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後場に注目すべき3つのポイント~なお売り持ち投資家が多いことが「底堅さ」に

2020/8/4 12:41 FISCO
*12:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~なお売り持ち投資家が多いことが「底堅さ」に 4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、なお売り持ち投資家が多いことが「底堅さ」に ・ドル・円は上げ渋り、ユーロ・ドルの上昇で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がキッコーマン<2801> ■日経平均は続伸、なお売り持ち投資家が多いことが「底堅さ」に 日経平均は続伸。310.45円高の22505.83円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。 週明け3日の米株式市場でNYダウは続伸し、236ドル高となった。政府の2兆ドル規模の追加経済対策がいずれ成立するとの期待とともに、7月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数が予想以上の改善を示したことが相場を押し上げた。中国の動画投稿アプリTikTokの米国事業の買収交渉を進めていると発表したマイクロソフトが5%超上昇。他のハイテク株も買われ、ナスダック総合指数は2週間ぶりに過去最高値を更新した。本日の日経平均もこうした流れを好感して184円高からスタート。為替相場の円高一服などを背景に寄り付き後も買いが入り、前場の日経平均は22545.03円(349.65円高)まで上昇する場面があった。 個別では、任天堂<7974>、東エレク<8035>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>が2%前後の上昇となり、外資系証券の投資判断引き上げが観測されたソニー<6758>は4%超上昇。7&iHD<3382>は急反発し、8%近く上昇している。前日は米コンビニエンスストア事業の大型買収を懸念して売りがかさんだが、市場では評価の声も多く出ている。決算発表銘柄ではスズキ<7269>やNTTドコモ<9437>が買われ、イビデン<4062>は商いを伴って急伸。キッコマン<2801>はストップ高を付けている。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>は反落。東京国税局が約400億円の申告漏れを指摘などと報じられている。前日ストップ高を付けたZHD<4689>も本日は利益確定売り優勢。また、シグマクシス<6088>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、空運業、陸運業、海運業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。電気・ガス業のみ小幅に下落している。東証1部の値上がり銘柄は全体の76%、対して値下がり銘柄は21%となっている。 ハイテク関連を中心とした米国株の続伸を受けて、本日の東京市場も買い優勢の展開となっている。日経平均は先週末までの6日続落で1200円近い下落となったが、前日からの上昇でおよそ3分の2を取り戻してきた。日足チャートでは一時22000円を割り込んだものの、21500円台に位置する75日移動平均線までの調整を待たず切り返し、22500円手前に位置する25日移動平均線水準を回復している。 売買代金上位を見ると、値がさのグロース(成長)株のみでなく、自動車株やメガバンク株といった大型バリュー(割安)株も堅調。本日引け後に決算発表を予定しているソニーの強い値動きを見ると、投資家心理が上向くとともに企業業績に対する警戒感も和らいでいると考えられる。スズキなどは先行き不透明感が残るものの、4-6月期の黒字確保を好感する動きが強い。業種別騰落率にも、これまで事業環境の悪化懸念から売られていたセクターのリバーサル(株価の反転上昇)が見られる。ここまでの東証1部売買代金は1兆2000億円あまりで、前日をやや上回るペースだ。 新興市場でもマザーズ指数が続伸。やや上値は重いものの、990pt台に位置する25日移動平均線を上回り、取引時間中としては7月22日以来、およそ2週間ぶりに1000pt台を回復してきた。メルカリ<4385>は今週6日に決算発表を予定しているが、上値追いのトレンドに変化は見られない。やはり決算を警戒した売りより、期待した買いの方が優勢だ。EC(電子商取引)や教育ICT化など、コロナ禍での「ニューノーマル(新常態)」を意識した動きも根強く続く。 アジア株式市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が小じっかり。国内では東京都の新型コロナウイルス新規感染者数の推移やソニーなど主要企業の決算が気になるところだが、後場の日経平均も投資家心理の改善を背景に堅調に推移しそうだ。なお、本日はソニーのほか日本製鉄<5401>、ダイキン<6367>、ソフトバンク<9434>などが決算発表を予定している。 さて、前日の先物手口を見ると、野村證券やクレディ・スイス証券による日経平均先物の買い越しが大きかった。野村證券による買いは日経レバETF<1570>に絡んだものとみられているが、その純資産額を見ると7月30日1992.9億円、31日2120.7億円、3日2209.2億円とやはり増加している。日経平均の22000円割れ局面で一部の個人投資家が積極的に押し目買いを入れたことが窺える。CSの買いは短期志向の商品投資顧問(CTA)によるものと考えられるが、前週末にかけて大きく売り越していたにもかかわらず随分と急な買い戻しだ。 これらの動きが日経平均の急ピッチの戻りを演出した格好だ。