さにもつながる ■キヤノン、20/12上方修正 営業利益640億円←450億円、減益幅縮小 ■前場の注目材料:ソニー、新工場来秋稼働、CMOSセンサー受注好調 ■主要企業の決算評価の動きが相場全体の底堅さにもつながる 27日の日本株市場は米株安を受けて売り先行となろうが、その後は底堅さが意識されそうだ。26日の米国市場はNYダウが650ドル安と大幅に下落した。欧米で新型コロナウイルス感染が一段と拡大し、一部欧州地域では規制強化で世界経済の見通しが悪化したため寄り付きから下落。さらに、米国大統領選への不透明感や追加経済対策の交渉行き詰まりで投資家心理がさらに悪化した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の23410円。円相場は1ドル104円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開になろう。日経平均は支持線として意識されている25日線での攻防となりやすく、同線での底堅さを見極める格好になりそうだ。もっとも、欧州での新型コロナ拡大のほか、米大統領選や追加経済対策の先行き不透明感は想定内であり、昨日の時点でこれらが相場の重石となる格好で日経平均は23500円を割り込んでいた。ショート筋の売り仕掛け的な動きは意識されそうであるが、大きく下押す流れにはなりづらいだろう。 一方で、決算発表が本格化するなか、日本電産<6594>、日東電<6988>、キヤノン<7751>等の主要企業の決算が評価されやすい。全体が売り先行となろうが、これら銘柄が強含みの展開となるようであれば市場は冷静であり、相場全体の底堅さにもつながるだろう。重要イベントを控えて積極的なポジションが取りづらい中でロングポジションは積み上がっているとは考えづらく、反対にショートに傾いているとみられるため、決算評価の動きがみられてくるようであればセンチメント改善にもつながると考えられる。 また、マザーズ市場は依然として不透明ではあるが、節目の1200ptを割り込んできたこともあり、踏ん張りをみせてくるかが注目されるところ。これまで強いトレンドを形成していた銘柄の多くが利益確定の流れに押されているが、資金が集中していた分、この反動はこれまでもみられてきた動きであり、需給調整一巡を見極めたいところであろう。また、本日はカラダノート<4014>がマザーズ市場に上場する。初日は買い気配のままで値が付かないとの見方がコンセンサスであるが、この需給状況の中で想定通りの人気をみせてくるようであれば、センチメント改善に向かわせよう。 ■キヤノン、20/12上方修正 営業利益640億円←450億円、減益幅縮小 キヤノン<7751>は2020年12月期業績予想を修正。売上高は3兆800億円から3兆1400億円、営業利益は450億円から640億円に上方修正している。コンセンサス(450億円程度)を上回る。在宅勤務や在宅学習の普及でインクジェットプリンターの売れ行きが想定を上回ったのを反映。低迷するオフィス向けのプリント需要については、来年以降10%前後の減少は想定しているが、それ以上に大きく落ち込むことはないと想定。足元では需要が徐々に回復基調にあるようだ。 ■前場の注目材料 ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・ソニー<6758>新工場来秋稼働、CMOSセンサー受注好調 ・島津製作所<7701>近畿大とPET臨床、認知症・がん検査正確に ・日立<6501>来年度ハンコ全廃、新常態対応・電子化推進 ・オリンパス<7733>粉飾、旧経営陣3人に594億円賠償確定、最高裁 ・日産自<7201>来年初頭に印で小型SUV、他地域投入も視野 ・横浜ゴム<5101>人の発想力とAI融合、タイヤ開発効率化 ・GSユアサ<6674>寿命性能を2割向上した業務用車両向けバッテリー ・カネカ<4118>脳動脈瘤塞栓コイルを米で販売 ・エーザイ<4523>アルツハイマー病治療薬、欧州で販売承認申請、バイオジェン ・大日住薬<4506>シニアの副業・兼業解禁、来春、働く意欲・能力向上 ・三菱ケミHD<4188>コークス生産能力36%減、国内鉄鋼生産が縮小 ・東洋紡<3101>タイに合弁、エアバッグ用原糸を生産 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:30 中・9月工業企業利益(8月:前年比+19.1%) 《ST》
関連銘柄 16件
3101 東証プライム
950
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 84,597百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
4014 東証グロース
533
11/22 15:30
+14(%)
時価総額 3,401百万円
妊娠・出産・育児支援アプリやヘルスケアアプリ、企業向け集客支援サービス等を手掛ける。陣痛間隔計測アプリで国内トップシェア。中計では28.7期売上高50億円以上目標。自社アプリプロダクトの強化などに注力。 記:2024/10/25
4118 東証プライム
3,486
11/22 15:30
+58(%)
時価総額 230,076百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4506 東証プライム
609
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 242,321百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
5101 東証プライム
3,088
11/22 15:30
+44(%)
時価総額 523,567百万円
国内大手のタイヤメーカー。1917年創業。産業車両用などスペシャリティータイヤで高シェア。ゴルフ関連商品、航空機向け製品等も。鉱山用車両・建設用車両タイヤを強化。26.12期事業利益1500億円目標。 記:2024/10/25
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
2,805
11/22 15:30
+63.5(%)
時価総額 281,751百万円
電池専業メーカー。日本電池、ユアサコーポレーションが経営統合して誕生。京都府京都市に本社。オートバイ用バッテリーで世界トップシェア。26.3期売上高6000億円以上目標。BEV用電池の開発などに注力。 記:2024/08/06
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6988 東証プライム
2,403.5
11/22 15:30
-1.5(%)
時価総額 1,698,700百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
7751 東証プライム
5,054
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 6,740,838百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21