筆者も21000円超まで日銀や公的年金といった当面売りを出さないだろう「岩盤保有者」が底上げしているとみているが、22000円割れ局面での底堅さが改めて認識されるだろう。ただ、前日の東証株価指数(TOPIX)先物に目立った動きは見られず、中長期志向の海外投資家は売り持ちを継続しているとみられる。また、日経インバET<1571>の純資産額は7月30日3528.9億円、31日3627.3億円、3日3453.2億円と引き続き過去最高水準で推移している。売り目線の個人投資家もなお多いことが窺えるが、3000億円を超える水準となってから2カ月近くが経過しつつあり、思わぬ長期戦は厳しいところだろう。 こうした売り持ち投資家が根強く残ることも、日経平均の底堅さにつながると改めて指摘しておきたい。 ■ドル・円は上げ渋り、ユーロ・ドルの上昇で 4日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。105円台で寄り付いた後は106円台に浮上し、日経平均株価の続伸を受けた円売りでドルは高値圏を維持。ただ、ユーロ・ドルが上昇基調となり、その後ドルは失速している。引き続き106円台は利益確定売りが意識される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円95銭から106円19銭、ユーロ・円は124円62銭から124円91銭、ユーロ・ドルは1.1752ドルから1.1773ドル、 ■後場のチェック銘柄 ・キッコーマン<2801>、イワブチ<5983>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がキッコーマン<2801> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「恒久的なロックダウンはコロナ抑止に向けた実行可能な道ではない」 「コロナワクチンは年末よりかなり前に実用化の可能性」 【経済指標】 ・日・7月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く) :前年比+0.4%(予想:+0.1%、6月:+0.2%) ・日・7月マネタリーベース:前年比+9.8%(6月:+6.0%) ・豪・6月貿易収支:+82.02億豪ドル(予想:+88.00億豪ドル、5月:+73.41億豪ドル←+80.25億豪ドル) ・豪・6月小売売上高:前月比+2.7%(予想:+2.4%、5月:+16.9%) <国内> ・12:35 10年国債入札の結果発表 <海外> ・13:30 豪準備銀行が政策金利発表(0.25%に据え置き予想) 《HH》
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2801 東証プライム
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時価総額 1,627,165百万円
1917年創業のしょうゆメーカー最大手。しょうゆ関連調味料やデルモンテ調味料の食品部門、豆乳飲料等の飲料部門、酒類部門などでも事業展開。海外売上高比率は7割超。海外のしょうゆ部門では新規市場開拓進める。 記:2024/09/01
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4062 東証プライム
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時価総額 688,529百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
4385 東証プライム
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国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4689 東証プライム
415
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ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
5401 東証プライム
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時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5983 東証スタンダード
6,340
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架線金物メーカー。交通信号用金属製品で国内トップシェア。CATV・情報通信用品、防災無線施設装柱用品、防球ネット等も。東京電力などが主要取引先。耐震対策関連などの営業展開を積極化。競争力強化も図る。 記:2024/10/22
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DX支援等のコンサルティングサービスの提供を行うシグマクシスが中核の持株会社。投資事業を手掛けるシグマクシス・インベストメントも傘下に持つ。コンサルタント数は600名超。SaaS化支援などは順調。 記:2024/08/27
6367 東証プライム
18,295
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-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9434 東証プライム
193.7
11/22 15:30
+0.8(%)
時価総額 9,235,495百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
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時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17